Google Lunar XPRIZEに挑戦する民間月面探査チーム「HAKUTO」  モビリティサブシステム中間賞を受賞、賞金50万ドルを獲得  さらに株式会社IHIをはじめ2社のスポンサードが決定

Googleによる賞金総額3,000万ドルの国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」(以下 GLXP)に挑戦する株式会社ispace(東京オフィス:東京都港区麻布台)が運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO(以下 ハクト)」は、米国時間2015年1月26日、サンフランシスコのCalifornia Academy of Sciencesで行われたGLXP中間賞授賞式で、モビリティサブシステム中間賞を受賞しました。

今回中間賞を獲得した月面探査ローバー「Moonraker」
今回中間賞を獲得した月面探査ローバー「Moonraker」

「ハクト」: http://team-hakuto.jp/


XPRIZE財団とGoogleは、GLXPミッションで発生する様々な環境を再現した実地試験と分析を行い、宇宙空間でも問題なく性能を発揮できると証明されたハードウェアとソフトウェアを表彰する中間賞を設定しています。中間賞は、月面での撮影能力を評価する「イメージング」、月面ローバーの性能を評価する「モビリティ」、そして月面に着陸するための飛行および飛行制御能力を評価する「ランダーシステム」の3つの部門があります。月面探査ローバー「Moonraker」と「Tetris」を開発し、モビリティ部門の中間賞のファイナリストとしてノミネートされていたハクトは、2014年11月~12月にかけて実施した振動試験、熱真空試験、フィールド走行試験などの宇宙環境試験の結果、月面においてもGLXPミッションを達成できることを証明(※)したことで、今回中間賞受賞に至りました。
※各試験の詳細レポートについては、ハクトホームページをご参照ください。
http://team-hakuto.jp/

▽受賞に関するGLXPのコメントは以下のとおりです。
・Robert K. Weiss(XPRIZE財団 vice chairman and president)
賞金3,000万ドルのGoogle Lunar XPRIZEは、民間による月面着陸を実現し、500m走行、そして高画質な画像を地球に送るという、いまだ人類が達成したことのない偉業を成し遂げることを要求しています。中間賞を受賞した5つのすばらしいチームに、祝いの言葉を捧げます。Google Lunar XPRIZEの最終目的は、このレースを通じて世界中のさまざまなエンジニアや起業家が低コストでの宇宙ロボット探査実現への道を開拓することです。これらの成果は、再び月へ降り立つ歴史的な転換点になるでしょう。

▽受賞に関するハクトのコメントは以下のとおりです。
・袴田武史(チーム・ハクト代表)
「中間賞を受賞できてうれしく思います。開発したエンジニアやチーム全員の努力のおかげです。技術は十分実証できたので、さらに資金的にも協力していただけるスポンサーを見つけ、歴史を創ることを実行したいです。」

・吉田和哉(チーム・ハクト探査ロボット開発リーダー/東北大学教授)
「GLXPの中間賞(モビリティ)の受賞をたいへんうれしく思います。ここまでハクトのローバー開発に参加してくれた皆さん、協力、応援してくれた皆さん、そしてこのような機会を与えてくれたXPRIZE財団の皆さんに、御礼申し上げます。この中間賞は、私たちの開発してきた探査ロボットが、月面で十分に性能を発揮できる可能性があることを証明してくれるものですが、私たちの真のゴールはその先にあります。中間賞に向けての開発・試験で得た知識や経験を反映して、本当に月面上を走りまわる日を目指して、開発を続けていきますので、引き続きのご支援ご協力をお願いいたします。」

http://www.atpress.ne.jp/releases/56521/img_56521_1.jpg
画像:今回中間賞を獲得した月面探査ローバー「Moonraker」


【2社のスポンサー決定について】
またハクトは、GLXPのミッションにおいて月面や地上で撮影した写真や映像の使用権などを含むスポンサー契約を株式会社IHIと締結し、またIoTデータマネジメント・パートナー及び各種共同研究を行うIoTパートナー契約をジグソー株式会社と締結いたしました。

中間賞受賞により得た賞金50万ドルを月面探査ローバーの開発資金として活用し、さらに新たなスポンサーの大きな協力を得ることで、GLXPミッション達成に向け、チームの活動を一層加速させていきます。

世界初の民間月面探査を目指すハクトの今後の活動にご期待ください。

<株式会社IHIについて>
IHIは1853年の創業以来、ものづくり企業として技術の最先端を追い求めてきました。その事業は、資源・エネルギー・環境、社会基盤・海洋、産業システム・汎用機械、航空・宇宙・防衛と、幅広い領域にわたります。またIHIは、小惑星探査機「はやぶさ」、小型人工衛星打ち上げ用固体燃料ロケット「イプシロンロケット」等の研究・開発に参画するなど、様々な形で宇宙開発に貢献しています。
http://www.ihi.co.jp/

<ジグソー株式会社について>
IoTマネジメント及びIoTビッグデータアナライズ分野のリーディングカンパニー。インターネットにおける基盤技術力をベースにした自動化と、IoTから集まる各種データ、多様なスキル・経験・ナレッジやノウハウのビックデータをベースに、「インターネットに安心をご提供する」をミッションとし、お客様、社会のインターネットサービスを支え・守る「マネジメントサービス事業」をA&Aというコンセプトで展開中。
http://www.jig-saw.com/


【月面探査ローバーMoonrakerとTetrisについて】
民間でのミッションに適した最小限の機能を搭載する超小型・軽量ローバーを開発しました。宇宙への打上費は重量に比例して上がるため、軽量化が求められ、日本の得意とする小型化思想をふんだんに取り入れています。また、低コスト化のため民生品の部品を多く活用しています。


【ハクトについて】
ハクトは、株式会社ispaceが運営する、日本で唯一GLXPに参加するチームです。東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻教授であり、株式会社ispace CTOの吉田和哉教授を中心とした月面探査ローバーの開発を行っています。
http://team-hakuto.jp/


【Google Lunar XPRIZEについて】
Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レースです。ミッションは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられます。現在、世界各国から18チームが参加しています。
http://lunar.xprize.org

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