レスキューロボットコンテストが25周年を迎えます！震災から30年となる2025年に、大阪・神戸で競技会を開催

2024.09.12 09:30

レスキューロボットコンテスト実行委員会は、防災啓発と創造性教育の提供を目的とした『レスキューロボットコンテスト2025』を開催することを決定しました。

本イベントは、阪神・淡路大震災を機に始まったロボットコンテストです。25周年となる2025年には、競技会予選(2025年6月)を万博会場付近の会場にて、競技会本選(2025年8月)を神戸市内の会場にて開催します。

レスキューロボットコンテストは25周年を迎えます！

■「レスキューロボットコンテスト(レスコン)」とは

レスキューロボットコンテスト(レスコン)は、阪神・淡路大震災を機に始まった、レスキューを題材とするロボットコンテスト(1/4スケール競技)です。学生・社会人有志を中心に構成されたチームでロボットを製作し、テストフィールドでレスキュー活動(競技)を行います。救助競技を通じて防災に関する普及啓発と人材育成を行っています。

各チームが挑戦するのは、開発と早期の配備が期待される災害対応ロボット(レスキューロボット)の競技です。各チームは想定災害シナリオに対してレスキューシステムを提案。制限時間内に、(1)作業ミッション、(2)調査報告ミッション、(3)救出ミッションの3つのタスクに取り組み、レスキューダミー：ダミヤンの救出を目指します。

ロボットで災害救助競技に挑む！

■コグナビ杯レスキューロボットコンテスト2024のハイライト

2024年は『コグナビ杯レスキューロボットコンテスト2024』として、競技会本選を2024年8月10日(土)～11日(日・祝)に開催しました。

https://www.rescue-robot-contest.org/forTeam/contest-2024/honsen/prize-sokuhou

日時　　：2024年8月10日(土)～11日(日)

開催形式：会場における観覧(リアル)と配信動画の視聴(Web)のハイブリッド開催

会場　　：神戸サンボーホール(神戸市中央区浜辺通5-1-32)

※競技の様子はYouTubeLiveで配信を行いました。(アーカイブ公開は行っておりません)

1) レスキュー工学大賞　「ＭＣＴ(松江高専機械工学科)」

大会で最も栄誉な賞が「レスキュー工学大賞」です。ＭＣＴは第10回から参加している、チームカラーのピンク色が印象的なチームです。レスコンのコアコンセプトである「やさしさ」を追求しており、人命を救いたいという熱い想いがレスキューロボットの細かな動作に「やさしさ」として表れている点を高く評価しました。

※最優秀を称え「コグナビ杯トロフィー」が贈られました。

最優秀賞チームの救助活動

最優秀賞チーム：ＭＣＴ(松江高専機械工学科)

2) 「Ｓ.Ｓ.Ｓ.Ｓ(学生・社会人合同チーム)」

災害現場に対応した「メカナムクローラー機構」を搭載したロボットを複数提案し、競技に参加しました。2日目のファイナルステージでは、ダミヤンを2体救助する快挙を達成し、その向上を追求する姿勢が評価されました。また本格的な二足歩行ロボットも参加し、階段を使って2階にいるダミヤンの救助に挑みました。これらの挑戦精神が評価され、国際レスキューシステム研究機構から「竸基弘賞」が送られました。