今後縮小が予測される住宅市場 ~賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年3月~
不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年3月」を発表しました。
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地域別の世帯数将来推計(2010年=100として指数化)
「今後縮小が予測される住宅市場」および「2017年1月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2017年1月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年3月」
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol87_Vol59residential20170330.html
■レポートの概要
(1) 今後縮小が予測される住宅市場
日本では少子高齢化や晩婚化・未婚化が進行しています。すでに日本の人口は減少が始まっており、世帯数についてもオリンピックが開催される2020年頃から減少に転ずると予測されています。国立社会保障・人口問題研究所が2014年に発表した推計では、最も人口が集中している首都圏でも2020年には世帯数の伸びが頭打ちし、2025年以降は減少に転じます。2030年には首都圏を除くすべての地域で2010年時点の世帯数を下回ることが予測されています。世帯数が減少に転ずるということは、すなわち今後住宅市場が縮小に転ずることを示しています。
首都圏は全国から人口が流入している地域ですが、それでも東京都と神奈川県は2025年、埼玉県と千葉県はオリンピックの開催される2020年をピークとして世帯数が減少に転ずることが予測されています。ただし、世帯の形態により増減の状況は異なります。ボリュームが大きい「単独世帯」は、東京都で2025年、その他の地域で2030年をピークに減少に転じます。「夫婦と子供から成る世帯」は、東京都以外の地域ではすでに減少傾向にありますが、東京都のみ2020年まで増加し、その後減少に転じます。小池都知事は年収760万円未満の世帯を対象に私立高校無償化を表明していますが、これにより「夫婦と子供から成る世帯」の東京への集中が加速する可能性もあります。「ひとり親と子から成る世帯」は、すべての地域で世帯数が右肩上がりに増加すると予測しています。2010年に対して2035年は、東京都が45%増、神奈川県が41%増、埼玉県が34%増、千葉県が31%増です。「夫婦のみの世帯」は、東京都では世帯数の増加が継続しますが、神奈川県と埼玉県では2025年、千葉県では2020年をピークに減少に転じます。「その他の一般世帯」は、2010年に対して2035年は全ての地域で30%以上減少すると予測しています。
世帯数の増加が2025年まで継続する東京都や神奈川県であっても、これまでのような市場の拡大が期待できない可能性があります。
図 地域別の世帯数将来推計(2010年=100として指数化)
https://www.atpress.ne.jp/releases/124804/img_124804_1.jpg
(2) 2017年1月期 1都3県賃貸住宅指標
全ての地域で、更新確率が減少傾向、中途解約確率が増加傾向で推移しています。東京都では、中途解約確率が更新確率を上回っています。テナントの移動が増加していることが伺えます。
【東京都】
<全域>
空室率TVI(ポイント) : 11.87
募集期間(ヶ月) : 2.91
更新確率(%) : 39.09
中途解約確率(%) : 41.43
<23区>
空室率TVI(ポイント) : 11.56
募集期間(ヶ月) : 2.91
更新確率(%) : 39.79
中途解約確率(%) : 40.86
<市部>
空室率TVI(ポイント) :14.57
募集期間(ヶ月) : 2.90
更新確率(%) :32.33
中途解約確率(%) :43.88
【神奈川県】
空室率TVI(ポイント) :15.51
募集期間(ヶ月) : 3.61
更新確率(%) :40.96
中途解約確率(%) :40.46
【埼玉県】
空室率TVI(ポイント) :17.87
募集期間(ヶ月) : 3.37
更新確率(%) :44.97
中途解約確率(%) :39.38
【千葉県】
空室率TVI(ポイント) :15.56
募集期間(ヶ月) : 3.36
更新確率(%) :44.40
中途解約確率(%) :41.47
(出所)分析:株式会社タス
(3) 2017年1月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
空室率TVIは、前月比では関西圏と福岡県で横ばい、中京圏で悪化。前年同月比ではすべての地域で悪化しています。
【大阪府】
空室率TVI(ポイント) : 8.59
募集期間(ヶ月) : 4.77
更新確率(%) :33.03
中途解約確率(%) :55.10
【京都府】
空室率TVI(ポイント) :13.99
募集期間(ヶ月) : 6.17
更新確率(%) :38.73
中途解約確率(%) :47.72
【兵庫県】
空室率TVI(ポイント) :12.46
募集期間(ヶ月) : 5.77
更新確率(%) :38.59
中途解約確率(%) :49.88
【愛知県】
空室率TVI(ポイント) :15.31
募集期間(ヶ月) : 6.11
更新確率(%) :36.78
中途解約確率(%) :50.93
【静岡県】
空室率TVI(ポイント) :24.46
募集期間(ヶ月) : 7.17
更新確率(%) :42.30
中途解約確率(%) :46.75
【福岡県】
空室率TVI(ポイント) :10.85
募集期間(ヶ月) : 5.28
更新確率(%) :35.73
中途解約確率(%) :48.21
(出所)分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年3月」
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol87_Vol59residential20170330.html
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https://tas-channel.com/
■株式会社タスについて
株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
Web : http://www.tas-japan.com/
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