【グローバル市場調査】工場内の接続性が拡大 一方で産業オート...

【グローバル市場調査】工場内の接続性が拡大  一方で産業オートメーション分野における 技術への優先順位にはばらつきも

産業オートメーションメーカーは、 競争優位性をもたらす技術投資について焦点が分散。 技術革新が急速に進展する中、マクロ経済の課題に直面。

フィンランド エスポー 2023年9月20日 - 幅広い技術に投資しているにもかかわらず、産業オートメーション分野のメーカーは、競争上の優位性をもたらす革新的技術をいまだ模索中であることが、Qt Group(Nasdaq Helsinki:QTCOM)の調査によって判明しました。


製品開発に最も影響を与えた要因を尋ねたところ、回答者の39%が接続性、32%が相互運用性、30%がAIと機械学習を挙げました。


Qt Groupのプロダクト・ビジネス・ライン・ディレクターのPatrick Dalezは次のように述べています。「工場や加工工場は生産効率と品質を向上させるため、徐々にオートメーション技術を導入してきたが、現在ではそれらは時代遅れとなっています。歴史的に、この産業は全体に浸透するまでに時間がかかる大規模な変更を導入することをためらってきましたので、技術への焦点が分散しているのはそのためかもしれません。ただし、他の産業でAIが普及するにつれて、産業オートメーションもそれを優先するようになると予想しています。」


「産業オートメーションの関係者との対話の中で、OTAアップデートや接続性に関連する技術は依然として非常に分散されていることがわかりました。多くの工場にとって、産業機器の製作や調達は初期投資が膨大であり、何十年もの間稼働させる必要があります。ただし、産業の進化の一環として、より多くの製造環境がSCADA(監視制御およびデータ取得システム)にコンパニオンアプリやデバイスを追加し、ヘッドレスデバイスとリモートサイトからのデータを視覚化することに着目するようになりました。工場の機械とデバイス、およびそれらのデジタルツインの相互監視と相互作用は、接続性への需要を大きく拡大しました。」


製品開発戦略において最も重要な技術の調査結果


今回の調査結果によると、製品開発における回答者の技術への優先順位は異なります。興味深いことに、AR/VRは顕著に後れを取っており(6%)、パンデミックによるピーク時に比べて、2023年のAR/VRヘッドセットの世界出荷台数が大幅に減少している市場状況と一致しています。テクノロジートレンドが産業オートメーションに与える影響は、Qt Groupの過去の調査( https://www.qt.io/ja-jp/press/uiux )によって判明した自動車産業などの他の産業に比べて比較的低くなっています。


回答者は、デバイスのUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の向上も重要な優先事項であると述べています。主な要因は、財務利益(29%)、技術能力の向上(29%)、市場シェアの増加(27%)、競合他社に対抗するためのイノベーション(19%)が含まれています。


しかし、一部のOEMメーカーではデバイスのUI/UXの向上に追いつくのに苦労している兆候があります。回答者の約35%が、来年度の組み込みデバイスのUI/UXの向上に予算の少なくとも半分を投資すると答えていますが、過去一年間に同額を投資した38%から減少しています。


マクロ経済情勢は製造業にも影響を及ぼしており、製品開発が景気の影響を受けていないと回答したOEMメーカーは1社も存在しませんでした。回答者が最も大きな影響として挙げた要因は、製品価格の上昇(47%)、利益率の低下(47%)、市場投入までの時間の増加(41%)でした。一方、40%以上の企業がクロスプラットフォームの開発ツールを採用し、新たな人材を獲得していると回答し、その一方、36%が納期を延長し、37%が製品ラインを合理化し、ソフトウェアを再構築していることが示されました。


「マクロ経済の逆風は、企業の製品開発へのアプローチを変革しています。」とPatrick Dalezは述べています。「産業オートメーションOEMメーカーは、デバイスのUI/UXを革新する必要があることを認識していますが、多くの企業ではUI/UXの開発者が限られており、これが課題となっています。デザイナー不足の場合もあり、限られた時間とリソースで『アップル的』なインターフェイスを構築し、提供するよう求められています。適切なソフトウェア開発フレームワークは、このリソースの課題を軽減するために大いに役立ちます。」


調査レポートはこちらからダウンロードできます。

https://www.qt.io/ja-jp/resources/embedded-ux-megatrends



【本調査について】

この調査は、英国、米国、フランス、ドイツの、自動車、ヘルスケア、家電、産業オートメーションの組み込みデバイス製造業250社を対象に、Qt Groupの依頼を受けたCensuswide社が2022年の12月に国ごとに実施しました。



【Qt Groupについて】

Qt Group(Nasdaq Helsinki:QTCOM)はグローバルなソフトウェア企業です。産業界のリーダーと150万人を超える世界中の開発者が信頼を置き、ユーザーに愛されるアプリケーションやスマートデバイスを作成しています。UIデザインやソフトウェア開発から品質管理と導入まで、製品開発サイクル全体を通してお客様の生産性向上を支援します。Qt Groupのお客様は70以上の業界で180か国以上に広がっています。Qt Groupの従業員数は世界で約700名、2022年の売り上げは1億5,530万ユーロでした。より詳細はウェブサイトをご覧ください。

https://www.qt.io/ja-jp/

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