ユネスコ世界寺子屋運動はおかげさまで30周年! 「書きそんじハガキ・キャンペーン2019」 始まります。
~日本の“タンス遺産”が大きく貢献! 教育の機会に恵まれないアジアの子ども、大人たちに学びの場を~
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟は、12月から「ユネスコ世界寺子屋運動 書きそんじハガキ・キャンペーン 2019」を実施いたします。当連盟は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みの一つとして、戦争や貧困など、さまざまな理由で教育の機会に恵まれない子どもや大人のために「学びの場=寺子屋」を世界に広げていくユネスコ世界寺子屋運動を展開しており、2019年に30周年を迎えます。この活動を支える一環として行っている「書きそんじハガキ・キャンペーン」は、ご家庭に眠っている“タンス遺産”を募金に換える活動で、年賀状シーズンとなる12月からは特に書きそんじハガキの回収を強化するため、全国の皆様に協力を呼びかけています。
キャンペーン期間は、2018年12月~2019年5月末まで。
ご存知ですか?
世界には、学校に行けないこどもたちが6,400万人、
読み書きができない15歳以上の人は6人に1人、と言われています。
こういった人々の支援に、ご家庭で眠っている“タンス遺産”が貢献します。
うっかり書きそんじてしまったハガキをはじめ、タンスの中に眠った商品券、未使用の切手・プリペイドカード(テレホンカード・図書カード等)を、“タンス遺産”と称し、それぞれのキャラクターに扮したタンス遺産3兄弟を起用して、世界の人々の学びの支援を呼び掛けています。ぜひ、ユネスコ世界寺子屋運動にご協力をお願いいたします。
タンス遺産3兄弟キャラクター (C)DENTSU INC.
キャンペーンポスター
書きそんじハガキ・キャンペーン ~タンス遺産のうた・かるた編~
書きそんじハガキ・キャンペーン ~タンス遺産のうた・タンス編~
■書きそんじハガキ・キャンペーンとは
書き間違えや、古くて使用しないなどの理由で投函されていない未使用ハガキを回収するキャンペーン。キャンペーンを通じて集まったハガキを募金に変え、寺子屋運動の展開に使用しています。
●11枚の書きそんじハガキで、カンボジアではひとりひと月学ぶことができます。
●未使用の切手・プリペイドカード(QUOカード、図書カード等)、商品券等でも同等の支援ができます。
※書きそんじハガキ・キャンペーン2019 強化期間:2018年12月1日~2019年5月31日
強化期間以外にも、ハガキや金券などの回収は一年中受け付けています。
支援の流れ
■2019年度ユネスコ世界寺子屋運動の活動予定・目標
【活動予定】
1)アフガニスタン、カンボジア、ネパールに各1軒の寺子屋を建設。
2)ミャンマーを含む4か国合わせて約6,000人の人たちに学びの機会を提供。
3)教員や寺子屋を運営する人たちの人材育成を継続。
【活動目標】
2019年5月末までに書きそんじハガキ100万枚を回収。
キャンペーン詳細はこちら→URL: http://www.unesco.or.jp/terakoya/kakisonji2019
【参考資料】
<キャンペーン2018成果報告>
1. 書きそんじはがきを全国で約96万枚(タンス遺産4,516万円相当)回収。
2. 4軒の新しい寺子屋(アフガニスタン1件、カンボジア1軒、ネパール2軒)が完成。
3. ミャンマーで小中学校を中途退学して働く青少年への支援が始まり、カンボジア、アフガニスタン、ネパールの4カ国合わせて新たに学ぶ機会を得られた人が5,179人。
多くの企業・団体・個人の皆さまからのご協力に支えられ、前回キャンペーンの結果、カンボジア、アフガニスタン、ネパールに加え、新らにミャンマーで支援を開始することができました。4カ国で識字クラス、小学校クラス、幼稚園クラスの他技術訓練などを実施し、5,000人以上が参加しました。
世界寺子屋運動は2019年、30周年を迎えます。これまでに累計130万人に学びの機会を届けることができました。
