学生が伊豆稲取の船チケット売り場を改修、 1階完成お披露目イベントを実施
~空き家の改修を通じて、地域活性化を目指す~
芝浦工業大学(東京都港区/学長 村上雅人)の学生プロジェクト団体「空き家改修プロジェクト」が、静岡県賀茂郡東伊豆町稲取において、稲取から伊豆大島を結ぶ船のチケット売り場1階を郷土資料室と待合スペースに改修しました。2016年4月から約10ヶ月毎月訪れて、学生の手で施工を重ね完成。1月~3月の運航シーズン以外はほとんど利用されず老朽化も進んでいた建物が、観光客と地域の人々が交流する場に生まれ変わり、東伊豆町の新たな観光拠点として活用されることが期待されます。地域住民の多くの協力を得たお礼も含め、2017年2月25日にはお披露目イベントも実施しました。
2017年度は、2階の用途を検討し、設計・施工を進めるほか、定期的に地域交流促進イベントを開催する予定です。
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改修前後
【完成物件「東海汽船 稲取港」(1階)】
場所 :静岡県東海汽船事務所跡
所在地 :〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取895
コンセプト:東伊豆町の新たな観光拠点、観光客と地域の人々が交流する場、
地域のコミュニティを促進する場
1階は船に乗る観光客に稲取の郷土を知ってもらえるような郷土資料室と観光客と地域住民の交流スペースを兼ねた待合スペースに改修。1階の完成を受け、今後2階の用途の提案、設計・施工をしていきます。
【2月25日 お披露目イベントの様子】
お披露目イベントでは、開会式のあと建物内でクイズラリーを実施。活動の展示や地元の飲食物配付も行いました。観光客や地元高校の生徒、子どもたちなど約90名が訪れ、これまでの活動と改修した建物について興味を持ってもらうきっかけとなったとともに、観光客・地域住民・学生が深く交流することができた1日となりました。
また当日は、本団体が同町で2015年に改修したシェアキッチン「ダイロクキッチン」でも報告会イベントを実施。この1年間で40を超えるイベントが開催されるなど、改修した後も学生発の活動が地域に根付き、地域交流の拠点として利活用されていることが報告されました。
【2016年8月~2017年1月までの改修作業の様子】
<8月9日>
ひがしいず日和写真部、東伊豆町役場、空き家等利活用推進協議会の協力を得て、地域の子どもたち向けにシャッターの塗装や木材の端材を使ってフォトブロック作成を行うワークショップを開催。地域と交流を深める1日となりました。
<8月4日~12日、8月29日~9月2日、9月22日~25日、10月21日~23日、11月25日~27日>
夏休みなどを利用し、壁・床の塗装、天井の解体などの施工、ゴミ箱や椅子・展示棚の製作を行いました。元建設関係業の住民などにも指導を受け、より本格的な施工を実施しました。
<12月10日~11日、12月16日~18日、1月6日~8日>
間伐材の製材、1階の展示室で使用する展示ケースの製作を行いました。1階の内装まで完成し、オープニングイベントの実施を検討しました。
代表の白石 崚馬さん(建設工学専攻 1年)は「無事大きな事故も無く1月29日の運行開始日までに1階の完成を迎えられたことをとても嬉しく思います。まちの方々の暖かいご支援ご協力あっての活動なのだと強く感じました。この活動がより良いものとなるように来年度の2階の施工も力を入れていきたいです」と1年間の感想を語りました。
【空き家改修プロジェクトとは】
「空き家改修プロジェクト」は、全国的に増加している空き家問題を背景に、空き家の改修を通じて地域の活性化を目指す学生団体。現在、建築系を専攻する12人から構成され、学生が企画・実行するプロジェクトに大学が資金援助をする芝浦工業大学の取り組み「学生プロジェクト」に2014年度から採択されています。静岡県東伊豆町の空き家を地域のコミュニティスペースに改修しており、今回3軒目を改修。東伊豆町からも活動を高く評価され、2015年度に引き続き町からの補助金を得て、新たな場所の改修を行うこととなりました。
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