≪ライオン商事、オールアバウト共同調査≫「愛犬のオーラルケア...

≪ライオン商事、オールアバウト共同調査≫ 「愛犬のオーラルケアに関する調査」  ~愛犬には「歯みがき」よりも「おやつ」や「ブラッシング」!? 犬の歯周病を認知していても愛犬に歯みがきをしている飼い主は4割程度~

 ライオン商事株式会社(代表取締役社長・榊原 健郎)は、総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO・江幡 哲也)と共同で、1都3県在住で超小型犬(チワワ、ヨークシャー・テリア等)や小型犬(柴犬、シーズー等)を自身で飼育している人494名を対象に、愛犬のオーラルケアに関する調査を実施いたしました。調査結果は、以下の通りです。

グラフ1
グラフ1

【調査結果のポイント】
■犬にも人間と同じく「歯周病」があるということを知っている愛犬家は9割以上
 「歯周病」が悪化した際のリスクについても8割以上が認知

■歯周病悪化リスク認知者のうち、自分の愛犬に「歯みがき」をしているのは4割
 「おやつ」や「ブラッシング」よりも低い割合

■5人に1人が自宅で歯みがきや専用のガムを与えるといった「オーラルケア」をやっていない!その理由は「手がつけられないほど嫌がるから」

■飼い犬に歯みがきなどのオーラルケアを「しつけ」として行っているのは約4割
 「お留守番」と同程度の割合であることが明らかに


■調査概要
・調査期間 :2014年9月22日(月)~9月26日(金)
・調査地域 :東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県
・有効回答数:494件
・調査方法 :インターネットリサーチ
・割付条件 :
(1)超小型犬(チワワ、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ダックスフンド等)、小型犬(柴犬、シーズー等)の飼い主
(2)愛犬の年齢が1歳未満 53名、1歳以上~3歳未満 106名、3歳以上~7歳未満 120名、7歳以上~10歳未満 108名、10歳以上 107名


■犬にも人間と同じく「歯周病」があるということを知っている愛犬家は9割以上
 「歯周病」が悪化した際のリスクについても8割以上が認知

 1都3県在住で現在超小型犬、小型犬を自身で飼育している人494名に対し、「犬も人間と同じく“歯周病”に罹ることがある」ことを知っているかを聞いたところ、92.3%が「知っていた」(「知っていた」+「なんとなく知っていた」)と回答しました(グラフ1)。また、犬の歯周病について「知っていた」と回答した人のうち、犬の歯周病が悪化すると口の中や皮膚に穴が開いてしまったり、心臓病など全身症状に及んでしまうというリスクについて認知しているかについては、82.5%が「知っていた」(「知っていた」+「なんとなく知っていた」)と答えました(グラフ2)。
 以上のことから、犬にも歯周病があり、かつその病状が悪化すると、人と同じく全身症状にまで及んでしまうというリスクについて、犬を飼育している人の8割以上が認知していることが明らかになりました。

(グラフ1)
http://www.atpress.ne.jp/releases/52614/img_52614_1.jpg
(グラフ2)
http://www.atpress.ne.jp/releases/52614/img_52614_2.jpg


■歯周病悪化リスク認知者のうち、自分の愛犬に「歯みがき」をしているのは4割
 「ごほうびのおやつ」や「ブラッシング(※毛並みを整える)」よりも低い割合

 犬の歯周病悪化リスクについて「知っていた」と回答した人に、現在飼い犬に行っていることを聞いてみると、「フードの量や質に気をつけている」(73.1%)、「予防接種は毎年必ず行う」(62.8%)、「ノミ・ダニ等の害虫対策を行っている」(55.6%)などが上位を占めました。さらに「ごほうびのおやつをあげるようにしている」(55.4%)や「ブラッシングをしている」(54.6%)といったことも半数が行っている中で、歯周病予防に大切な「歯みがきをしている」と回答した人は39.5%でした(グラフ3)。
 愛犬の歯みがきの実施率は、この回答項目の中では「ペットサロン等でトリミングをしてきれいでいれるように気をつけている」と同程度の割合となっていました。犬の歯周病を認知している人(456名)の中でも「歯みがき」をしている人は36.4%しかおらず、愛犬の「歯みがき」については、病気を予防する予防接種などよりも実施割合が低いという結果となりました。
※この場合の「ブラッシング」は毛並みを整えるものを指しています。

(グラフ3)
http://www.atpress.ne.jp/releases/52614/img_52614_3.png


■5人に1人が自宅で歯みがきや専用のガムを与えるといった「オーラルケア」をやっていない!その理由は「手がつけられないほど嫌がるから」

 また、犬の歯周病悪化リスク認知者に自宅での飼い犬のオーラルケア(歯みがきだけではなくオーラルケア用のガムを与える等も含む)の実施頻度についても聞いたところ、およそ5人に1人が「自宅ではオーラルケアは行っていない」と回答していました(グラフ4)。
自宅でのオーラルケアを実施しない理由として一番に挙げられたのは、「歯みがきをしたいが手がつけられないほど嫌がるから」(41.8%)でした(グラフ5)。

 以上の結果から、飼い主の多くは、犬にも歯周病があり歯周病が悪化した際のリスクも認知していても、手のつけようもないくらい愛犬が嫌がるため歯みがきなどのオーラルケアをすることができないでいる、という実態が明らかになっています。

(グラフ4)
http://www.atpress.ne.jp/releases/52614/img_52614_4.jpg
(グラフ5)
http://www.atpress.ne.jp/releases/52614/img_52614_5.png


