ほうれん草の常温での鮮度維持輸送に成功 大森花卉、JAとまこまい広域との共同研究成果を発表
株式会社大森花卉(所在地:東京都大田区、代表:渡邉 武彦)は、JAとまこまい広域との共同研究成果を発表いたします。
関連分野:食品ロス・鮮度維持・SDGS・2024年問題
発売中の鮮度維持装置「WAVEMAGIC」を使用し、ほうれん草の常温での鮮度維持輸送を可能にしました。実験対象には、エチレンガス分解フィルム「FRESHMAMA」も併用し、WAVEMAGICとの相乗効果の確認もしました。WAVEMAGICは、特殊な電界を発生させ、青果物内の水分の構造を変化させることで、水分の蒸散を防ぐとともに、雑菌を抑制します。
(詳しくは、 http://wavemagic.jp/ をご覧ください)
実験は、33℃を超える厳しい暑さの中で、ゆうパックによる常温輸送で実施しました。
3日間の輸送期間後の水分ロス率は、無処理の物が11.4%と大きく水分を失っていたのに比べ、WAVEMAGICとFRESHMAMAを併用した実験区は、わずか2%という驚異的な結果を示し、その結果は写真で見るといっそう確実に確認できます。
この実験により、輸送による鮮度劣化の防止や、2024年以降の輸送日数の増加にも有効に対処できることを示しました。
■実験内容
北海道勇払郡厚真町産のほうれん草に、収穫後すぐに30分間WAVEMAGICで電波を照射。
その後、神戸市中央卸売市場東部市場にある鮮度維持研究室までゆうパックで輸送。
収穫日 :2022年9月14日
到着日 :2022年9月16日
到着日の神戸の最高気温:33.5℃
到着日の神戸の最低気温:27.3℃
■実験結果
無処理
発送時重量:106g
受領時重量:93.9g
水分ロス率:11.4%
実験対象
発送時重量:128g
受領時重量:125.5g
水分ロス率:2%
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