買いもの・食事の準備における高齢女性の「現役感が延長」、 高齢者の9割以上が食事で健康を気づかい、 7割以上が「たんぱく質」の摂取意向あり 最新レポート「高齢者 普段の食事調査2022年」を発表
株式会社日本能率協会総合研究所(東京都港区・代表取締役社長:譲原 正昭)は、60~90歳の高齢者男女を対象に「普段の食事」をテーマとした自主企画調査を実施しました。普段の生活状況や健康状況といった基本的な情報に加えて、食事づくり、食品の購入、喫食頻度といった「食事」に関する意識・実態を幅広く捉えます。また前回調査(2019年実施)との時系列比較もおこなっています。本調査レポートは有償にて販売していますので、詳細は最下段をご参照ください。
今回は「高齢者 普段の食事調査2022年」の調査結果を一部抜粋してご案内いたします。
■調査結果のご紹介
【調査結果1】
「食品・飲料の買いものは主に自分」と考える女性が顕著に増加
食品・飲料の購入は「主に自分」と回答する割合が、男性2割強、女性8割弱。女性は、60代では9割を超えるが、高齢になるにつれて徐々に低下し、「自分以外の家族が購入しているものの自分も関与」「自分以外の家族が購入しており、自分は関わっていない」の割合が徐々に増加する傾向。ただし、前回調査の2019年時のデータと比べると、女性は「主に自分が購入」の割合が顕著に増加している。
特に女性80代前半は、2019年時は「主に自分が購入」が半数を下回っていたが、今回調査では6割を超える。
【調査結果2】
2019年と比較すると、「自分で作った食事を食べる」頻度が増加。特に80代で顕著
女性は「1日3回」自分が作った食事を食べる割合が4割強。年代別でみると、70代後半をピークに割合は低下する。自分で作った食事を食べる頻度の「それ以下・全く食べない」に着目して2019年と比較すると、今回の調査では男女ともに減少しており、男性は70代後半を除くすべての年齢層で減少、女性は80代で大きく減少した。一方で、女性80代は「1日3回」の割合が増加しており、自分で作った食事を食べる機会が増加している。【調査結果1】と合わせると、買い物・食事の準備において特に高齢女性の「現役感が延長」していると言える。
【調査結果3】
9割以上の高齢者が「普段の食事で健康に気づかっている」
普段の食事で健康に気づかっているかを確認したところ、5割以上が「積極的に気づかっている」「気づかっている」と回答。さらに、「少し気づかっている」を足し合わせた「気づかっている計」でみると、男女ともにすべての年齢層において9割以上だった。年代別にみると、特に女性70代の意識が高く「積極的に気づかっている」が2割台で「気づかっている」を合わせると、7割弱と高い。
【調査結果4】
摂りたい栄養素第1位は「たんぱく質」、次いで「食物繊維」「カルシウム」が上位
高齢者が積極的に摂りたい栄養素は、男女ともに順位の入替はあるものの上位3位はいずれも「たんぱく質」「食物繊維」「カルシウム」だった。「たんぱく質」の摂取意向は特に高く、男性は7割弱で、女性は8割弱。年代別でみると、男女ともに70代で様々な栄養素の摂取意向が高まる傾向が見られた。70代と80代を比較すると、男性は80代でも継続して摂取意向の高い栄養素が多い一方で、女性は80代から低下し、80代後半では総じて摂取意向が顕著に低下する。
【調査結果5】
高齢になるにつれ「食べる量が減少」し、「固いものの食べにくさ」が高まる
食事であてはまることについて、「油っぽいものを避けるようになった」が全体で最も高く36.4%。食事にまつわる困りごとの視点でみると、「食べる量が減った」「固いものが食べにくくなった」が全体で3割弱。「油っぽいものを避けるようになった」は年齢層による傾向に大きな差は見られないが、「食べる量が減った」「固いものが食べにくくなった」は、高齢になるにつれて割合が高くなる傾向で80代後半では、男女ともにいずれも5割前後が感じている。
■調査概要
調査名 :高齢者6090レポートシリーズ
高齢者 普段の食事調査2022年
※今回のリリースでは、上記調査の中に収録されている調査結果の
一部を抜粋してご紹介いたします。
調査期間:2022年5月27日(金)~2022年6月10日(金)
調査対象:日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」
(全国に居住する60歳から90歳までの男女)
調査方法:郵送調査
回答者数:2,500名
性別・年齢・エリアに基づき母集団人口構成比に準拠して回収
【調査結果1】
「食品・飲料の買いものは主に自分」と考える女性が顕著に増加
食品・飲料の購入は「主に自分」と回答する割合が、男性2割強、女性8割弱。女性は、60代では9割を超えるが、高齢になるにつれて徐々に低下し、「自分以外の家族が購入しているものの自分も関与」「自分以外の家族が購入しており、自分は関わっていない」の割合が徐々に増加する傾向。ただし、前回調査の2019年時のデータと比べると、女性は「主に自分が購入」の割合が顕著に増加している。
