使いこむほどに愛着が湧く天然皮革の革製品。 さらに、人と環境に優しく
― 「日本エコレザー」が4月に基準を改訂し、ロゴも一新 ―
「日本エコレザー」は人と環境に優しいスペシャルな素材です。皮革産業の総合団体である一般社団法人日本皮革産業連合会(東京・台東区、藤原 仁会長)がこの4月から世界的な化学物質の規制動向を踏まえて「日本エコレザー」の認定基準を改訂します。
「日本エコレザー」は、消費者に安全・安心な革と革製品をお届けするために、当時の世界的な基準などを参考に、2006年に制定した革の認定制度。認定数は2009年の認定開始から革が845件、認定革を使った革製品が378件の合計1,223件(2024年2月現在)にのぼっています。4月からの改訂に伴いロゴも変わります。
「日本エコレザー」は、人と環境に優しい革、すなわち規制化学物質の基準を満たす「品質認定」と、製造工程において排水・廃棄物が適切に処理されている会社で適切に入手された原料皮から革が作られているという「環境認定」の両方を兼ね備えていることが条件になっています(別掲「日本エコレザーの認定条件 参照」)。
いま、国内のみならず、最近急増するインバウンド客が日本に求めているのは、高付加価値に加えて環境問題対応の商品。化学的なデータに基づき認定される「日本エコレザー」は、こうしたニーズにピッタリと言えます。
また、企業が欧米など海外市場に革や革製品を売り込む際、素材の化学物質などの品質試験評価は必須条件。国際基準である「日本エコレザー」は、国内外市場を勝ち抜くために不可欠な素材になっています。
革は太古の昔から人々の暮らしとともにあった生活素材です。今日、皮革産業は、食肉の副産物である皮を、靴、バッグ・かばん、衣料、家具などへ多岐にわたって高度に有効活用しています。今回の「日本エコレザー」の改訂により、市場ではさらに安全・安心な革と革製品が増えてくるものと期待されています。
■「日本エコレザー」の認定条件
・天然皮革である
・排水処理・廃棄物処理が適正
・適切に入手された原料皮から製造
・臭気・化学物質・摩擦に対する染色堅ろう度の基準を満たしている
・発がん性染料・指定する化学物質を使用していない
「日本エコレザー認定事業」
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