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アレクシオンの低ホスファターゼ症治療薬アスホターゼアルファ、 米国FDAに対するBLAの段階的承認申請を完了

企業動向
2015年1月13日 16:00
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 アレクシオン・ファーマスーティカルズ(米国コネチカット州チェシャー)が発表しましたプレスリリースの日本語訳です。

 コネチカット州チェシャー ― アレクシオン・ファーマスーティカルズ(Nasdaq:ALXN)は、低ホスファターゼ症(HPP)に対する酵素補充療法の画期的新薬(ファースト・イン・クラス)として開発中のアスホターゼアルファに関して、米国食品医薬品局(FDA)に対する生物製剤認可申請(BLA)の段階的申請を完了したことを2014年12月30日に発表しました。HPPは、骨の破壊や変形、重篤な筋力低下、けいれん発作、呼吸不全、および早期死亡をもたらし得る、極めて稀な慢性進行性の遺伝性代謝性疾患です(参考文献1-5)。


 アレクシオンの会長兼最高経営責任者のレオナルド・ベルは次のように述べています。「当社は、現時点では承認を受けた治療法等の選択肢のないHPP患者さんに対して画期的な新薬をお届けするという目標を掲げており、BLAの段階的申請完了によって目標達成に向けて大きく一歩前進しました。私たちの世界の各地域でのゴールは、規制当局との継続的な協力を通じてアスホターゼアルファの販売承認を取得し、この重要な治療薬をHPP患者さんへいち早く提供することです。」

 BLA提出資料には、プロスペクティブ試験3件とその延長試験に参加したHPP患者さん71例のデータのほか、乳児期のHPPの患者さんを対象としたレトロスペクティブな自然経過観察試験および小児期のHPPの患者さんを対象とした別のレトロスペクティブな自然経過観察試験のデータが含まれます。

 FDAは2013年にアスホターゼアルファを画期的治療薬に指定しており、アレクシオンは2014年4月にBLAの段階的申請を開始しました。


■低ホスファターゼ症(HPP)について
 低ホスファターゼ症(HPP)は、骨石灰化不全を特徴とする、極めて稀な慢性進行性の遺伝性代謝性疾患であり、骨の破壊や変形、重篤な筋力低下、けいれん発作、呼吸不全を引き起こすことや、早期死亡をもたらすことがあります(参考文献1-5)。

 HPPは、組織非特異型アルカリホスファターゼ(TNSALP)と呼ばれる酵素の遺伝子コードの変異が原因で発症します(参考文献1-2)。HPPにおける遺伝子異常はあらゆる年齢層の患者さんに影響を及ぼします(参考文献1)。HPPは発症時の年齢によって分類され、乳児型および小児型HPPは18歳未満で発症した場合と定義されます。

 HPPは、年齢を問わず、患者さんに深刻な影響を及ぼす可能性があります(参考文献1)。自然経過観察試験によると、生後6ヵ月以内にHPPを発症した乳児の死亡率は高く、5歳時の全死亡率は73%と報告されています(参考文献6)。このような患者さんの死亡原因は主として呼吸不全です(参考文献1、5、7)。青年期および成人期まで生存した患者さんの場合、長期的な臨床的続発症には、再発性および治癒しない骨折、衰弱性の筋力低下、重度の疼痛、ならびに車椅子、歩行器および杖などの歩行補助器が必要とされる状況などがあります(参考文献1、4)。


■アスホターゼアルファについて
 アスホターゼアルファは、開発中の、極めて革新的なファースト・イン・クラスの酵素補充療法の治療薬です。HPPの根本的な原因である遺伝的欠損のある代謝過程を正常化することにより、HPP患者さんが生涯苦しむことになるミネラル代謝調節障害による重篤で致死的な合併症を予防・治療することを目的に開発が進められています。

 2013年、米国食品医薬品局(FDA)は、画期的治療薬指定制度においてアスホターゼアルファを指定しました。FDAによると、画期的治療薬の指定は、1つ以上の臨床的に重要な評価項目について、ある医薬品が既存の治療薬を上回る実質的な改善を実証できることが、暫定的な臨床エビデンスによって示唆される場合に、重篤または生命を脅かす疾患の治療薬の開発を促進する目的で策定されています。


