【新型コロナ関連の融資×資金繰り】中小企業経営者の約半数が今後の返済について不安や困難を感じていることが判明

約7割の経営者がコロナ融資の返済に負担を感じていると回答

2024.12.18 13:00

株式会社F-style（所在地：東京都渋谷区、代表取締役：藤井昭人）は、新型コロナ関連の融資を受けた中小企業の経営者を対象に、「新型コロナ関連の融資×資金繰り」に関する調査を実施しました。

新型コロナウイルス感染症の影響で売上が減少した個人事業主・中小企業を支援するために2020年から始まった「ゼロゼロ融資」。

2023年からその返済が本格化し、2024年に最後の返済開始のピークを迎えました。

そのため、「どうすれば計画的に返済することができるのか」「資金繰りはどうすればいいのか」という不安を抱える方もいるのではないでしょうか？

そこで今回、株式会社F-style（http://f-style2015.com/factoring/index.html）は、新型コロナ関連の融資を受けた中小企業の経営者を対象に、「新型コロナ関連の融資×資金繰り」に関する調査を実施しました。

調査概要：「新型コロナ関連の融資×資金繰り」に関する調査

【調査期間】2024年11月19日（火）～2024年11月21日（木）

【調査方法】PRIZMA（https://www.prizma-link.com/press）によるインターネット調査

【調査人数】1,001人

【調査対象】調査回答時に新型コロナ関連の融資を受けた中小企業の経営者と回答したモニター

【調査元】株式会社F-style（http://f-style2015.com/）

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

新型コロナ関連の融資が企業に与えた影響とは？

はじめに、「コロナ禍における資金繰りでどの程度苦労しましたか？」と質問したところ、約7割の方が『とても苦労した（32.9％）』『やや苦労した（41.3％）』と回答しました。

多くの方が、コロナ禍における資金繰りに苦労したようです。

新型コロナウイルス感染症の影響によって売上が減少した個人事業主・中小企業を支援するための融資として「ゼロゼロ融資」など新型コロナ関連の融資がありましたが、そのような融資を受けてどのような効果があったのでしょうか？

「新型コロナ関連の融資を受けたことでどのような効果がありましたか？（複数選択可）」と質問したところ、『資金繰りの改善（56.1％）』と回答した方が最も多く、次いで『雇用の維持（30.9％）』『キャッシュフローの安定化（23.7％）』となりました。

約6割の方が、融資を受けたことで資金繰りが改善されたようです。

また、雇用の維持やキャッシュフローの安定化といった間接的な効果があった方も多いことがわかりました。

約半数の方が新型コロナ関連の融資の返済について不安や困難を感じていることが判明

2023年から返済の本格化が進んでいますが、今後の返済について不安を抱えている方もいるのではないでしょうか？

「返済の今後の見通しについてどのように考えていますか？」と質問したところ、『予定通り返済できる（47.2％）』『多少の困難はあるが返済できる（34.9％）』『返済に不安がある（13.9％）』『返済は困難（4.0％）』という回答結果になりました。

約半数の方は『予定通り返済できる』と回答している一方で、多少の困難はあるが返済できると考えている方や、返済に対して不安や困難を感じる方もおり、経営状況によって将来の見通しが異なることがうかがえます。

では、返済に関して不安や困難を感じる理由とは何なのでしょうか？

前の質問で『多少の困難はあるが返済できる』『返済に不安がある』『返済は困難』と回答した方にうかがってみました。

「返済に対して不安や困難を感じる理由を教えてください（複数選択可）」と質問したところ、『人件費や原材料費の上昇（44.5％）』と回答した方が最も多く、次いで『売上の回復が遅れている（42.2％）』『物価高や円安の影響（40.9％）』となりました。

コスト上昇や売上回復の遅れ、物価高や円安の影響が主な要因として挙げられ、外部環境が返済計画に大きく影響していることがわかりました。

では、新型コロナ関連の融資の返済にどのくらいの負担を感じているのでしょうか？

そこで、「新型コロナ関連の融資の返済に対して、どの程度の負担を感じていますか？」と質問したところ、約7割の方が『非常に大きな負担を感じている（23.3％）』『やや負担を感じている（46.2％）』と回答しました。

融資の返済に負担を感じている方は多いことが示されました。

倒産リスクに影響する可能性について約6割の方が『不安』と回答

新型コロナ関連の融資の返済に不安や困難、負担を感じている方が多いことがわかりましたが、融資の返済が倒産リスクに影響することについてどのように考えているのでしょうか？

「コロナ融資の返済が倒産リスクに影響する可能性について、どのようにお考えですか？」と質問したところ、約6割の方が『かなり不安である（18.8％）』『やや不安である（42.8％）』と回答しました。

前の質問で『かなり不安である』『やや不安である』と回答した方に、「不安を感じる理由を教えてください（複数選択可）」と質問したところ、『資金繰りが厳しい状況が続いているため（45.4％）』と回答した方が最も多く、次いで『借入返済の負担が大きいと感じているため（32.4％）』『売上の減少が続き回復が見込めないため（25.9％）』となりました。

現在も資金繰りが厳しいことや返済負担が大きいこと、売り上げ減少が続いており回復が見込めないことなどから、倒産リスクについて『不安』と感じる方が過半数を占めているようです。

資金繰りの手段としての『ファクタリング』の必要性を感じる方の割合とは？

返済の負担が事業継続へのリスク要因と捉えられている様子がうかがえますが、なるべく早く返済したいと思う方はどのくらいいるのでしょうか？

「なるべく早く新型コロナ関連の融資の返済をしたいと思いますか？」と質問したところ、『思う（84.0％）』『思わない（16.0％）』という回答結果になりました。

大多数の方が早期返済を望んでおり、資金繰りを改善して負債を減らしたいと考えていることがうかがえます。

資金調達方法のひとつとして、売掛債権を利用して資金を調達をするファクタリングは、売掛金の支払い期日より前に資金を調達できるため、資金繰りの改善が見込めますが、融資返済のためにファクタリングが必要だと感じる方はどの程度いるのでしょう。

「新型コロナ関連の融資の返済をするためにファクタリングが必要だと感じますか？」と質問したところ、約6割の方が『とても必要だと感じる（24.2％）』『やや必要だと感じる（35.3％）』と回答しました。

過半数の方が必要性を感じており、短期的な資金調達手段としてのファクタリングへの関心がうかがえる結果になりました。

では、ファクタリングを依頼する場合、どのようなことを重視してファクタリング会社を選ぶのでしょうか？

前の質問で『とても必要だと感じる』『やや必要だと感じる』と回答した方に、「ファクタリングを依頼するとしたら、何を重視してファクタリング会社を選びますか？（複数選択可）」と質問したところ、『対応のスピード感（45.1％）』と回答した方が最も多く、次いで『寄り添った対応をしてもらえるか（40.3％）』『審査通過率（36.6％）』となりました。

迅速な対応や柔軟な支援体制が、ファクタリング会社選びの重要な要素であることが示されました。