【「国民の決断」調査レポート2014 vol.2】 「結婚/再婚」に関する調査を実施 ~20~30代男性約4割が結婚を決める際に 重視するのは「相手の年齢」と回答~ ~20代男性の2人に1人が「再婚は良くない」―“純粋”な価値観が影響か~
株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡 哲也)が運営する特設サイト「国民の決断」は、2014年第2弾のレポートとして「結婚/再婚」に関するアンケート調査を実施しました。調査期間は2014年5月14日(水)~5月17日(土)、首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)在住の20~69歳男女1,082人から有効回答を得ました。
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グラフ1
昨年発表した「国民の決断アワード」にて総合ランキング7位を獲得した結婚・離婚・再婚部門の「堂々再婚」を踏まえ、世の中の「結婚」及び「再婚」に関する意識調査を実施したところ、20代男性の約半数が「再婚」に対してネガティブな反応を示すことがわかりました。これに対し、All About「再婚」ガイドの大和田 浩子氏は、「『好きになった者同士、夫婦は添い遂げるもの』という結婚に対する価値観が純粋であり、周りに離婚経験者や再婚者も多くはないので、離婚・再婚にネガティブな傾向になるのかもしれません」と述べています。
以降、「結婚/再婚」に関する意識調査の結果と、専門家の解説をご紹介します。
■「国民の決断」サイトのURL: http://allabout.co.jp/gm/gt/3444/
【調査サマリー】
1) 結婚で最も重視されるのは「お互いの金銭感覚」!
20代~30代男性が次に気にするのは「相手の年齢」であることが明らかに
<「再婚」専門家 大和田氏コメント>
20、30代の男性が『相手の年齢』を選んだのは、若くて出産可能な女性とこれから『子ども』を持つことを重視していると考えられます。
2) 20代男性の約半数が「再婚」に対してネガティブな反応/
結婚=夫婦は添い遂げるもの、という価値観が影響か
<「再婚」専門家 大和田氏コメント>
今どきの20代男性のほうが『好きになった者同士、夫婦は添い遂げるもの』という結婚に対する価値観が純粋であり、周りに離婚経験者や再婚者も多くはないので、離婚・再婚にネガティブな傾向になるのかもしれません。
3) 結婚したい相手が離婚経験者で子どもがいる場合、
2割が「難しいと思うので結婚はしない」また、結婚において
“貯金額”を重視する場合は離婚経験者との結婚はネガティブに反応
<「再婚」専門家 大和田氏コメント>
結婚に対して現実的な女性のほうが、相手が離婚経験者だったら気にはするし、結婚するかもしれないけど躊躇はする、というのが本音なのかもしれません。
4) 相手が離婚経験者でもポジティブな反応な人の6割が
「離婚は珍しいことでもない」と回答
<「再婚」専門家 大和田氏コメント>
結婚したい相手が離婚経験者だった場合でも良いと回答した人の理由の1位が『離婚は珍しいことでもないから』という意識が広がっているのが、20年前、30年前と違い、現代の日本の『結婚の価値観』を表していると思います。
5) 離婚経験者に対して気になるのは「離婚理由」(71.3%)、
「子どもの有無」(59.8%)
<「再婚」専門家 大和田氏コメント>
『離婚理由』が多いのは、『相手に非があるのか』『前夫、前妻に非があるのか』が気になり、自分と結婚するうえで同じ失敗を繰り返さないか気になるから知っておきたいのだと考えられます。
1) 結婚で重視されるのは「お互いの金銭感覚」!
