住まいをつくる職人さんの家族を応援する絵本「絵ことば」を 作り届けるクラウドファンディングを11月30日より開始
激減する職人の数。 「職人さんってすごい」「職人さんになりたい」の声を増やしたい!
静岡県藤枝市の団体「職人さんの汗と夢」(活動拠点:静岡県藤枝市、代表:杉村 喜美雄)は、家づくりにかかわる職人さんの技や心をテーマにした絵本「絵ことば」(以下、「絵ことば」)を、職人さんの家族に無償で届けるためのクラウドファンディングを2022年11月30日に開始します。
職人さんの子どもに親の仕事の魅力を知ってほしい、そして職人さんが腕を振るえる現場を増やし、やりがいや誇りにつながってほしい。絵本の制作と配布を通じて、職人さんを応援し、未来の職人さんを増やすためのプロジェクトです。
「住まいをつくる職人さん家族を応援する絵本を作り届けたい」クラウドファンディングサイト
https://readyfor.jp/projects/108825
■プロジェクト立ち上げの背景
「職人さんの後継者がいない」
今から15年前。工務店を経営していた団体代表の杉村が、長年付き合いのある建具屋の仕事場に行ったときのことです。建具職人のAさんが「仕事をやめる。息子も少し手伝っていてくれていたけれど、ほかの仕事を目指すそうなんだ」と言うのです。
Aさんが息子さんに仕事を教える姿を見ていて、技は受け継がれていくだろうと思い込んでいた杉村は言葉を失いました。後継者のいない畳屋のBさんからも「来月で店を閉めるよ」と話があり、手仕事が残せないことに寂しさと不安が抱きました。
「職人の仕事は3Kじゃない。誇りだ」
職人さんたちとの会話の中で「職人といえば、3K(危険・汚い・きつい)なんて言われるよね」という話題が出たとき、「俺はそんな風に思ったことはない。誇りを感じて仕事をしている!」とやや怒り気味に話した左官屋さんがいました。
天候に左右されながら、工期に間に合わせよう、いい仕事をしようと努力する職人さんたち。杉村は、3Kという言葉は、職人さんやその家族の気持ちを理解していないところから発せられていると感じています。
「職人の家族を励ましたくて綴った『職人ポエム』」
年々減っていく職人の数。このままでは家づくりやリフォームの現場から職人技が消えてしまう。そんな危機感を年々募らせていた約10年前、まずは職人さんの家族に仕事の魅力や親の技術や情熱を知ってもらうのはどうかと考え「職人ポエム」をつくりました。50年現場に立っていた杉村が、職人家族の日常をイメージし、短い文書にまとめてみたのです。家づくりに関わる職人さんの子どもたちが「お父さんってすごい」「職人の仕事っていいな」と思って仕事をつなごう、継ごうと思ってくれたら、という想いが形になった最初のできごとでした。
<参照>激減する大工の数(国土交通省「大工就業者数の推移」より)
大工の人数は1995年以降年々減少し、2015年に約35万人と、20年間で半減している。
「リタイア後、初めての絵本づくりからプロジェクト始動を決意」
70歳を過ぎ、リタイアした杉村。職人課題を残したままでいいのかと自問して思いついたのが「職人ポエム」の絵本化でした。絵本になれば興味を持って、手にとってくれる人がいるかもしれないと考えたのです。そしてご縁がつながり、地元で活動する安本さんと武山さんという2人のアーティストが絵を描いてくださることになりました。
制作を進めていく中で「職人ポエム」よりも内容を言い得ている「絵ことば」に総称を変更。約1年かけて塗装屋さんと左官屋さんがテーマの本ができました。ここからが正念場です。この本を当事者である職人さんの家族に読んでもらうことで、将来的に職人の数を増やしていくためのクラウドファンディングを計画しました。
■プロジェクトとSDGsの関係
当プロジェクトは「SDGs」のうち、3つ(8・11・12)の目標達成に貢献しています。
