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デジタルツインの現実空間データを仮想空間に 即時同期・更新する技術で特許取得

~仮想空間からその時現実空間にいる人とリアルに交流、観光体験も可能に~

企業動向
2025年3月25日 15:45
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都市緑地株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:太田 裕之、以下「弊社」と表記)は、関連会社アセンブラ合同会社において、2025年3月17日デジタルツインの仮想空間データを即時連続的に更新し、現実空間と同期させる技術の特許を取得しました。仮想空間にいながら、その時、現実空間にいる人と会話や買い物をしたり、よりリアルな旅行体験をしたりすることができるようになります。


※デジタルツイン(Digital Twin):現実空間と仮想空間を、まるで双子であるかのように、コンピュータ上で再現する技術


参考画像(1)

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■特許技術の特長

デジタルツインの仮想空間環境では通常、利用者がVRゴーグル等を使い、3Dデータに基づき現実のように作りこまれた仮想空間をアバターとして訪問します。アバター同士ならば会話をしたり、ECサイトに飛んで買い物をしたりすることもできますが、それはその時点での現実空間とリンクしているわけではなく、過去のシーン、または作られた背景です。

これに対し、弊社の特許技術では、仮想空間からのアバターが訪問先の現実空間にいる人とコミュニケーションできるよう、現実空間の位置情報と人物情報を特定し空間情報を更新して仮想空間に表示します(特許第7300220号)。しかし現実空間をそれぞれの訪問者が共有するために、仮想空間を更新するには一瞬で大量の3Dデータを演算・送信しなければならず、現在のコンピュータの能力や通信速度を考えると現実的ではありません。


そこで固定装置による取得済のデータに加え、ARグラスなどを使い、現実空間にいる人が、その時注目している対象や近くにある情報に絞って3D情報を取得し連続更新することにより、これを実現しました(今回の特許第7646116号)。



■VRゴーグルでアクセスする3D空間、先行技術との差異

【Google Map】

・地図に設定されたルートに沿ったポイント上であればVRゴーグルで周囲を見回すことができるが、ポイント外には移動できない

・過去の取得データであるため現在の空間は反映されていない

・現実空間にいる人との会話は不可能


参考画像(2)

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【360°カメラの定点設置】

・位置は訪問先のカメラ設置場所に依存するが、360°映像をVRゴーグルでのぞき込むことになり3Dデータの構築はしない

・訪問者が移動はできない

・他のVR訪問者の姿を視ることはできない

・TV電話と同じ現在の映像なので会話は可能


参考画像(3)

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【MESON社 GIBSONプロジェクト】

・デジタルツインで作成されたVR空間の中で。VR訪問者は現実空間の訪問者と相互にアバターとして視認・会話が可能

・現実空間はARグラス視点の映像としてVR訪問者に送られる(VR空間からのアバターの女性は、お坊さんのかけているARグラス視点からの廊下をまっすぐ見た映像が送られる)


参考画像(4)

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【NIANTIC社 Gauss Splatt技術】

・3Dスキャニングした各スポットが位置情報を持っている

・スポット内部では訪問者は自由に移動、対象物を自由な視点で視ることができる

・他のVR訪問者との交流も可能

・空間データは時間の違う過去のデータの集積なので現在現実空間にいる人との会話はできない


参考画像(5)

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【弊社特許第7646116号による技術】

・近い距離や手元のデータをARゴーグルで優先的に取得し仮想空間を連続更新することにより、今の現実空間を仮想空間からの訪問者も共有することが可能

・現実空間訪問者(ピエロ)のARグラスには仮想空間からの訪問者がアバターとして現れ、VR訪問者(おばあさんと孫)は、現実の訪問者を見回しながらピエロの手品を見ることができ、ピエロとの会話も可能


参考画像(1)

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■利用シーン

弊社は2020年、高齢者福祉や障がい者福祉に生きがいの軸をもたらす目的で、ヨーロッパで普及しているケアファームをモデルに、農場を併設した高齢者住宅「日本型ケアファーム」を普及させるために設立しました。


農園では、農業を通じた近隣住民らも含めたコミュニティー作りを進めていますが、移動が困難になった高齢者や障がい者が、仮想空間から遠方や海外の農園を訪問したり、観光旅行をしたりできるデジタルツインを提供できないかと考え、特許第7300220号の特許技術を取得しました。


観光のリアリティーを高めるには、旅先の見学、現地の人たちとの対面によるコミュニケーション、お土産の購入といった一連の体験が必要になります。


こうした体験は、遠隔地に存在するリアルタイムの現実空間とつながることで実現できます。高齢者や障がい者が「旅行にはいけない」とあきらめる必要はなく、北半球の春のガーデンと南半球の実りの秋を一日で巡ったり、整備された先進国の農園を散策し、その日のうちにジャングルに分け入ってグローバルサウスの過酷な農園を見ることもできるようになります。


またリモートワークに活用すれば、リモートワーカーもリアルオフィスワーカーもバーチャルオフィスではなく、リアルオフィスで一堂に会し、会議を開くことができます。


参考画像(6)

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参考画像(7)

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特許第7300220号についてはPCT(国際特許)で審査中です、特許第7646116号については利用シーンが広いため、PCT展開を含めたアライアンス企業を募集しております。



■関連リンク

・特許第7300220号 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

・特許第7646116号 特許情報プラットフォーム

・都市緑地関連ページ https://ubgn.co.jp/

・ケアファームジャパン ホームページ https://carefarm.jp/

 国土交通省「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」選定



■会社概要

社名  : 都市緑地株式会社

代表者 : 代表取締役 太田 裕之

所在地 : 〒163-0532 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階

設立  : 2020年6月

事業内容: ケアファームの企画・開発・管理 等

資本金 : 2,300万円(資本金1,300万円 資本準備金1,000万円)

URL   : https://ubgn.co.jp/

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