「スラエン・スピアン寺子屋(カンボジア)」2018年3月完成
「ラメシュ寺子屋(ネパール)」2018年8月完成
女性たちのための識字クラス(ネパール)
小中学校を退学して働く青少年が懸命に学んだ(ミャンマー)
■現地からの「ありがとう」の声
・カンボジアより
「識字クラス」で学んだ女性からのメッセージ
「読み書き計算ができるようになったことで自信をつけ、洋服の仕立てを勉強しました。仕立てを学ぶにも、名前を書いたり、物をはかったり、計算をするなど、たくさんスキルが必要でした。
今は家で仕立て屋をしています。この仕事のおかげで、収入を食費と子どもの教育費にあてることができています。子どもたちには、非識字者だった昔の私のようにならず、きちんと教育を受けてくれることを願っています。」
プロムさん(35歳)
・ミャンマーより
「継続教育プログラム」で学んだ子どもからのメッセージ
「8年生で学校を退学して、家の手伝いをしています。家業は、出家の儀式用の馬の飼育です。クラスでは新しい知識が身につくし、新しい友達もできました。このようなチャンスをもらえて感謝しています。将来は広い土地を持って、たくさんの動物を飼い、いろいろな種類の草花を植えることが夢です。」
タントゥア君(13歳)
・アフガニスタンより
カブールの寺子屋の識字クラスで学ぶ女性からの直筆メッセージ
「以前は読むことも書くこともできず、ダリ語の一番はじめの文字すら理解できませんでした。でも、いまでは読み書きができるようになりました。支えてくださる日本の皆さんには本当に感謝しきれないくらいです。ありがとうございます。」
ザハルさん(15歳)
画像URL
■書きそんじハガキ・キャンペーン2018の回収枚数上位3県
全国の皆様からのご協力に支えられている書きそんじハガキ・キャンペーンですが、2018年にとりわけ多くの枚数を回収してくださった上位3県をご報告いたします。
第一位:鹿児島県
第二位:富山県
第三位:群馬県
※2017年12月~2018年10月の期間、地域ユネスコ協会から送られてきた枚数をもとにランキング。
*書きそんじハガキキャンペンーンに参加していないユネスコ協会、地域ユネスコ協会がないエリアもあります。
*書きそんじハガキ等を日本ユネスコ協会連盟に直接送付していただいた方の実績は含まれておりません。
キャンペーン詳細はこちら→URL: http://www.unesco.or.jp/terakoya/kakisonji2019
■ユネスコ世界寺子屋運動とは
戦争や貧困など、さまざまな理由で教育の機会に恵まれない子どもや大人のために、「学びの場=寺子屋」を世界に広げていく運動。1989年に開始。寄付や募金、書きそんじハガキ・キャンペーンなどを通じて集まった支援により、現在はアフガニスタン、カンボジア、ネパール、ミャンマーで活動を展開しています。
寺子屋の建設や教員給与の補助など日本からの一方的な支援では、支援終了と共に現地の人たちの興味関心がなくなり、建物自体も使われなくなることがあります。そこで、世界寺子屋運動では、現地行政や支援先の地域の人たちと協力し、寺子屋を立てる前の段階から地域の問題を話し合い、共に考え、計画、行動するという方針に重きを置いています。時間はかかりますが、地域の人たちにとって自らの活動であるという意識を高めることで、永続的に自立性のある寺子屋の運営を続け、村を活性化できる体制を整えています。
■公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟について
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟は、UNESCO憲章の理念にもとづき、国際平和と人類共通の福祉の実現を目指し、ボランティアで活動する全国278のユネスコ協会とともに、国内外での教育の普及や、国内外の自然や文化を保護保全する世界遺産活動等、さまざまな活動を推進しています。
プレスリリース動画
プレスリリース添付資料
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