【目標8:経済成長と雇用】職人さんは自然の素材と伝統的な技を使い、私たちに伝え残している。
【目標11:持続可能な都市】職人さんの伝統的な技は自然の素材を活かす技術や技能である。
【目標12:持続可能な消費と生産】職人さんが使う自然な素材は循環する。(土に還る)
職人さんがいなくなれば化学に頼る素材や技術になり、今までの循環の営みが薄れていくと考えます。
■プロジェクトを通じて叶えたい目標
1. 職人さんの家族に「絵ことば」を贈る
「絵ことば」を職人さんの家族に贈り、職人の仕事の素晴らしさに触れてもらう。なお、「絵ことば」を読んでほしい対象者の年齢は10歳から18歳がメインだが制限はない。職人の子どもが進路を決める際の選択肢に「職人」も含めてもらうきっかけづくりになる。
2. 「絵ことば」をシリーズ化。10種の職人さんを紹介する
「絵ことば」は現在、左官屋さん編と塗装屋さん編の2冊。シリーズ化して最終的に10種の職人さんの本を制作する。
3. 既刊の2冊と第3冊目は、英語版も制作する
既刊の2冊と次に制作予定の3冊目(畳屋さん編)を英訳することで、外国の方にも、日本の職人さんの仕事や現状を知ってもらう機会をつくる。日本の住文化を伝えることから、観光客誘致にもつなげていく。日本の家づくりや住文化を学びながら英語を学ぶ教材にもなる。
4. 職人さんの評価と誇りを高め、数を増やす
目覚ましく技術が進化する時代、なんでも手作業がよいとは限らない。それでも、手や身体の動きは道具に伝わり、その道具と技がひとつになり、人のぬくもりを感じる結果につながる。
「絵ことば」を読んだ人が「職人さんっていいね、すごいんだね」と評価することで、職人さんのやりがいや誇りを生み出す。そんな魅力を子どもたちに知ってもらい、職人になりたい人を増やす。
■目標達成のために―プロジェクトの内容
「絵ことば」の制作と職人さん家族への配布、書店などでの販売
皆さまからの支援をもとに「絵ことば」を制作し、職人さん家族に無償で配布する。また、藤枝市の江崎書店駅南本店や杉村個人からも購入できるようにする。
〈動画〉
1. クラウドファンディング申請の背景
2. 塗装編作画の思い
■リターンについて
<3,000円>
お礼のメッセージメールを送らせていただきます。活動の様子は Twitterで随時お知らせいたします。
<10,000円>
「絵ことば」絵はがきをお送りします。
※その他、30,000円、50,000円、100,000円の金額も設けております。
■絵ことば 作者紹介
ことば:
・杉村 喜美雄
1級建築士。静岡県藤枝市で住まいを設計・施工する小さな工務店の元経営者。
現在はリタイアし、娘婿が後を継いでいる。
「絵ことば Vol.01 お父さんの汗 お父さんは左官屋さん」
ことば:杉村 喜美雄・岡本 國治
絵 :たけやま としこ
静岡県藤枝市在住。こどものアトリエ主催「こどもはみんなピカソかな?」
「絵ことば Vol.02 お父さんの色のイロハ お父さんは、塗装屋さん」
絵:安本 奈々
静岡県静岡市在住のイラストレーター。職人さん応援活動に賛同し、絵本制作に参加。
■プロジェクト概要
プロジェクト名: 住まいをつくる職人さん家族を応援する絵本を作り届けたい
期間 : 2022年11月30日(水)10時~2023年1月19日(木)23時までの50日間
URL : https://readyfor.jp/projects/108825
■団体概要
団体名 : 職人さんの汗と夢
代表者名 : 杉村 喜美雄
活動内容 : 「絵ことば」の制作と無償配布、販売
活動拠点 : 静岡県藤枝市青南町2丁目8-7
設立 : 2022年10月30日
公式Twitter: <職人さんの汗と夢>
プレスリリース動画
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