■飼い犬に歯みがきなどのオーラルケアを「しつけ」として行っているのは約4割
 「お留守番」と同程度の割合であることが明らかに

犬が歯みがきなどのオーラルケアを受け入れるには、口の周りや口の中を触られても平気なように慣らす、といった“しつけ”が必要になります。そこで、歯周病悪化リスク認知者に対し、飼い犬に対して行った“しつけ”の内容について聞いてみると、「オスワリ」や「マテ」といった基本的なしつけについては82.8%が行っていますが、歯みがきについては39.2%にとどまっていました(グラフ6)。
歯みがき用のグッズを揃えても、突然口の周りを触られるとびっくりして嫌がってしまう犬が大半です。それを受け入れられるような“しつけ”が必要であるにも関わらず、半数以上の飼い主ができていないということは、この先も飼い犬は歯みがきなどのオーラルケアを受け入れず、やがて歯周病となる確率が高くなってしまうことが推測されます。

(グラフ6)
http://www.atpress.ne.jp/releases/52614/img_52614_6.png


■フジタ動物病院院長 藤田 桂一先生(獣医師、獣医学博士)
 調査結果を興味深く拝見しました。犬にも歯周病があること、放置すればそのリスクが高いことを多くの飼い主さんが認識していらっしゃることには獣医師として安堵いたします。一方、リスクがわかりつつ歯みがきをしていない、またはしたくてもできないという飼い主さんも多くいらっしゃって、そうした方々に向けて「犬にも歯みがきが必要である」ということを啓発するとともに、オーラルケアの仕方について動物病院という立場から広く情報を発信していく必要があると改めて感じております。
 犬の歯周病は、特に小型犬や高齢犬によく見られます。小型犬の場合は歯が密接して生えていることも理由の一つになりますが、その他、歯みがきをしていたとしてもきちんとみがけていない、歯みがき自体をしていないということがやはり大きな理由となるでしょう。人間同様、歯周病を放置すると心臓疾患をはじめ、腎臓疾患、肝臓疾患、下顎の骨折(歯周病菌によって骨が溶けることにより、少しのショックで下顎が折れてしまうこと)など、体全体に影響してしまいますので、愛犬の健康と長寿を願うのであれば、是非ともオーラルケアを日々の生活に取り入れていただきたいと思います。


■All About「犬」ガイド大塚 良重氏のコメント
(ガイドサイト: http://allabout.co.jp/gm/gp/399/ )
 先日、ある飼い主さんの愛犬が下顎を骨折したという話を聞きました。歯はぼろぼろで歯石だらけ。どうやら歯周病が関連する骨折のようでした。その犬にはかなりの痛みもあったはずです。治療費もかかり、飼い主さんにとっては予想外の出費となりました。これは、歯みがきをしていれば予防できたケースです。犬の歯のケアというのは大切でありながら、実は軽く考えられがち。中には、歯みがきをするのは面倒くさいという人もいるでしょう。しかし、1日24時間のうち、たったの5分。そう考えれば少しは楽になるのではないでしょうか。成犬になってしまったからもう無理というわけでもありません。私の愛犬は大きくなってからわが家に来ましたが、普通に歯みがきができるようになりました。愛犬の白い歯を見ているのは気持ちいいものですし、何より、シニア犬となり、天寿を全うするまで自分の歯でしっかり物を噛んで食べられたことは、愛犬のためにもよかったと思っています。愛犬にとっては、飼い主が口を触ることを嫌がらないということは、飼い主を信頼している証です。歯石ができる度に動物病院で取ってもらうより、愛犬との絆づくりにもなるので、飼い主が口を触ることに慣れることから練習を重ねることで、歯みがきができるようになる愛犬も多いように思います。

大塚 良重氏:犬専門の月刊誌での連載や取材記事、書籍、一般雑誌での執筆のほか、コーディネイトなどの経験もあり。特に老犬介護を始めとした介護関連に長く携わる。


■ライオン商事株式会社 事業推進部長 黒崎 勉のコメント
 愛犬の歯みがきが大切なことはわかっているけれどなかなかできないという声をよく聞きます。特に、健康に気をつけていらっしゃるオーナー様ほど「きちんと歯みがきをしたい」という思いが強く、はじめから「歯ブラシ」を使ってしまう傾向が見られます。そこで愛犬に嫌がられてオーナー様も愛犬もトラウマとなり歯みがきができなくなってしまい、オーラルケアが生活習慣化しない要因となっています。
 そのため当社では「ペットの歯周病ゼロ社会」の実現を目指し、オーナー様に「愛犬への歯みがきの必要性」とともに生活習慣として「ペットの歯みがき」が根付いてほしいという気持ちから、「商品」と「使用方法」また、使用できるようになるための「しつけ」などの情報発信を行っております。
 愛犬の歯の健康は全身の健康とも直結しております。私どもライオンは、オーラルケアという視点で愛犬の健康を支援すべく、今後とも「愛犬の歯みがき教室」を継続させていきたいと思っております。


■オールアバウトについて URL: http://corp.allabout.co.jp/
株式会社オールアバウトが運営するAll Aboutは、約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する情報を提供する総合情報サイトです。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約3,170万人(2014年5月実績、スマートフォン、モバイル含む)となっています。


■ライオン商事について URL: http://www.lion-shoji.co.jp/

カテゴリ:
調査・報告
ジャンル:
ぺット-犬
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