2025年4月1日(火)より 「総合文化展」の名称が「東博コレクション展」に
4月8日(火)、本館11室(彫刻)がリニューアルオープン! 法隆寺献納宝物の「伎楽面」が国宝に新指定
東京国立博物館(東京・上野)は、2025年4月1日(火)より、所蔵品と寄託品の常時約3,000件で構成される総合文化展(平常展)の名称を「東博コレクション展」に変更します。この名称には、東京国立博物館として、これまで以上にコレクションと向き合い、育んでいくことが大切であるという思いが込められています。来館のたびに新しい出会いがある、これからの「東博コレクション展」にご期待ください。
「東博コレクション展」告知ビジュアル
■東京国立博物館について
2022年(令和4年)に創立150年を迎えた日本で最も長い歴史をもつ博物館。約12万件の所蔵品と多数の寄託品は、世界有数の日本・東洋美術コレクションです。
東京国立博物館は、現在の本館がオープンしてから100周年となる2038年に向けて、来館者と共に未来へとつながる博物館を目指しており、今回の名称変更はその新たな一歩となります。
東京国立博物館 本館
■2025年4月8日(火)より 本館11室(彫刻)がリニューアルオープン!
「金剛力士立像(こんごうりきしりゅうぞう)」を東博コレクション展(平常展)で初お披露目
2025年4月8日(火)、彫刻作品を展示する本館1階の11室がリニューアルオープンします。リニューアルの見どころは、高さ3メートル近い「金剛力士立像(仁王像)」2体の展示です。通常、金剛力士立像は門の中に安置されるため、背面を見ることができません。展示室では、筋骨隆々な正面の姿はもちろん、柔らかみが感じられる背面もご覧いただけます。
また、新しい展示ケースと照明が導入され、作品の特徴をより際立たせる展示環境となります。リニューアルした展示室で、仁王像が皆さまのお越しをお待ちしております!
リニューアルした本館11室(彫刻)の展示風景
■金剛力士立像(こんごうりきしりゅうぞう)
金剛力士は仁王とも呼ばれ、阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)からなる仏教の守り神です。一般的にお寺の入り口にある門の左右に立って仏堂や境内を守ります。
東京国立博物館の金剛力士立像は、平安時代後期に作られた貴重な像です。かつては滋賀県栗東市(りっとうし)にあった蓮台寺(現在は廃絶)の門に安置されていましたが、1934年(昭和9年)の室戸台風の影響を受け大破し、その後、修理を繰り返し、かつての力強い姿を取り戻しました。
2022年(令和4年)2月に当館が購入し、同年の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」で公開されました。東博コレクション展(平常展)では初お披露目となります。
金剛力士立像 右から 阿形、吽形 平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 通年展示 本館11室
■リニューアルに合わせてグッズを新発売!
本館11室リニューアル、そして金剛力士立像の公開に合わせて、グッズを新発売します。来館の思い出に、ぜひミュージアムショップでお買い求めください。
左から金剛力士立像Tシャツ、プリント巾着、アクリルキーホルダー
金剛力士立像
・Tシャツ 2,970円
・トートバッグ 2,090円
・プリント巾着 880円
・アクリルスタンド(3種) 各1,760円
・アクリルキーホルダー(2種) 各1,760円
・スマホスタンド 1,258円
・マウスパッド 1,100円
・マグネット(3種) 990円
・シール 990円
・ステッカー(3種) 各660円
・紙ファイル 786円
・クリアファイル(3種) 各396円
・ポストカード(4種) 各110円
・レザーキーリング※発売日未定 1,574円
※すべて税込価格
■法隆寺献納宝物の「伎楽面(ぎがくめん)」が国宝に新指定
金・土曜日に法隆寺宝物館で公開中
1878年(明治11年)に奈良・法隆寺から皇室に献納された宝物のなかには、飛鳥から奈良時代にかけて制作された「伎楽面」31面が伝わっています。現在は重要文化財に指定されている伎楽面ですが、このたび31面が一括して、新たに国宝に指定されることが決まりました。
仮面芸能の伎楽は中世には廃絶したため、幻の芸能とも呼ばれています。当館の伎楽面は、現存最古の貴重なコレクションです。法隆寺宝物館第3室で、保存上の観点から毎週金・土曜日に限定公開していますので、週末にぜひご覧ください。
国宝 伎楽面 迦楼羅(かるら) 飛鳥時代・7世紀 東京国立博物館蔵 金・土曜日に公開 法隆寺宝物館第3室
【その他、2025年4月の特集・特別展・イベント】
※詳細は当館ウェブサイトで順次公開します
<特集>
・特集 キリシタン関係遺品の保存と研究
2025年3月25日(火)~ 5月18日(日) 本館14室
・特集 新版画―世界を魅了する木版画―
2025年4月15日(火)~6月15日(日) 平成館企画展示室
・特集 親と子のギャラリー 博物館でゾウめぐり
2025年4月22日(火)~6月1日(日) 本館特別2室
<特別展>
・イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ
2025年3月25日(火)~8月3日(日) 本館特別5室
・特別展 蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児
2025年4月22日(火)~6月15日(日) 平成館特別展示室
・浮世絵現代
2025年4月22日(火)~6月15日(日) 表慶館
<イベント>
・博物館でお花見を
2025年3月11日(火)~4月6日(日) 本館、庭園
【来館案内】
開館時間:9時30分~17時 毎週金・土曜日は20時まで
※入館は閉館の30分前まで
※特別展の開館時間は、各特別展ウェブサイト等にてご確認ください
休館日 :月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)
観覧料(東博コレクション展):一般1,000円、大学生500円(税込)
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。
入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、
運転免許証など)をご提示ください。
※障がい者とその介護者1名は無料。
入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
※特別展、有料イベント等は別途料金が必要です。
交通 :JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分、
東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
その他、最新情報は下記、東京国立博物館ウェブサイトをご覧ください。
ウェブサイト: https://www.tnm.jp/
すべての画像