特に女性80代前半は、2019年時は「主に自分が購入」が半数を下回っていたが、今回調査では6割を超える。
Q. あなたが食べたり飲んだりする食品や飲料は、主にどなたが購入していますか。(単一回答)
【調査結果2】
2019年と比較すると、「自分で作った食事を食べる」頻度が増加。特に80代で顕著
女性は「1日3回」自分が作った食事を食べる割合が4割強。年代別でみると、70代後半をピークに割合は低下する。自分で作った食事を食べる頻度の「それ以下・全く食べない」に着目して2019年と比較すると、今回の調査では男女ともに減少しており、男性は70代後半を除くすべての年齢層で減少、女性は80代で大きく減少した。一方で、女性80代は「1日3回」の割合が増加しており、自分で作った食事を食べる機会が増加している。【調査結果1】と合わせると、買い物・食事の準備において特に高齢女性の「現役感が延長」していると言える。
Q. 普段の食事について、「自分で作った食事」を食べる頻度をお答えください。(単一回答)
【調査結果3】
9割以上の高齢者が「普段の食事で健康に気づかっている」
普段の食事で健康に気づかっているかを確認したところ、5割以上が「積極的に気づかっている」「気づかっている」と回答。さらに、「少し気づかっている」を足し合わせた「気づかっている計」でみると、男女ともにすべての年齢層において9割以上だった。年代別にみると、特に女性70代の意識が高く「積極的に気づかっている」が2割台で「気づかっている」を合わせると、7割弱と高い。
Q. あなたは、普段の食事で健康に気づかっていますか。(単一回答)
【調査結果4】
摂りたい栄養素第1位は「たんぱく質」、次いで「食物繊維」「カルシウム」が上位
高齢者が積極的に摂りたい栄養素は、男女ともに順位の入替はあるものの上位3位はいずれも「たんぱく質」「食物繊維」「カルシウム」だった。「たんぱく質」の摂取意向は特に高く、男性は7割弱で、女性は8割弱。年代別でみると、男女ともに70代で様々な栄養素の摂取意向が高まる傾向が見られた。70代と80代を比較すると、男性は80代でも継続して摂取意向の高い栄養素が多い一方で、女性は80代から低下し、80代後半では総じて摂取意向が顕著に低下する。
Q. あなたが、体力の維持・増進のために、積極的に摂るようにしている栄養素は何ですか。(複数回答)
【調査結果5】
高齢になるにつれ「食べる量が減少」し、「固いものの食べにくさ」が高まる
食事であてはまることについて、「油っぽいものを避けるようになった」が全体で最も高く36.4%。食事にまつわる困りごとの視点でみると、「食べる量が減った」「固いものが食べにくくなった」が全体で3割弱。「油っぽいものを避けるようになった」は年齢層による傾向に大きな差は見られないが、「食べる量が減った」「固いものが食べにくくなった」は、高齢になるにつれて割合が高くなる傾向で80代後半では、男女ともにいずれも5割前後が感じている。
Q. 食事全般で、あなたにあてはまることをお答えください。(複数回答)
- 本レポートについて -
今回のリリースでご紹介した「高齢者6090レポートシリーズ 高齢者 普段の食事調査2022年」は有償にて販売しています。本リリースではご紹介できなかった「メニュー別の喫食実態や意識」や「興味関心のある食品」など様々なトピックを有償版では多数掲載しています。詳しくは下記までお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
※本リリースに関するお問い合わせにつきましても、下記までお願い申し上げます。
【レポート販売のご案内】
■アウトプット
【高齢者6090レポートシリーズ 高齢者 普段の食事調査2022年】
(1)調査報告書(PDFデータ):2022年8月末完成
(2)集計データ:単純集計表・クロス集計表一式
◆集計表にないクロス集計をご希望の際は、オーダーメイド集計にて承ります。
【都度お見積りさせていただきます】
◆2022年単年ローデータ(Excelファイル)は別売りとなります。
【一式15万円(税別)】
※弊社は、本調査をご購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。
■調査購入のご案内
・定価550,000円(税別) ・MDBメンバー価格525,000円(税別)
【お問い合せ先】
株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部
〒105-0011東京都港区芝公園3-1-22
担当 : 山口・荒木
TEL : 03-3578-7607
FAX : 03-3432-0109
Email: info_mlmc@jmar.co.jp
本件引用の際は、お手数ですが、上記あて掲載紙をご送付ください。
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