「2023年キャッシュレス決済サービス実態調査」 Z世代の9割が「スマホは財布」と回答 キャッシュレス決済で変わる価値観とその魅力が判明
キャッシュレス生活基盤推進協会は、「2023年キャッシュレス決済サービス利用実態」に関する調査を実施しました。その結果、キャッシュレス決済サービスを20代~60代各世代が利用はしているものの、価値観に大きな差があることがわかりました。「スマートフォンが財布の代わりになる」と感じる20代は9割以上いる一方で、60代以上は半数の結果となりました。詳細を以下にてご紹介いたします。
※1 キャッシュレス決済サービス:お札や小銭などの現金を使用せずにお金を払うこと。クレジットカード、デビットカード、電子マネー(プリペイド)や スマートフォン決済など、様々な手段があります。今回の調査ではQRコード決済サービスを指します。
■「2023年キャッシュレス決済サービス実態調査」実施背景
日本政府は2020年7月に閣議決定された「成長戦略フォローアップ」の中の「決済インフラの見直し及びキャッシュレスの環境整備」において、「2025年までにキャッシュレス比率40%」を目指す方針を立てています。経済産業省が2023年4月6日に発表した「2022年キャッシュレス決済比率」によると、年々キャッシュレス決済比率は堅調に上昇し、コード決済が2.6%(7.9兆円)という結果となりました。キャッシュレス決済サービスが主流となりつつある一方で、年齢や性別により、キャッシュレス決済サービスの捉え方に違いがある可能性があります。そこで、「キャッシュレス生活基盤推進協会」は日本人男女500名20代~60代(各世代100名)を対象に2023年キャッシュレス決済サービス実態を調査しました。
※出典:経済産業省「2022年キャッシュレス決済比率」
https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230406002/20230406002.html
■近い将来、財布がなくなる!?キャッシュレス決済サービスによる価値観の変化がお財布にも
「あなたはスマートフォンがお財布の代わりになると思いますか」という質問に対し、「はい」と回答したのが、20代が92.0%、60代が56.0%となりました。キャッシュレス決済サービスを利用している20代~60代の各世代で、世代間に価値観の差があることが明らかになりました。その影響はお財布にも強く出ていると言えます。今後のお財布のトレンドはキャッシュレス決済によって変わることが示唆されます。
■Z世代がお財布を小さくしたい理由第1位は「キャッシュレス決済があるから」
「あなたは現在、お財布を軽くしたい、小さくしたいと感じていますか。」という質問に対し、「はい」と回答したのが、20代が76.0%、60代が44.0%いることがわかりました。「キャッシュレス決済ができれば支払えるから」「キャッシュレス決済があれば困ることがないから」「キャッシュレス決済が使用できるお店にしか行かないから」「現金を持ち歩きたくないから」と、キャッシュレス決済サービスの普及に伴い、お財布を軽くしたい小さくしたいという若者世代の想いが伝わってきます。
これらの結果から、シニアはキャッシュレス決済サービスを利用はしているものの現金も併用して利用していることがわかります。一方でお財布を軽くしたい小さくしたい理由やスマートフォンがお財布の代わりになると感じるZ世代はキャッシュレス決済サービスをメインで生活をしていることがわかります。時代に合わせ、財布のあり方が変わってきていることも浮き彫りになりました。
■キャッシュレス決済サービスを毎日使う人の8割がお得で便利だと実感
人々の価値観を変えつつあるキャッシュレス決済の魅力とはなんでしょうか。その魅力を「お得」と「便利」に分けて調査してみました。
キャッシュレス決済サービスを毎日利用している人のうち、キャッシュレス決済サービスがお得で便利だと感じている人は8割いることがわかりました。お得だと感じる理由として「チャージ手数料がかからない」「現金を持ち歩くリスクが減る」。便利だと感じる理由として「所持しているクレジットカードや銀行口座と紐づけできる」「ポイント自体が使いやすい」があげられました。一方で、キャッシュレス決済サービスを毎日利用しているけれど、お得さや便利さを感じていない理由として「所持しているクレジットカードや銀行口座に紐づけてもポイントがもらえない」「災害時は使えない場合がある」などがあげられます。
キャッシュレス決済サービスを利用するにあたって、所持しているクレジットカードや銀行口座と紐づけできることが重要とわかりました。
【調査概要】
調査内容 :2023年キャッシュレス決済サービス実態調査
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2023年6月1日(木)~6月6日(火)