■アレクシオンについて
 アレクシオンは、生活を一変させる治療薬のイノベーション、開発、商品化を通して、重篤な希少疾患を抱える患者さんへ貢献することを主眼としたバイオ製薬企業です。アレクシオンは、補体阻害領域におけるグローバルリーダーであり、慢性的な補体活性化の制御不能を原因とする衰弱性かつ致命的な2つの超希少疾患、発作性夜間血色素尿症(PNH)および非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の治療薬であるソリリス(R)(エクリズマブ)を開発し、提供しています。

 ソリリスは現在、PNHの治療薬として約50カ国で、aHUSの治療薬として約40カ国で承認されています。アレクシオンは、PNHおよびaHUS以外の重篤な超希少疾患領域におけるソリリスのその他の潜在的適応の評価や、アスホターゼアルファなど、複数の治療領域にわたる革新的なバイオテクノロジー製品候補の開発を行っています。
本プレスリリースとアレクシオンに関する詳細は http://alexionpharma.jp (英語サイト)をご覧ください。

[ALXN-G]


■セーフハーバーに関する記述について
 本プレスリリースには、低ホスファターゼ症(HPP)に対するアスホターゼアルファの潜在的な医学的ベネフィットに関する記述など、将来予測に関する記述が含まれています。将来予測に関する記述は、諸要因による影響を受け、これらの要因により将来予測に関する記述がアレクシオンの結果および計画と異なる可能性があります。これらの要因として、HPPの治療薬としてのアスホターゼアルファの上市に関する販売承認または重大な制限に関する規制当局の決定、十分な製造能力の手配と商業インフラの確立の遅れ、臨床試験の結果からより広く多様な患者集団でのアスホターゼアルファの安全性と有効性に関する結果が予測できない可能性、第三者の支払者(政府機関など)がアスホターゼアルファの使用に対して(承認された場合)容認できる比率で償還金を支払わないかまったく支払わないリスク、アスホターゼアルファを使用する患者数の推定とアスホターゼアルファを使用した患者の疾病の自然史に関する所見が不正確なリスク、ならびに米国証券取引委員会にアレクシオンが提出した報告書の中で適時記載したさまざまなリスクなどがあります。このリスクにはアレクシオンの2014年9月30日を末日とするForm 10-Q四半期報告書に記載したリスクを含みますが、これらに限定されません。アレクシオンは、法律に基づき義務が生じた場合を除き、この将来予測に関する記述を見直し、本プレスリリースの発表日後に発生した事象または状況を反映する予定はありません。


■参考文献
1.Rockman-Greenberg C. Hypophosphatasia. Pediatr Endocrinol Rev. 2013; 10(suppl 2):380-388.

2.Whyte MP. Hypophosphatasia: nature's window on alkaline phosphatase function in humans. In: Bilezikian JP, Raisz LG, Martin TJ, eds. Principles of Bone Biology. Vol 1. 3rd ed. San Diego, CA: Academic Press; 2008:1573-1598.

3.Whyte MP, Greenberg CR, Salman N, et al. Enzyme-replacement therapy in life-threatening hypophosphatasia. N Engl J Med. 2012; 366(10):904-913.

4.Seshia SS, Derbyshire G, Haworth JC, Hoogstraten J. Myopathy with hypophosphatasia. Arch Dis Child. 1990; 65(1):130-131.

5.Baumgartner-Sigl S, Haberlandt E, Mumm S, et al. Pyridoxine-responsive seizures as the first symptom of infantile hypophosphatasia caused by two novel missense mutations (c.677T > C, p.M226T; c.1112C > T, p.T371I) of the tissuenonspecific alkaline phosphatase gene. Bone. 2007; 40(6):1655-1661.

6.Whyte MP, Leung E, Wilcox W, et al. Hypophosphatasia: a retrospective natural history study of the severe perinatal and infantile forms. Poster presented at the 2014 Pediatric Academic Societies and Asian Society for Pediatric Research Joint Meeting, Vancouver, B.C., Canada, May 5, 2014. Abstract 752416.

7.Whyte MP, Rockman-Greenberg C, Hofmann C, et al. Improved survival with asfotase alfa treatment in pediatric patients with hypophosphatasia at high risk of death. Poster presented at the American Society for Bone and Mineral Research (ASBMR) 2014 Annual Meeting, Houston, September 14, 2014. Abstract 1097.

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