歯科衛生士対象「働き方やキャリアに対する意識調査」 転職経験者は95% 離職経験者は60%以上
職場の人間関係への満足度は高いが、退職の大きな理由にもなり得る。 転職後の給与は「現状維持以上」が70%以上である一方で、 「給料大幅ダウンでも転職する」が10%
デンタルサポート株式会社(所在地:千葉県千葉市、代表取締役社長:草深 多計志)は、全国の歯科衛生士を対象に転職やキャリアに対する意識調査を実施いたしました。
調査結果全文: https://www.dentalsupport.co.jp/info/20230419/
■調査結果概要
【1】勤務先は65%以上が歯科医院である中、介護施設・病院での勤務は少ないが常勤が多く、年収300万円以上の割合が多い傾向にある。
【2】20代、30代の歯科衛生士の中には、介護施設での勤務を回答した方はいなかった。
【3】職場の満足度において人間関係の満足度は高いが、退職の大きな理由にもなり得る。
【4】勤務条件(給料や福利厚生)については不満の原因になりやすく、転職先を選ぶ際には労働条件が重視される。
【5】転職経験ありの回答は95%となり、7回以上転職したという回答もあるなど人材の流動性が高いことを改めて示している。
【6】転職後の給与は現状維持以上が70%以上である一方で、給料が大幅ダウンするとしても転職する方が10%程みられた。
【7】訪問歯科診療に対しては、社会貢献度が高いことや歯科衛生士が主体的にケアに取り組むことができることに前向きな印象を持たれている。
【8】一方で、訪問歯科診療に従事する条件としては「労働時間の柔軟性」が求められている。
【9】業務に必要な情報源は歯科衛生士向けWebサイトが最も支持を獲得し、「手技」「最新の治療法」などが求められている。
【10】離職経験者は60%以上で、復職の際に不安に感じることは「技術・スキル」「ブランク」が多くを占めた。
■調査内容
調査対象者:全国の歯科衛生士8,087名
調査日 :2023年2月1日~10日
調査手法 :WEBアンケート調査
有効回答数:258名
【勤務状況について】
・歯科衛生士の勤務先としては65%以上が歯科医院。
・介護施設や病院での勤務はまだ少ないものの、常勤(フルタイム)で業務をされる方が多い傾向にありました。
・20代、30代の歯科衛生士の中には介護施設での勤務を回答した方はいませんでした。
・20代は常勤(フルタイム)が圧倒的で、30代以降になるとパート・アルバイトが半数以上を占めるようになります。
【職場の満足度とそのポイント】
・全体的な満足度は高く「満足」「まあ満足」で回答の7割を超えます。
・職場内・対患者ともに良い関係を保てていることが高い満足度につながり、不満の原因になりやすいのは労働条件・環境であることが分かります。
【転職経験の有無と、その手段、次期】
・転職経験ありの回答は95%となり、7回以上転職したという回答もあるなど、人材の流動性が高い職種であることが改めて分かります。
・昨今ではエージェント型転職サイトが主流であり、サポートが手厚いことから、転職時に活用したという回答が多くなったものと考えられます。
・年齢層が高まるにつれて友人・知人からの紹介や、ヘッドハンティングでの転職割合が増える傾向がみられます。
【退職の理由】
・人間関係については、前出の設問(職場の満足度とそのポイント)では満足している点として上位であったのに反して、退職理由の大きな理由にもなっています。
・同設問で不満点の上位であった労働条件・環境は、転職先を選ぶ際に重視されています。
【給与について】
・時給については、2,000円以上と回答した方が20%以上となり、歯科衛生士採用が売り手市場であることが分かります。
・前出の設問(勤務状況について/勤務先別働き方)のとおり 、介護施設・病院勤務は常勤(フルタイム)の方が多いことから、年収300万円以上の方の割合が多い傾向にあります。
【転職後の給与の変化について】
・転職のきっかけとなる給与に関しては、転職後の現状維持以上が70%以上となっています。
・一方で、給与が大幅ダウンするとしても転職する方が10%程みられました。
・給与のアップ幅、条件面の改善、大幅ダウンしても転職した理由は、調査結果全文に記載があります。(回答者自由記述)
【歯科衛生士としての働き方について】
・歯科衛生士の仕事を離職した経験ありの回答は60%以上で、その理由としてはライフイベントが多くを占めました。
・一方で、他業種への転職やキャリアチェンジも20%あります。
・復職の際に不安に感じることは「技術・スキル」「ブランク」が多くを占めました。
・不安解消の手段には、「身近」「比較的すぐに動ける」「費用をかけない」が選ばれる傾向にありました。
【歯科衛生士以外の資格について】
・歯科衛生士以外の資格として「保有している資格」「今後取得したい資格」「学会等の認定を受けている資格」については、調査結果全文に記載があります。(回答者自由記述)
【訪問歯科診療について】
・訪問歯科診療に対しては、社会貢献度が高いことや歯科衛生士が主体的にケアに取り組むめることに前向きな印象を持たれていることが分かります。
・一方で、訪問歯科診療に従事する条件としては「労働時間の柔軟性」が求められていて、その点がスタッフ採用の戦略ポイントになるのではないかと思われます。
【情報収集について】
・業務に必要な情報源として、歯科衛生士向けwebサイトが最も支持を獲得しました。
・関心事項としては「手技」「最新の治療法」など、業務ですぐに役立たせることができる情報を求めていることが分かります。
【SNSの活用について】
・年代問わず、何らかのSNSを活用しています。
・20代、30代にはFacebookを選択した方がいませんでした。
プレスリリース添付資料
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