20代~30代男性が次に気にするのは「相手の年齢」であることが明らかに
首都圏在住の20~60代男女1,082名に対し、「結婚」を決める(決めた)際に重視する(した)ことを聞くと、20代~40代男性、20~50代女性の1位が「お互いの金銭感覚」が1位でした。男性は40代以上になると「生活のリズム」が上位に挙がりますが、20~30代では「相手の年齢」を気にする傾向にあるようでした。一方、女性は「相手の年収」、「相手の両親とうまくやっていけるかどうか」といった項目が上位に挙がっていました(表1)。
<表1:「結婚」を決める(決めた)際に重視する(した)こと>
http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_8.jpg
これに対して、「再婚」ガイドの大和田 浩子氏は次のようにコメントしています。
「20~30代は男女ともに多くの方が『子ども』を持つことを視野に結婚を考えています。20、30代の男性が『相手の年齢』を選んでいるのは、若くて出産可能な女性とこれから『子ども』を持つことを重視していると考えられます。
一方で、20~30代女性の40%以上が『相手の年収』を挙げているのは、『経済力』のある男性に自身が庇護されたい願望のほかに、子どもを安心して産み育てられる生活の安定さを求めていると考えられます。
また、40代以降の女性と異なり、20~30代女性が『相手の両親とうまくやっていけるかどうか』を重要項目に挙げているのは、相手も同年代と想定すると親もまだ50代くらいと若く元気で、嫁姑関係が上手くいかなかったとき自分の生活が脅かされるのを気にしていると考えられます。
さらに40~50代男性が『生活のリズム』を2位に挙げているのは、年齢が上がるにつれて入ってくる(あるいはこれまで過ごしてきた)結婚生活のネガティブな情報(お小遣いが少ない、休日も家族に合わせないといけない等)のイメージで、結婚することによって自分の生活リズムや自由が奪われることを気にしていると考えられます。」
2) 20代男性の約半数が「再婚」に対してネガティブな反応
結婚=夫婦は添い遂げるもの、という価値観が影響か
一方で、全員に対して「再婚」のイメージを聞いたところ、「良い(『良い』+『まあ良い』)」と回答した女性の割合が20代の57.2%から年代が上がるにつれてゆるやかに上昇しているのに比べ、男性は20代の49.5%から60代は79.5%と急激に伸びていました(グラフ1: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_1.jpg )。
これに対し、大和田氏は次のようにコメントしています。
「年代によっても概ね平均的な女性と比べて、男性のほうは年齢が高くなるにつれて、再婚へのネガティブなイメージが薄れていくように見受けられます。
20代男性は約半数が再婚のイメージが『良くない(『あまり良くない』+『良くない』)』と答えています。今どきの20代男性のほうが『好きになった者同士、夫婦は添い遂げるもの』という結婚に対する価値観が純粋であり、周りに離婚経験者や再婚者も多くはないので、離婚・再婚にネガティブな傾向になるのかもしれません。ですが、男性も40代、50代、60代になると周囲に離婚経験者や再婚者も増え、結婚の多様なあり方を受け入れやすくなってくるのだと思います。」
3) 結婚したい相手が離婚経験者で子どもがいる場合、
2割以上が「難しいと思うので結婚はしない」と回答。
また、結婚において“貯金額”を重視する場合は離婚経験者との結婚に
ネガティブに反応
さらに、結婚したい相手が“離婚経験者”の場合の反応については、「(相手の)子どもの有無」で大きく差が出ました。「子ども有り」の場合は、「それでも良い」「特に何も思わない/気にしない」を足し上げると50代男性の52.2%が最高値でしたが、女性の20代、30代になると約20%とあまり高くない数値となりました。一方で「子ども無し」の場合は、平均して69.7%が、20代~30代女性でも半数以上が「それでも良い」「特に何も思わない/気にしない」と回答していました(グラフ2: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_2.jpg 、グラフ3: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_3.jpg )。
この結果に対し、大和田氏は次のようにコメントしています。
「一見すると男性のほうが、結婚したい相手が離婚経験者でも『それでも良い』『特に何も思わない/気にしない』が多く、好意的に見えます。しかし、注目すべき点は『難しいと思うので結婚はしない』という項目が男女ともにあまり差がないという点です。
結婚に対して現実的な女性のほうが、相手が離婚経験者だったら気にはするし、結婚するかもしれないけど躊躇はする、というのが本音なのかもしれません。
それを表すかのように20代~30代の女性は、相手が離婚経験者で子ども無しの場合に『躊躇する』が男性平均の2倍、3倍と圧倒的に高い数字になっています。
30代~40代の女性が相手に“子ども有り”のほうが“子ども無し”に比べて『難しいと思うので結婚はしない』が30%近く増えるのは、女性のほうが自身が相手の子どもの子育てにも関わることをイメージするためだと考えられます。」
次に、結婚したい相手が離婚経験者(子ども有り)の場合の反応について、表1で紹介した「結婚で重視する項目」別に見てみると、「自分の親と同居してくれるかどうか」「自分の親の介護」「料理のうまさ」「生活のリズム」を重視する人は相手の離婚経験について比較的ポジティブな回答した割合が他に比べて多い結果となりました。一方、「相手の両親と別居するかどうか」「相手の貯金額」を重視する人は、「結婚するのを躊躇する」「難しいと思うので結婚はしない」といったネガティブな選択肢を選ぶ割合が他に比べて多いという結果でした(グラフ4: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_4.jpg )。さらに、相手が子ども無しの場合も、「相手の貯金額」を重視する人は「結婚するのを躊躇する」「難しいと思うので結婚はしない」という選択肢を選ぶ割合が他に比べて多いという結果になりました(グラフ5: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_5.jpg )。
