アルファ・ラバルが世界初となるバイオ燃料対応の清浄機を開発
アルファ・ラバルは、世界初となるバイオ燃料対応の清浄機を開発いたしました。今回の開発により、バイオ燃料に最適化された清浄機の市場投入や、従来の清浄機のアップグレードを通じて、運転上の新たな課題にいち早く取り組んでいます。
【アルファ・ラバルは世界初となるバイオ燃料対応の清浄機を開発】
バイオ燃料は、船舶の脱炭素化に貢献する、現在入手可能な燃料の選択肢の一つです。しかし、バイオ燃料はCO2排出量を削減する一方で、運転上の新たな課題をもたらします。アルファ・ラバルは、バイオ燃料に最適化された清浄機の市場投入、従来の清浄機のアップグレードを通じ、これらの課題にいち早く取り組んでいます。
【主要なバイオ燃料への適合性を確保】
一般的に、HVO(水素化分解油)とFAME(脂肪酸メチルエステル)はバイオ燃料の中でもディーゼル主機関の大きな改造を伴わずに使うことができるものと考えられています。適切なバイオマス原料を用いれば、これらをカーボンニュートラルの有効な代替策として用いることが可能ですが、作動上の問題やエンジン部品の消耗を防ぐために、効果的な清浄が必要となります。海事業界において初めて、アルファ・ラバルの清浄機はこれらHVO(EN15940)やFAME(EN14214 or ASTM D6751)、またはそのブレンド油(残渣油、蒸留油など混ぜたもの)に対応可能となりました。
「どのような燃料に於いても、お客様の脱炭素化のお手伝いができることを我々は誇りに思います」アルファ・ラバルのMarine Separation & Heat Transfer EquipmentのGlobal Sales ManagerであるMarkus Hoffmannは言います。「バイオ燃料は多くの船舶に於いて有効な選択肢となります。しかし同時に、お客様はバイオ燃料の対応には準備が必要ということを認識する必要があります。バイオ燃料対応の清浄機の投入と従来の清浄機のアップグレードを通じて、アルファ・ラバルはそれらの要求に応える事が可能です。」
【複雑化するバイオ燃料への対応】
バイオ燃料はすでに広く使用されており、国際標準化機構(ISO)は2024年に予定されているISO 8217の改訂にバイオ燃料を取り入れることを検討中です。しかし、バイオ燃料は様々な方法で製造され、その特性は従来の燃料と大きく異なります。比重や吸湿性などの観点から、燃料の保管や処理にはさらなる注意が必要です。
バイオ燃料の分離を最適化するため、アルファ・ラバルは清浄機内部のボウルやソフトウェアを改良しました。これにより、HVO、FAME及びそのブレンド油、従来型燃料のいずれにも対応できるようになりました。これらの特長はアルファ・ラバルの新しい分離機に組み込まれていますが、同時に既存の分離機もアップグレードにて対応が可能です。
「バイオ燃料への最適化は、一朝一夕にできることではありません」Hoffmannは言います。
「アルファ・ラバルのバイオ燃料対応型清浄機は、燃料に関する深い洞察、アルファ・ラバル・テスト&トレーニングセンターでの広範な研究、ISOやCIMACとの長年の協力関係を基盤としています。従来の船舶用燃料がそうであったように、バイオ燃料に於いても、アルファ・ラバルは効率的なエンジン保護に貢献し、お客様に価値を提供し続けます。」
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