エクイニクス、日本最大規模となるデータセンターを 東京都心部に開設
グローバルなデジタルエッジを拡張し、 日本における技術革新とクラウド導入を加速
インターコネクション(相互接続)およびデータセンターサービスをグローバルに展開するエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役 兼 北アジア統括 :古田 敬、以下 エクイニクス)は本日、ビジネス拡大を継続するグローバル戦略の一環として、日本で最大規模となるIBX(R)(International Business Exchange)データセンター(以下 IBXデータセンター)「TY11」を東京都心に新規開設したことを発表しました。TY11は第1フェーズでUS7,000万ドル(約79億円:2018年5月発表当時のレート)を投資し、950ラック、約3,700平方メートルのコロケーションスペースを提供します。最終フェーズの完了時には合計3,500ラック以上、約1万4,300平方メートルのコロケーションスペースを提供する予定です。
ビジネスにおける技術革新とクラウド導入の加速により、東京はニューヨークやロンドンなどの都市を上回る世界最大のリテール向けコロケーション市場となっています (注釈1)。また、日本において、国内外の多くのクラウドサービスプロバイダー(CSPs)が事業を拡大しており、2019年には日本のパブリッククラウド市場規模は74億ドル(約8000億円以上)に達し、世界最大規模になると予想されています(注釈2) 。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、人工知能(AI)などの先端技術や堅牢なネットワークの導入が進んでおり、政府による「Society 5.0」の取組みや5Gのサービス導入も伴って、膨大なデータが生成されると予測されます。
TY11の開設により、エクイニクスは東京で合計11拠点、大阪で2拠点のIBXデータセンターを運用します。エクイニクスのTY11新規開設は、日本市場におけるクラウド導入やデジタル変革を加速します。東京都心部に開設されるTY11は、CSPsに対し、Platform Equinix(R)を通してお客様により近いデジタルエッジにおけるサービス提供を実現します。また、業界をリードするインターコネクションやデータセンターサービスの提供を通じて、シームレスで一貫性のある、セキュアなデータ転送を実現します。
■発表の主なポイント
・東京都江東区が指定する緊急避難区域に位置し、東京オリンピック・パラリンピックの会場にも近接するTY11は、耐震性に優れ、複数の防災設備を備えています。自然災害発生時には高レベルのセキュリティと優れた運用サービスを提供して、お客様の事業継続性と安定性を確保します。
・エクイニクスはグローバルプラットフォームに使用するエネルギーを100%クリーンで再生可能なものとするという長期的目標を持っています。TY11はエクイニクスのサスティナビリティへの取り組みを実施する施設として、都心部における環境への配慮を更に進化させたさまざまな設計を取り入れています。壁面緑化やエネルギー効率に優れた照明システムのほか、動的な気流管理により冷却能力を向上させ消費電力を削減する空調最適化制御システムを採用しています。同様に、エネルギー消費量の削減と冷却能力の強化を実現するコールドアイルキャッピングも備えています。
・TY11はEquinix Cloud Exchange Fabric (TM)(ECX Fabric (TM)、以下 ECX Fabric)を始めとする広範な接続オプションを提供します。ECX Fabricにより、世界各地の1,500以上のECX Fabricユーザーとオンデマンドでセキュアな接続を設定できます。
・TY11はTY2とダイレクト接続しています。TY2は、Platform Equinix内で80以上のネットワークサービスプロバイダーへのプライベートでセキュアなアクセスを提供し、高密度なネットワークエコシステムを形成しています。また、TY11はTY4とのダイレクト接続により、Amazon Web Services、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azure、そしてTeradataを含む国内285以上のクラウドおよびITサービスプロバイダーとのセキュアな接続を提供します。
・TY11のお客様は、85以上の金融サービスプロバイダーが集う日本最大の金融エコシステムとの接続性を確保できます。東京金融取引所(TFX)や東京商品取引所(TOCOM)といった主要な金融取引所等の、東京における金融取引の中心にアクセスすることができます。
・東京のエクイニクスIBXデータセンターはJPNAP(Japan Network Access Point)、日本インターネットエクスチェンジ(JPIX)、BBIX など地域の主要インターネットエクスチェンジ(IX)へのダイレクトアクセスを提供します。東京を代表するネットワークハブとして、国内外のネットワークプロバイダーからのインターネットエクスチェンジの需要拡大に応えられる設計となっています。
