入れ歯銀行スタート! 災害に紛失、入れ歯のもしもに備えてデータをクラウド保管
歯科技工所の運営を行う株式会社お守り入れ歯(本社:北海道札幌市、代表取締役:池田 昭)は、突然入れ歯を失うリスクに備え、全国の最寄りの提携歯科医院で入れ歯の形状データを無料でクラウド保管できる「入れ歯銀行」を2023年2月17日(金)よりスタートしました。
【震災の教訓、進まない高齢者の備えとは】
東日本大震災から12年を迎えます。その後も毎年各地で発生する災害により防災意識が高まっています。首相官邸もホームページで「災害に対するご家庭での備え」を呼び掛けています。支援物資では対応できない個々に応じた備えが見直されている中、高齢者の備えとして明記されている一つが入れ歯です。東日本大震災では5人に1人が入れ歯を失いました。歯科チームが尽力して対応しましたが、地元の歯科医院も被災してカルテも残っておらず、数か月もの間、入れ歯がなく噛めない生活を送りました。備えとして新しく作るには、通常何度も通い1~2か月かかるため、心理的なハードルも高くなります。そのため予備を作ることは普及していません。さらにコロナ禍で歯科に通いづらい状況にもなりました。
【入れ歯の銀行?手数料無料で全国展開】
株式会社お守り入れ歯では、「入れ歯銀行」を2月17日よりスタートしました。災害や日常での突然の紛失や破損に備えて、形状データを無料でクラウド保管しておくというものです。全国の提携歯科医院の中から最寄りの場所を利用でき、洗浄と除菌後、3Dスキャナーを使って形状データを読み取ります。時間は約30分で、他医院で作った入れ歯も対応しています。読み取ったデータはアメリカの3か所のサーバーに同時にクラウド保管されます。データ保管をしていれば、地元の歯科医院が被災しても、提携先に依頼して全く同じものを作ることができます。通常約1週間、早ければ2~3日で届くため、早期に日常生活を取り戻すことができます。転居後に破損や紛失をした場合、近くの提携先に行けばデータを利用して新しい入れ歯が注文でき、微調整もできます。
入れ歯銀行という名前は、デジタル化が進む中でカタカナ語に馴染めない高齢者に、大切な入れ歯をデータという形で備えることができると知ってほしい。そして身近に感じてほしいと思ったからです。日常利用している銀行のように、入れ歯データを預けて必要な時に引き出せます。費用は歯科医院が負担するので利用者は無料です。現在約1,000個のデータをクラウド保管しています。
【守りたいのは、高齢者の安心と心の安定】
きっかけは2021年2月から開始した、入れ歯データの無料クラウド保管サービスに寄せらせた声でした。その多くは「ひとまずデータを預けておけるので安心。しかも無料なので助かる。」というものでした。しかし、現在データ保管は北海道と東京で行っているため、遠方の人は発送対応となります。入れ歯がない数日間が不便だと、躊躇する声がありました。そこで全国に提携歯科医院があれば、最寄りの場所に行けて即日完了するので、利用しやすいのではと考えました。あらためて「入れ歯銀行」と名付け、全国の賛同する歯科医院と提携する取り組みをスタートさせました。
<代表の声>
「東日本大震災では、お薬手帳により必要な診療や、次の医療機関へ引き継げた事例がありました。入れ歯に関してもお薬手帳に代わるものが必要だと感じました。日常生活でも約40%の人が破損や紛失を経験しています。無料でデータ保管しておけば、入れ歯を突然失う不安から高齢者を守ることができます。今後も高齢者が安心できて、利用しやすいサービスを模索していきます。」
現在の提携歯科医院はコンフォート入れ歯クリニック(北海道)、ハタテ歯科医院(北海道)、ハイライフ日本橋(東京都)の3か所ですが、3月から全国より提携歯科医院の募集を開始します。
入れ歯銀行: https://irebabank.com/
【入れ歯銀行 サービス概要】
内容 : 現存入れ歯の洗浄と除菌、3Dスキャナーによる読み取り、
データのクラウド保管
料金 : 無料
問い合わせ先: 011-596-6685(平日9:00~18:00)
受付方法 : 来店、歯科医院により発送対応も可能
提携歯科医院: コンフォート入れ歯クリニック(北海道)、
ハタテ歯科医院(北海道)、ハイライフ日本橋(東京都)
【会社概要】
会社名 : 株式会社お守り入れ歯
代表取締役: 池田 昭
事業内容 : 義歯製作、義歯の洗浄、抗菌処理
所在地 : 〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西3-12-2 トミイビルNo.37 5F
電話番号 : 011-596-8814(受付時間:平日9:00-18:00)
事業時間 : 平日9:00-18:00(休診日:土曜・日曜・祝日)
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