橋田規子×須藤玲子×たしろまさふみ 「Make a seat, Take a seat おすわりください展」 2025年4月3日から4月27日まで開催
芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)デザイン工学部は、橋田規子教授(エモーショナルデザイン研究室)、NUNOの主宰者であり世界で活躍するテキスタイルデザイナーの須藤玲子氏、数々の展覧会の空間構成を手がけるたしろまさふみ氏の三者による『Make a seat, Take a seat おすわりください展』を、芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催します。
展覧会では、橋田教授がデザインした、重ねられたシートをめくることで色や柄を変えられるユニークなコンセプトの椅子「PAGES CHAIR」が、NUNOの表情豊かなテキスタイルをまとい、その新たな可能性を追求します。また、たしろまさふみ氏のデザインによる体感型の展示空間も見どころです。家具・テキスタイル・空間デザイン、それぞれの面白さが合わさる本展をぜひ会場にてご体感ください。
PAGES CHAIR(撮影:林雅之) 1
PAGES CHAIR(撮影:林雅之) 2
PAGES CHAIR(撮影:林雅之) 3
■「Make a seat, Take a seat おすわりください展」
日時 : 2025年4月3日(木)~4月27日(日)10:00~17:00(会期中無休)
場所 : 芝浦工業大学 豊洲キャンパス
有元史郎記念校友会館交流プラザ <入場無料>
主催 : 芝浦工業大学デザイン工学部
協力 : 株式会社布、株式会社ミネルバ、STANDARD TRADE CO.,LTD.、
山田工業株式会社、株式会社コムラボ、後藤大樹
後援 : 一般社団法人日本デザイン学会、日本感性工学会、
公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会、
芝浦工業大学校友会
公式HP: https://www.shibaura-it.ac.jp/headline/detail_event/20250210_7070_718.html
■本展の見どころ
<20年目のPAGES CHAIR>
座面のシートを本のようにめくることで、自分だけの一脚をつくることができるPAGES CHAIR。気分に合わせて色と柄を楽しめるこの椅子は、人の感情に訴えかけるエモーショナルな要素と、座面の高さを手軽に調整できるインクルーシブな機能を併せ持ち、橋田の研究テーマのエモーショナルデザインの実践ともいえる存在です。
このユニークな椅子を橋田が最初に発表したのは2005年のミラノサローネでのことです。若手デザイナーの登竜門サテリテでそのアイデアが注目されて以来、国内外の見本市に出展しながら改良と熟考を重ねてきました。そして誕生から20年、NUNOのテキスタイルをまとう新たなPAGES CHAIRが誕生します。
PAGES CHAIR(撮影:林雅之) 4
<PAGES CHAIR×NUNO>
須藤玲子がディレクターを務めるテキスタイルデザインスタジオNUNOは、日本各地の染織産地との強い絆を深めながら、自由な発想で独自の布づくりを続けています。本展ではカラフルにモノクロ、刺繍や糸に特徴のあるものなど、12種類の個性豊かなNUNOのテキスタイルでドレスアップしたPAGES CHAIRが、そのコンセプトをより際立たせ、家具としての魅力を増幅させた姿で登場します。座面シートは日本屈指の椅子張り技術を誇るミネルバにより細部まで美しく仕上げられ、また廃棄までを見据えて中材を外側と同じ素材にするなど、環境負荷低減に取り組む須藤ならではの視点も加わりました。
PAGES CHAIR(撮影:林雅之) 5
<家具と布、空間がシンクロする体感型展示空間>
本展はこうして誕生したPAGES CHAIR×NUNOに、触れて、めくって、おすわりいただける体感型の展覧会です。会場を構成する布は、本展にあわせて須藤とNUNOのメンバーが新たにデザインしたもので、家具と布、空間がシンクロする展示空間は、インスタレーション作品としてもお楽しみいただけます。来場者の心を躍らせる空間デザインはたしろまさふみが担当しました。
展示イメージ:たしろまさふみデザインルーム
■関連イベント
橋田規子、須藤玲子、たしろまさふみによるトークセッション
日時:4月17日(木)18:00~19:30
会場:芝浦工業大学豊洲キャンパス本部棟 3階 阿出川シアター
橋田規子によるギャラリーツアー
日時:4月6日、4月13日、4月20日、4月27日(すべて日曜日) 15:00~16:00
※いずれも参加費無料。参加ご希望の方は以下のURLよりお申込みください。
https://forms.gle/tpxruwygqD9NjdDA7
■プロフィール
橋田規子(はしだのりこ)
愛知県蒲郡市生まれ。東京芸術大学デザイン科インダストリアルデザイン専攻卒業、東陶機器株式会社(現 TOTO株式会社)入社。同社デザインセンターにてタンクレス便器ネオレストなど水回り全般のプロダクトデザインに携わる。2009年芝浦工業大学デザイン工学科教授就任。2013年博士(工学)取得。感性工学を用いて、生活用品や家具、設備のデザインを研究開発している。ミニマルチェア 2016年 レッド・ドット・デザイン賞、グッドデザイン賞、2018年 A-Line chair、JIDAデザインミュージアムセレクション、2020年petite toilette グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、日本感性工学会かわいいデザイン賞最優秀賞。2022年 iFデザイン賞 Happy Birdなど。2020年単著「エモーショナルデザインの実践」オーム社より出版。グッドデザイン賞審査員、キッズデザイン賞審査員。日本感性工学会、日本デザイン学会会員。
橋田規子
須藤玲子(すどうれいこ)
茨城県石岡市生まれ。株式会社布代表。東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画、山形県鶴岡織物工業協同組合、株式会社アズ他のテキスタイルデザインアドバイスを手がける。2016年より株式会社良品計画アドバイザリーボードメンバー。毎日デザイン賞、ロスコー賞、JID AWARD部門賞、円空大賞、芸術選奨文部科学大臣賞(美術A部門)等受賞。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術を駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルス州立美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館他に永久保存されている。
須藤玲子(撮影:林雅之)
たしろまさふみ
1979年生まれ。大阪工業大学大学院 建築学 博士前期課程修了後aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所にて建築デザインに従事。2004年からCURIOSITY グエナエル ニコラ氏のもと建築、商業空間、エキシビション、家具等のデザインに従事。2011年 たしろまさふみデザインルームとしての活動を開始。商業空間の他、美術館での展示空間構成「須藤玲子 : NUNOの布づくり」「BUAISOU : Absolute Blue」など。
たしろまさふみ
■書籍情報
『PAGES CHAIR めくる、すわる、心が動く』
本展に合わせて、『PAGES CHAIR めくる、すわる、心が動く』(橋田規子著)が発行されます。林雅之が撮りおろした「PAGES CHAIR × NUNO」の写真のほか、橋田と須藤のコメント、橋田によるPAGES CHAIRの20年の記録を収録。布をまとう一脚の椅子の、成長の軌跡がおさまっています。
『PAGES CHAIR めくる、すわる、心が動く』(橋田規子著)
■芝浦工業大学とは
工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科
https://www.shibaura-it.ac.jp/
理工系大学として日本屈指の学生海外派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の大学です。東京都(豊洲)と埼玉県(大宮)に2つのキャンパス、4学部1研究科を有し、約9,500人の学生と約300人の専任教員が所属。2024年には工学部が学科制から課程制に移行。2025年にデザイン工学部、2026年にはシステム理工学部で教育体制を再編し、新しい理工学教育のあり方を追求していきます。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。
添付資料
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