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トンネル、地下工事現場の無線不感地のWi-Fiエリア化対応の 無線LAN伝送システムを開発 「現場の助っ人シリーズ」に電源フリーの「FalconWAVE(R)どこでもWi-Fi」を ラインナップ

~トンネル内における工事現場のWi-Fi化の実証実験に成功~

サービス
2013年11月14日 10:00
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 日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本 眞、略称:DENGYO)はこの度、長距離無線LANシステム「FalconWAVE(R)」をベースとした工事現場のWi-Fiエリア化向けパッケージ「FalconWAVE(R)どこでもWi-Fi」を「現場の助っ人シリーズ」として展開していきます。
利用イメージ

 本製品は、FalconWAVE(R)の業界トップレベルの低消費電力を活かした小型電源化により、工事現場での多様な電源環境への対応を実現しました。また、アンテナ特性と可搬性が優れていますので、様々なWi-Fiエリアの柔軟な構成が可能となります。
 工事現場の着工当初、電源が用意されていないケースがあり、また、工事作業進行に従い作業現場も変わりますのでWi-Fiエリアも随時スムーズに移動や柔軟な構成ができるシステムでなければなりません。電源対応は、(1)着工当初の段階では土木工事現場などで商用電源確保が難しいため、ソーラーパネルを用いた完全自立運用、(2)地下階やトンネル工事などでは蓄電池による運用、(3)建設工事の最終段階で商用電源を用いた運用ができます。簡単な設置・設定のみで工事現場をWi-Fiエリア化できますので、様々なスマホやタブレットを使った通信サービスを実現します。
 今回、長距離無線LANシステム「FalconWAVE(R)」をベースとし、トンネル内全体のWi-Fiエリア化ならびにトンネル内での歩行移動時のWi-Fiサービス利用の実証実験に成功しました。


【背景】
 工事現場ではIT化が進み、施工状況の画像での報告やタブレット端末を利用した図面確認や工程報告などネット環境の充実化が必須となっています。しかしながら、高層ビルや地下階、トンネル工事や山間部の工事現場では通信キャリアのサービスエリア外となっていることが多く、Wi-Fi通信の必要性が迫られていました。


【製品の概要】
 「現場の助っ人シリーズFalconWAVE(R)どこでもWi-Fiパッケージ」は、長距離無線LANシステム「FalconWAVE(R)2.4G」をベースに自営によるWi-Fiエリア化を実現できるシステムであり、様々なマルチメディアサービスに対応することができます。
 業界トップレベルの2.5Wという低消費電力の特性を活かし、工事現場での電力事情に対してソーラーパネルによる完全自立運用とともに小型バッテリーによる運用を可能としました。更に従来のような商用電源による運用も可能です。Wi-Fiエリア化パッケージでサービスが受けられる範囲は半径100m程度~直線500m以上となります。
http://www.atpress.ne.jp/releases/40560/1_1.jpg


【製品の特長】
1.選べる電源
 電源は、(1)ソーラーパネルと蓄電池による自立運用、(2)蓄電池のみによる自立運用、(3)商用電源による運用の3つの方式から給電方法を選べます。

2.業界トップレベルの低消費電力特性
 消費電力値は、長距離伝送装置・Wi-Fiエリア装置とも2.5Wと業界トップレベルの低消費を実現。
 これにより小型のソーラーパネルや小型蓄電池での実用的な運用が可能となりました。

3.自営回線方式により無線回線使用料不要
 無線伝送方式はWi-Fi接続規格IEEE802.11b/gを採用していますので通信料不要での運用が可能となります。
また2.4GHzは電波免許不要で柔軟な運用が可能です。
http://www.atpress.ne.jp/releases/40560/2_2.jpg

4.高性能アンテナを採用
 高性能アンテナを利用することにより工事現場での広域Wi-Fiエリア化を実現。また指向性アンテナを利用すればトンネルなどの湾曲したエリアに於いても500m以上のエリアをカバーすることができます。

5.簡単に設置でき、移動も簡単
 「現場の助っ人シリーズFalconWAVE(R)どこでもWi-Fiパッケージ」は必要な機器がパッケージ化されたシステムです。工事現場での設置や設定および機器の移動も簡単に行えます。また移動キャリア版システムを利用すればトンネル内などを移動しながら必要な情報を収集し、情報伝達することも可能となります。


【トンネル内伝送実験の概要】
 トンネル工事現場を想定した既存キャリアによるWi-Fiサービスが全く受けられないトンネル内での広域エリア構築と、徒歩移動しながらの極小エリア化の実証実験を実施。


【トンネル内伝送実験の結果】
 トンネル内における長距離伝送約400mで12Mbps以上を確保しました。Wi-Fiエリア化を実現するために必要な伝送速度:3.6Mbps~5.6Mbpsに対して、平均伝送速度:19.6Mbpsと大幅に上回る結果となりました。

製品基本構成、トンネル内伝送実験の概要、結果
http://www.atpress.ne.jp/releases/40560/3_3.jpg


【今後の展開】
 今後は、2013年12月末までに商用製品リリースを目指し、全国の建設・土木工事現場に製品展開を行う予定です。
 既に発表している「風速・足場倒壊監視システム」「資材盗難監視システム」と併せて「現場の助っ人シリーズ」として製品のラインナップ充実化を図ります。
http://www.atpress.ne.jp/releases/40560/4_4.jpg


製品紹介のホームページは下記の通りです。
URL: http://www.den-gyo.com/solution/pdf/solution03_e.pdf

また、こちらの製品は下記展示会に出展致します。

・2014年3月4日(火)~3月7日(金)「SECURITY SHOW 2014」
・2014年3月4日(火)~3月7日(金)「建築・建材展」


<日本電業工作(DENGYO)について>
1947年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、中長期的な革新技術の創出にも積極的に取り組んでいます。資本金:3億3,000万円、売上高:94億円、従業員数:266名(平成23年3月期)。