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【倉敷芸術科学大学】男子新体操部員がドイツで体操ショーのツアーに参加、華麗な演技で22万人の観衆を魅了!

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2025年2月7日 14:10
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 倉敷芸術科学大学の男子新体操部員6人が昨年12月から今年1月にかけて、ヨーロッパで有名な体操ショーに参加し、ドイツ23都市で37回の公演を行いました。22万人の観客に華麗でダイナミックな演技を披露し、会場を沸かせました。菅正樹・男子新体操部監督は「学生たちは慣れない環境の中で、よく頑張りました。この公演を通して、表現力にさらに磨きがかかったと思います」と遠征成果に手応えを感じている様子です。

 ショーは「Firework der Turnkunst」で、30年以上の歴史があり、ヨーロッパで最も成功した体操ショーと言われています。今回は「Arena-Show『GAIA』」と銘打って開催されました。きっかけは、東京の男子新体操プロ集団「BLUE TOKYO」から菅監督への出演打診でした。団体演技の映像審査をパスして、出演が決まりました。

 菅監督は大分県出身。小学3年から新体操を始め、花園大学2年と3年時には全日本学生選手権大会で個人2連覇を達成。世界最高峰のエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」に3年間在籍し、米国ラスベガスを拠点に活躍しました。2020年4月から芸科大の男子新体操(当時愛好会、2022年から部活)の監督を務めています。現在、教学機構助教。
 遠征に参加したメンバーは、いずれも生命科学部健康科学科3年の猪原颯良さん、岩崎隼大さん、小寺真輝さん、山本光輝さん、山本直輝さん、生命医科学科1年の樫本竜政さんです。

 演目は新体操の団体演技と創作ダンスを中心とした集団演技の二つ。集団演技の振付は「乃木坂46」などを手掛けるSeishiroさんが担当してくれ、メインダンサーはBLUE TOKYOの大舌恭平さん(井原高校出身)が務めました。
 「部員たちは最初、『海外に行ける!』というぐらいの反応でした」と菅監督。「それが現地でリハーサルが始まると、アリーナの広さや照明、スモークなどが想像以上で圧倒されていました。それでも『やるしかない!』と覚悟を決めて臨んだ成果です」

 ツアーは昨年12月29日、北部のオルデンブルクを皮切りにライプチヒ、ミュンヘン、フランクフルト、ハノーバー、ハンブルク、ブレーメン、ベルリンなどを回って、今年1月30日のゲッティンゲンまで37公演。学生たちは息の合った演技を披露し、他の演者に負けない拍手と喝采を浴びました。バスによる総移動距離は4,769kmに及びました。

 菅監督は「彼らの新体操の新しい可能性を引き出したいと参加しました。日本での試合と違って、拍手や歓声が天から降って来るような感じで、とても気持ち良かったと思います。新体操のパフォーマンスに満点はないので、この経験を糧に少しでもそこに近づくよう頑張ってほしいと思っています」と期待を込めて語ります。
 今後の目標としては「学生たちには人から見てもらえる喜び、演じる楽しみを教えていけたらと考えています。新体操の認知度を上げるため、演技力を高めてさまざまなイベントにしっかり呼んでもらえるよう頑張ります。めざすのは全日本選手権大会優勝です」ときっぱり。昨年は第74回西日本学生新体操選手権大会で初優勝を果たし、今年は連覇をめざします。続いてテッペンへ。大いに期待が高まります。
ぴったりと息の合った技を披露した団体演技(©Daniel Heydt)
ぴったりと息の合った技を披露した団体演技(©Daniel Heydt)
男性的な美しさをアピールした集団演技(©Daniel Heydt)
男性的な美しさをアピールした集団演技(©Daniel Heydt)
こちらも集団演技の1場面(©Der Bildjäger)
こちらも集団演技の1場面(©Der Bildjäger)
ダイナミックな演技で魅了(©Der Bildjäger)
ダイナミックな演技で魅了(©Der Bildjäger)
ショーは毎回、華々しいフィナーレで締めくくられます(©Daniel Heydt)
ショーは毎回、華々しいフィナーレで締めくくられます(©Daniel Heydt)
華やかなフィナーレ(©Daniel Heydt)
華やかなフィナーレ(©Daniel Heydt)
「慣れない環境で、学生たちはよく頑張った」と部員たちを労う菅正樹監督
「慣れない環境で、学生たちはよく頑張った」と部員たちを労う菅正樹監督