東京電力ホールディングス株式会社、ALPS処理水情報を発信する 「処理水ポータルサイト」をリニューアル ALPS処理水の海洋放出における各工程の状況の確認が可能
東京電力ホールディングス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表:小早川 智明)、福島第一原子力発電所の廃炉作業の一環である多核種除去設備等処理水(以下、ALPS処理水)に関する情報を、視覚的にわかりやすく発信するため、2018年12月に処理水ポータルサイト(以下、ポータルサイト)を開設しました。
この度、2023年8月22日に開かれた関係閣僚等会議での政府の判断等を厳粛に受け止め、原子力規制委員会の認可を得た実施計画に基づき、8月24日にALPS処理水の海洋放出を開始。ポータルサイトをご利用いただく皆さまが関心の高い情報にアクセスできるよう、ALPS処理水の海洋放出における各工程の状況についてとりまとめ、「ALPS処理水 海洋放出の状況」をポータルサイトのトップページに設けるリニューアルを行いました。
■各ページの説明
(1) ALPS処理水等の保管状況
このページでは福島第一原子力発電所の敷地内のタンクに保管しているALPS処理水等の貯蔵量を確認できます。現在、構内のタンクで保管しているALPS処理水などの貯蔵量は約134万m3※です。137万m3のタンク容量全体の98%を使用している状況です。
(※2023年8月31日時点)
(2) 測定・確認用設備の状況
測定・確認用設備ではALPS処理水を循環・かく拌して水質を均一にしたうえで、東京電力と外部機関がそれぞれ放射性物質の濃度を測定・評価します。トリチウム以外の放射性物質が国の規制基準「環境へ放出する場合 告示濃度比総和1未満」を下回っていることを確認します。このページでは、ALPS処理水の分析結果(トリチウム濃度・トリチウム以外の放射性物質の告示濃度比総和)を確認できます。
(3) 希釈・放水設備の状況
トリチウムは、海水で100倍以上に希釈して1,500ベクレル/リットル未満、年間トリチウム総量22兆ベクレル未満を遵守して海洋放出します。このページでは、海水やALPS処理水の流量、希釈後のALPS処理水トリチウム濃度をリアルタイムで確認することができます。
(4) 海域モニタリングの結果
東京電力は、発電所周辺の海域をモニタリングし、ALPS処理水の海洋放出による海水や海洋生物への影響がないかを監視しています。このページでは海水、魚類、海藻のモニタリング結果を確認することができます。
初回の海洋放出(2023年8月24日~9月11日)では、設備や運用上のトラブルはなく、放出した水のトリチウム濃度は、政府方針で示された基準(1リットルあたり1,500ベクレル未満)より十分低い、1リットルあたり約200ベクレルでした。計画どおりに安全に放出できていることを確認しています。
処理水ポータルサイトは、世界中の方々に向けて、多言語で発信しています。
【英語】
【中国語(簡体字)】
【中国語(台湾繁体字)】
【中国語(香港繁体字)】
【韓国語】
廃炉作業の一環であるALPS処理水の海洋放出は、長期にわたる取組みです。当社はこの期間を通じ、「風評を生じさせない」との強い想いで、今後も国内外へ正確でわかりやすい情報発信に努めてまいります。
◇概要◇
処理水ポータルサイト
https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/
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