速報!「第27回岡本太郎現代芸術賞」受賞者が決定! 入賞者・入選者の作品を集めた展覧会を 川崎市岡本太郎美術館で2月17日~4月14日に実施
公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野 暁臣)は、岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞(通称TARO賞)にて、太郎賞1名、敏子賞1名、特別賞10組が決定し、2024年2月16日(金)に受賞者発表と授賞式をとりおこないました。
今年で27回をむかえる本賞には621点の応募があり、22組が入選いたしました。
また、入賞者・入選者の作品を集めた「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展を2月17日(土)から4月14日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館にて開催いたします。
次代のアーティストの意欲的な作品をぜひご覧ください。
岡本太郎賞(賞金200万円):つん『今日も「あなぐまち」で生きていく』
【審査評】
「あなぐまち」とは、作者がずっとともに生きてきた「まち」の名前である。その意味で正しくは「作品」を超えたものかもしれない。しかし作者の手で作られたものであることも確かだ。作者が作った作品が、作品であることを超えて作者そのものになっていく。ここにはそう実感させるだけの現実味がある。多岐にわたる詳細な素材表記にも注目。(椹木野衣)
岡本敏子賞(賞金100万円):三角 瞳『This is a life. This is our life.』(※作品タイトルは斜体)
【審査評】
三角瞳は第19回太郎賞展に入選している。その時の作品は、無数のフィギュアによるインスタレーションであった。乱雑に積み重ねられたフィギュアの洪水が、現代社会における「個」の在り方を強い圧迫感をもって問う。今回は刺繍による作品。表は人物の顔、裏は遺伝子を表す赤い糸。単なる入れ物としての肉体を暗示する。薄い布切れに刺繍された無数の「個」が折り重なるように並べられる。表現内容と新鮮な手法、展示方法がうまくかみ合い、説得力をもった作品となった。(土方明司)
特別賞(賞金5万円):池田 武史『Space X』
特別賞(賞金5万円):長 雪恵『きょうこのごろ』
特別賞(賞金5万円):小山 恭史『無明』
特別賞(賞金5万円):クレメンタイン・ナット『POT PLANTS!』
特別賞(賞金5万円):月光社『MUSAKARI』
特別賞(賞金5万円):小山 久美子『三月、常陸國にて鮟鱇を食ふ』
特別賞(賞金5万円):ZENG HUIRU『BACK TO ME』
特別賞(賞金5万円):タツルハタヤマ『小鳥のさえずりを聞くとき、遠くで銃声が鳴り響いた』
特別賞(賞金5万円):フロリアン・ガデン『Anomalies poetiques/詩的異常』
※po【e】tiquesの【e】は正式にはアキュート・アクセントが付きます。
特別賞(賞金5万円):村上 力『學校』
■入選作家・作品名(50音順・敬称略)
・大河原 健太『文字前夜 -火水風土-』
・遅四グランプリ実行委員会『遅博 2024 -人類の進歩と遅延-』
・GORILLA PARK『Relief―1, Relief―2, Relief―3, Relief―4』
・鈴木 のぞみ『Light of Other Days:吉田理容室』
・野村 絵梨『垢も身のうち』
・林 楷人『調和の剥き出し』
・村尾 かずこ『サザエハウス -Village-』
・横岑 竜之『ハッピーモンスター』
・横山 豊蘭『トロトロ遺跡』
・李 函樳『無から来る、無故に集う』
《第27回岡本太郎現代芸術賞 概要》
■主催
公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団
川崎市岡本太郎美術館
■審査員(50音順・敬称略)
・椹木野衣/美術批評家、多摩美術大学教授
・土方明司/川崎市岡本太郎美術館館長
・平野暁臣/空間メディアプロデューサー、岡本太郎記念館館長
・山下裕二/美術史家、明治学院大学教授
・和多利浩一/ワタリウム美術館キュレーター
■第27回岡本太郎現代芸術賞 公式サイト
https://taro-okamoto.or.jp/taro-award/%e7%ac%ac27%e5%9b%9e/artworks
《第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 概要》
会期 :2024年2月17日(土)~4月14日(日)
会場 :川崎市岡本太郎美術館・企画展示室
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日 :月曜日、3月21日(木)
観覧料 :一般 700(560)円、
高・大学生、65歳以上 500(400)円
中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
交通 :小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より徒歩17分
第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展
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