調査対象 :20代~60代 男女500名
調査対象エリア:1都3県
調査主体 :キャッシュレス生活基盤推進協会
■考察 紀村奈緒美さん コメント
年々、キャッシュレス決済サービスの利用率が高まっており、キャッシュレス決済サービスが「お得」で「便利」だと感じている人が8割いることが今回の調査結果からわかります。特に若い世代の多くは、「スマホは財布」と感じているように、スマホがあれば財布を持たなくても生活できるなどキャッシュレス決済サービスを上手く活用しており、同様の意見は60代でも半数以上に上り、20代~60代全世代が、キャッシュレス決済サービスはお得で便利であると感じていることがわかりました。
キャッシュレス決済サービスを利用してより豊かな生活を送るためにも「お得」と「便利」を利用者全員が実感できる「ペイ活」がとても重要です。「ペイ活」とは、キャッシュレス決済サービスの魅力である「お得」と「便利」を最大限活かしながら、自身のライフスタイル、生活圏に合わせたキャッシュレス決済サービスを選択し取り入れることで生活を豊かにする活動のことを指します。
キャッシュレス決済サービスを利用する全世代がギャップを感じることなく、「ペイ活」を行い、生活を豊かにすることが重要であると言えます。
紀村奈緒美さん
広告代理店、製薬会社などの会社員を経て、不動産投資(アパート経営)で2017年にFIRE
ポイ活は2018年から興味を持ち、2019年春にポイント(マイル)で世界一周ファーストクラスの旅を実現
ポイ活の楽しさを伝えるためにポイ活マスターとなる
■考察 井上ポイントさん コメント
最近の街での買い物の様子を見てみると、以前よりキャッシュレス決済で支払いをしている人が増えています。しかし、まだ現金で支払いをしている人も見かけます。
日本のキャッシュレス決済はまだ発展途上です。一方、韓国ではキャッシュレス決済比率が90%を超えています。これは韓国政府がキャッシュレス化を進めるために所得控除や宝くじの付与、年商240万円以上の店舗にクレジットカード決済の対応義務化をしたためです。日本政府が挙げた2025年までにキャッシュレス決済比率を40%とする目標は今のままいけば達成すると思われます。将来的には80%まで上昇させることを目指すとのことなので、そのためには韓国のような思い切った政策が必要かもしれません。
また、今回の調査結果からもわかるように、20代を中心にキャッシュレス決済が当たり前のようになっています。これは日本政府の目標達成に向けて非常にいい傾向です。そして、その20代が親世代にキャッシュレス決済の「お得」と「便利さ」を教えていくとよりキャッシュレス決済比率が上昇していくと思います。
この先、キャッシュレス決済サービスで「ペイ活」をうまく取り入れていくことが重要になってきます。ペイ活とは自身のライフスタイル、生活圏に合わせたキャッシュレス決済を取り入れて、生活を豊かにする活動のことです。ペイ活をすることによって、より「お得」に、より「便利」になり、物価高の影響を少しでも減らすことができることでしょう。
ペイ活をすることによって浮いたお金を投資に回すこともできます。それによって老後の資金が確保できるかもしれません。まだペイ活をしていない方は一歩踏み出してみてください。そして、より充実した生活を送っていきましょう!
井上ポイントさん
趣味でポイントを駆使し、あらゆるアプリやクーポン、キャッシュレスなどを使いこなす、芸能界屈指のポイ活芸人。
年間で数十万のポイントを集め、妻と子供2人を養う「ポイ活」の達人。レジャーや旅行などお得に人生を楽しめる方法も大の得意。
【キャッシュレス生活基盤推進協会】
今回の結果から、多くの人がキャッシュレス決済サービスを便利でお得であると感じていることが判明しました。一方で、スマホを財布の代わりとして捉えるZ世代が多いという結果から、支払い手段の捉え方に世代間で差が出てきていることがわかりました。
この結果は、キャッシュレス決済サービスに対して現金のような安心感や信頼感を抱いているか、の差でもあるといえます。ゆえに我々はどの世代であってもキャッシュレス決済サービスに安心感や信頼感を抱いていただき、皆様の生活がより豊かになるような活動をしていきたいと考えています。まだキャッシュレス決済サービスを利用したことがない人にはまず利用して良さを実感してもらえるように、利用したことがある人には必要不可欠な存在として安心感や信頼感を抱いてもらえるように普及していきます。そして、キャッシュレス決済サービスを生活盤にする、そんな思いを込めて「キャッシュレス生活基盤推進協会」を発足いたします。
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
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