この内容について、大和田氏は次のようにコメントしています。
「『自分の親との同居や介護』『生活のリズム』『料理のうまさ』を望む人は、『家庭的な人、やさしい人』を結婚相手にイメージする傾向が強いため、相手が離婚経験者だからこそのプラス面を考慮し、『それでも良い』『特に何も思わない/気にしない』と回答していると考えられます。
『相手の貯金額』『自分の貯金額』を結婚で重視することに選んだ人は、結婚においてお金が大切だという価値観を持っています。この方たちが、結婚相手が離婚経験者で子ども有りの場合『難しいと思うので結婚はしない』の回答が多かったのは、やはり、離婚により養育費や慰謝料でお金がかかり、自分と新しく生活するうえでのお金を心配していると考えられます。」
4) 相手が離婚経験者でもポジティブな反応な人の6割が
「離婚は珍しいことでもない」と回答
『現在の日本の結婚の価値観が表れている』と専門家がコメント
さらに、結婚したい相手が離婚経験者の場合に、「それでも良い」「特に何も思わない/気にしない」というポジティブな選択肢を選んだ人と、「結婚するのを躊躇する」「難しいと思うので結婚はしない」というネガティブな選択肢を選んだ人それぞれに対してその理由を聞いたところ、離婚経験者に対してポジティブな人の理由は「離婚は珍しいことでもないから」が一番多く(61.5%)、一方、ネガティブな人の理由は「子どもがいると大変そう」が69.8%で一番多い結果となりました(グラフ6: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_6.jpg 、グラフ7: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_7.jpg )。
この結果に対し、大和田氏は次のようにコメントしています。
「結婚したい相手が離婚経験者だった場合でも良いと回答した人の理由の1位が『離婚は珍しいことでもないから』という意識が広がっているのが、20年前、30年前と違い、現代の日本の『結婚の価値観』を表していると思います。
『離婚経験者だと躊躇する』、『難しいと思うので結婚はしない』の理由を見ても『自分の親が反対しそう』が13.5%とそれほど多くなく、『世間体が気になるから』はわずか5%以下なのも現代的だと言えます。結婚相手に求めることの重要性が『“家”が納得するもの』から、より『パーソナルなもの』になってきていると考えられます。
一方、『子どもがいると大変そう』と回答した人は圧倒的に多く、子どもがいると面倒くさいというよりは、結婚するのであれば相手の子どももちゃんと幸せにしていかないといけないという、真面目な気持ちからの回答が多いのではないかと思います。」
5) 離婚経験者に対して気になるのは「離婚理由」(71.3%)、
「子どもの有無」(59.8%)
最後に、結婚したい相手が離婚経験者だった場合に気になることについて聞いたところ、「離婚理由」が71.3%と一番多く、次に「子どもの有無」(59.8%)、「養育費の有無」(45.7%)と続きました(グラフ8: http://www.atpress.ne.jp/releases/46873/img_46873_9.jpg )。
この結果に対し、大和田氏は次のようにコメントしています。
「『離婚理由』が71.3%と多いのは、『相手に非があるのか』『前夫、前妻に非があるのか』が気になり、自分と結婚するうえで同じ失敗を繰り返さないか気になるから知っておきたいのだと考えられます。
『子どもの有無』も59.8%と高めの結果ですが、相手に子どもがいると責任が重く感じたり、連れ子に愛情をもてるかどうか不安だったり、マイナス要素に働くことも多いので、離婚経験者でも子どもがいるかいないかで、結婚を考えられる・考えられないの選択は大きく変わってくる傾向があります。」
■調査監修者プロフィール
「再婚」ガイド 大和田 浩子(おおわだ ひろこ)
ウェディングプランナーとして、再婚のカップルなど様々な家族事情に対応した、型にはまらない結婚式をプロデュースし、その仕事ぶりはNHKの番組でも取り上げられた。自身も8年間のシングルマザー生活と再婚を経験。また、幸せな再婚カップルを見続けてきた経験から幸せな再婚=“彩婚”のためのヒントを伝えている。
■調査概要(調査方法:インターネット調査)
・調査期間:2014年5月14日(水)~5月17日(土)
・調査対象:首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)在住の20~69歳男女
(ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員)
・調査対象者人数詳細
<男性>
20代 109名、30代 110名、40代 106名、50代 111名、60代 107名
<女性>
20代 112名、30代 104名、40代 101名、50代 112名、60代 110名
■「国民の決断」について http://allabout.co.jp/gm/gt/3444/
近年、「就職」や「結婚」、「妊娠・出産」から「老後」まで、“人生の決断”に関して選択肢や条件が多様化・複雑化しており、“決断”そのものが困難になりつつあります。そういった背景を踏まえ、2013年11月にその年を象徴する“決断”を専門家とともにランキング形式で発表するイベント「国民の決断アワード」を実施しました。2014年に入ってからも、“決断”が困難であるという状況は変わらず、むしろ消費税が増税するなど、生活者を取り巻く“決断”の困難さは増していく一方です。オールアバウトでは、専門家とともに、“決断”についてのメカニズムや現象を定量・定性的に分析し、特設サイトなどを通じて情報を発信していくことで、人々の“人生の決断”を支援していきます。
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