単眼カメラによる「3次元姿勢推定」技術を開発 ―ステレオカメラや複数台のカメラを使わず 1台のカメラで人物の3次元姿勢推定を実現―
PUX株式会社(所在地:大阪府大阪市中央区、代表者:深江 秀和、以下 PUX)は、2024年3月、1台のカメラ映像に映る人物の3次元姿勢推定※を可能にするAI画像認識技術を開発しました。
PUXでは、この技術をベースに、スポーツ、ヘルスケア・介護分野、工場等における作業動作解析、公共セキュリティ分野における人の行動解析、および、車載分野における乗員や車外の人の行動分析等への適用・応用開発、ならびに市場展開を検討してまいります。
※3次元姿勢推定
カメラ映像(2次元情報)から、手や足等の関節点の位置情報/座標情報について、奥行きを含む3次元座標情報を取得することをいいます。
カメラ映像を活用した既存の姿勢推定技術では、関節点の奥行きを測定(推定)することが困難であり、2次元(x,y)での座標解析に留まっていました。また、3次元(x,y,z)での姿勢推定を行うためには、ステレオカメラや単眼カメラを複数用いるか、距離センサとの複合センシングで実現することが必要でした。
PUXでは、2次元の画像解析による関節点の推定技術に加えて、単眼カメラ画像のみで各関節点の3次元座標情報を低負荷で導き出すことができる技術を開発しました。
[本技術の仕様]
■入力画像
・RGB画像
・関節点抽出の際の人物撮影サイズ 100 × 100 ピクセル以上
■推定結果出力情報
・関節点数 17点
・関節角度等 4箇所(肘、膝、肩、腰)
■動作環境
・CPU/GPU/AIアクセラレータ等
姿勢推定技術は、スポーツ分野における選手のプレー状況の解析・指導用のデータ取得技術としての活用をはじめとし、ヘルスケア・介護分野における体調管理・リスク判定技術、工場等の作業解析技術に加えて、公共エリア・商業施設等のセキュリティ分野における行動認識技術としての活用が始まっています。
これらの領域における動作・行動解析技術として、複数のカメラを整備することなく1台のカメラで3次元姿勢推定が可能になることで、従来からカメラが活用されている分野においては、設備投資費用を抑えることが可能になるとともに、複数のカメラの設置が難しい等の理由で活用されていなかった領域における3次元姿勢推定技術の活用が可能になると考えております。
PUXでは、スポーツ、ヘルスケア、工場動作解析、車載等の分野で、この画像解析による3次元姿勢推定技術を組み込んだシステム、ソフトウェアを開発するパートナーと共に、市場展開、ビジネス展開を進めていく予定です。
■PUX株式会社について
2012年4月2日にパナソニック株式会社からスピンオフした企業です。
画像認識技術の研究開発、ミドルウェア、アプリケーションソフトウェアの開発・販売、及びライセンス事業を行っています。
PUXは、映像・画像から価値ある情報を抽出し、パートナー企業とともに、お客様に新たな気付きや驚きを提供し、快適な社会の実現に向け貢献していきます。
ホームページURL: https://www.pux.co.jp
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- 技術・開発
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