“高級泡盛”を開発するプロジェクトが2022年11月始動 酒...

“高級泡盛”を開発するプロジェクトが2022年11月始動  酒造メーカーの垣根を超えた挑戦的な造りの泡盛で業界を活性化

・point1 酒造所の垣根を越え、横断的な泡盛の製造開発で泡盛のバリエーションを増やす

・point2 バイオベンチャー企業と共に成分分析を行い、学術的資産を蓄積

・point3 目の前の利益を追うのではなく、長期的な視点で泡盛業界の活性化を目指す



南島酒販株式会社では、令和3年度補正予算「新市場開拓支援事業費補助金(フロンティア補助金)」の第3期採択事業者として、「今までにない挑戦的な造りの高付加価値泡盛ブランドの開発」に取り組んでいます。2022年11月からは、高級泡盛を開発する「shimmerプロジェクト」が開始いたします。


泡盛消費量は2004年をピークに大幅に減少し、実に17年連続で前年比を下回る右肩下がりの現状です。当社では、1979年より酒類卸問屋として事業を営んでまいりましたが、泡盛業界の衰退に歯止めをかけなくてはいけないという危機感を感じています。泡盛が世界中の人に愛されるためには、酒造メーカーの企業努力に頼るだけでなく、当社のような卸問屋を含む業界全体が課題を真摯に受け止め、現状を打破するべく活性化を図ることが重要だと考えています。



■事業の背景:「業界的に高付加価値の商品が求められている」

日本の酒類は国内外から需要が高まっています。日本酒業界や焼酎業界では酒造免許をもたない事業者によるブランド酒が高付加価値の商品として売り出されており、小売価格2万円を超える焼酎や日本酒が、販売後即完売しています。shimmerプロジェクトで開発する「高付加価値の泡盛」は、選び抜いた原料と手間を惜しまないこだわりの製法で泡盛を製造し、高付加価値の商品を求めるニーズに応えられる品質を追求していきます。



当社では「高付加価値泡盛ブランドの確立」をテーマに商品開発に挑む「shimmerプロジェクト」を始動させました。

「shimmer(シマー)」は沖縄の方言で“泡盛”を指します。また、英語で「shimmer=煌めき」という意味を持つことから、泡盛の輝かしい発展を願う意味で名付けました。

当プロジェクトで製造する泡盛や、泡盛に関するデータ等を「shimmerブランド」としてさまざまな事業展開に展開していきます。



■shimmerプロジェクトの特徴

(1) 各酒造所の垣根を越えた動き

当社では酒類卸問屋として、県内47酒造所の泡盛を扱ってまいりました。今回はその経験とネットワークを活かし、1酒造所にこだわることなく、柔軟かつ横断的な事業展開をおこなっていきます。


(2) 酒造所が抱えるコスト・人的リソースの課題を請け負う

県内には大小さまざまな規模の酒造所が存在しています。中には1名で造りから経営まで担っている酒造所もあり、そういった酒造所では既存の商品に集中せざるを得ません。しかし、酒造りに関わる製造者であれば、誰しもが「こんな泡盛を造ってみたい」というアイデアがあります。今回のプロジェクトでは、当社が出来上がった泡盛を全量買取することでコスト面をサポート。メーカー技術者の跳躍的アイデアを実現した泡盛を製品化し、泡盛の可能性を世に問いたいと思います。


(3) バイオベンチャー企業と連携し三位一体の取り組みに

本プロジェクトでは、既存泡盛には使用していないさまざまな酵母や麹を採用しています。そうした挑戦的な造りの泡盛は、泡盛業界でも一つのヒントになるはずです。

当社ではただ造って販売するのではなく、バイオベンチャー企業である「株式会社バイオジェット」と協力し、様々な分析結果を記録・データ化し、またそれらを学術的資産として泡盛業界に還元します。酒造所×バイオベンチャー×酒類卸問屋が三位一体となった画期的な動きになります。


(4) 長期的な視野で泡盛業界の活性化に貢献

shimmerプロジェクトは単発で終わる取り組みではありません。実験的な泡盛を作るには、初動段階で利益を求めると本質的な課題を解決することにつながらないと考えています。

そのため、当社では短期的な利益を求めず、あくまでも「泡盛業界の活性化のために、泡盛のバリエーションを増やす」ことを目的とした、長期的なプロジェクトと捉えています。

企業として利益を求めることはもちろん大切ですが、何よりも沖縄が世界に誇る泡盛文化を守り・進化させ・活性化していくことが、当社の使命だと考えています。


(5) 高付加価値である根拠の明示

shimmerプロジェクトの泡盛は、ラベルに通常の製品であれば企業秘密となりうる情報を表記することにしました。見る人がみれば、同じ配合でそのお酒を作ることができると同時に、そのお酒にかけた途方もない手間と熱意が伝わると考えています。「なぜこの泡盛に価値があるのか」を伝えることで、コレクターなどの愛好家や専門家に認められる商品を提供します。



■shimmerプロジェクト第一弾!3酒造所と共に7種類の泡盛を開発!

shimmerプロジェクトの第1弾として、石垣島の「池原酒造」、久米島の「米島酒造」、伊是名島の「伊是名酒造所」の3か所と協力し、7種類の泡盛を製造します。

通常、オリジナルの泡盛をつくる場合は、メーカーの既存商品をベースにした商品が主流ですが、本事業で開発する泡盛は、酒造所の協力のもと、製造ラインを一から貸し切り、当社が指定した製法で仕込み、1回限りの特別な泡盛を製造いたします。


●本プロジェクトのスケジュール

2022年11月 :製造企画、麹や酵母の選択、製造方法の検討

2023年3月頃:shimmerブランド商品販売開始


shimmer公式サイト: https://shimmer.okinawa/shimmerpj


shimmer公式サイト


●「shimmer」商品の特徴

「shimmer」


・今まで利用された記録のない酵母を使用した泡盛や、単一黒麹菌のみを使用した泡盛、もろみの濃度を通常よりも高めた泡盛など、際立つ個性の泡盛を7種製造。


・1980年代に製造販売されていた今は市場にはない泡盛に使用されていた未使用(デッドストック)の瓶を使用(数量限定)。当時の歴史を感じさせるボトルで、最高品質の泡盛をお届けします。


・県内の活版印刷工房に依頼し、ハンドメイドのラベルに仕上げる予定です。


●プロジェクト相関図

プロジェクト相関図


■南島酒販株式会社について

当社は沖縄県西原町を拠点に、沖縄に根差した酒販業者として事業を展開しております。


1. 沖縄県産のお酒を流通させることで、沖縄県経済に利益をもたらすこと。

2. 南島酒販に属する社員、またその家族が豊かに健やかに暮らすことで、沖縄社会に貢献すること。

3. 消費者のニーズに応え、沖縄県民の心を満たすこと。


以上3つのミッションを掲げ、製造業を支えながら、消費者に幅広く安定的に商品を供給できるよう日々企業努力を行っています。



■会社概要

会社名 :南島酒販株式会社/Nanto Liquor Corporation.

設立  :昭和62年

所在地 :〒903-0104 沖縄県中頭郡西原町兼久277番地

電話  :098-882-9393

FAX   :098-882-9398

資本金 :4,800万円

売上  :2021年度 86億円

従業員 :93名

代表者 :代表取締役社長 大岩 健太郎

取扱商品:沖縄県産酒類全般/(泡盛、オリオンビール、ラム、リキュール、

     ワイン、地ビールなど)/その他、国産・海外産酒類各種

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