・エクイニクスは現在、アジア太平洋地域の12都市において合計42拠点のIBXデータセンターを運用しています。全世界では24カ国52都市で200拠点以上のIBXデータセンターを運用し、9,800社を超える世界の先端企業にデータセンターとインターコネクションサービスを提供しています。
TY11 データホール
■コメント
・IDCジャパン、ITサービス担当リサーチマネージャー、伊藤 未明氏
「首都圏で新たにTY11が開設されたことによって、エクイニクスのインターコネクションの能力は強化され、インターネットエクスチェンジ、サービスプロバイダー、エンタープライズを含むエコシステムはさらに拡大することになります。エクイニクスにとってグローバルテナントの相互接続性と充実したエコシステムは重要な差別化要素であり、大きなバリュープロポジションです。エクイニクスが東京に新たなデータセンターを開設したことは、金融サービスやインターネットサービスプロバイダーのハブ都市としての当地域の重要性を反映しています。エクイニクスが確実に顧客を獲得して、この重要な首都圏で確実にキャパシティを拡大していることの証明でもあります」
・エクイニクス、Chief Customer and Revenue Officer、カール・シュトロマイヤー(Karl Strohmeyer)
「エクイニクスでは、継続的な事業領域の拡大に主眼を置くと同時に、お客様がデジタル時代のビジネスチャンスを掴めるようサポートしています。エクイニクスにとってアジア太平洋地域は、常に戦略性の高い成長市場であり続けています。デジタル市場の急成長がインターコネクションやデータセンターサービスの需要拡大をけん引しているこの地域において、エクイニクスは投資と規模拡大を継続していきます。今回のTY11の開設によって、日本のお客様が最先端のインターコネクションサービスを利用しつつ、自身のデータのレジリエンスに安心していただけることを嬉しく思います」
・エクイニクス日本法人代表取締役 兼 北アジア統括、古田 敬
「世界規模でビジネスパートナーや顧客を求める国内外の企業にとって、クラウドサービスはますます不可欠なものになっています。今日の急速に展開する経済においては、データを確実にリアルタイムで提供できる常時接続の分散型ITインフラストラクチャーがとりわけ重要です。2020年の東京オリンピック・パラリンピックや政府が推進する『Society 5.0』、そして5Gの到来などを前にして、インターコネクションもまた、シームレスでセキュアな接続を実現する上で非常に重要な役割を担うことになります。エクイニクスはTY11の開設によって、日本におけるクラウド導入やイノベーションを加速していけるものと大いに期待しています」
(注釈)
1.Synergy Research Group, Q1 2019
2.Worldwide Semiannual Public Cloud Services Spending Guide, IDC, 2019
■関連資料
・エクイニクス 東京のIBXデータセンター [WEBサイト]
・Equinix Asia-Pacific Data Centersエクイニクス アジア太平洋地域のデータセンター [WEBサイト]
・Equinix Cloud Exchange Fabric [WEBサイト]
■エクイニクスについて
Equinix, Inc.(Nasdaq:EQIX)は、世界で最も相互接続密度の高いデータセンターにおいて、世界中のトップ企業をそのお客様、従業員、パートナーに接続しています。世界5大陸、50以上の市場をつなぐデジタルビジネスのためのグローバルプラットフォームとして、企業の皆様があらゆる場所で、あらゆる人やモノとつながり、デジタル化された未来を実現していくことを支援しています。
■将来の見通しに関する記述について
本ニュースリリースには、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれております。こうした将来の見通しに関する記述において言及されている予測と実際にもたらされる結果との間には、大幅な相違が生じる場合があります。そのような相違を生じさせる要因としては、IBXデータセンターの取得、運営および建設上の問題、Equinixのサービスに関する開発、設置、および提供上の問題、エクイニクスがすでに買収した、もしくは今後買収する企業との統合に関連して発生する想定外の費用または問題、最近建設したもしくは取得したデータセンターにおけるお客様からの収益の大幅な欠如、適宜計画される資金調達の未完遂、既存の競合先ないし新規競合先との競争、キャッシュフロー余力の十分性あるいは未払負債ないし新規の負債を返済するための資金調達能力、主要なお客様とのビジネスにおける損失あるいは減退、REIT(不動産投資信託)としての税制に関連するリスク、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に適宜提出する資料に記載されているその他のリスクが含まれますが、これらに限定されません。詳細については、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に提出した直近の四半期報告書および年次報告書をご参照ください(ご要望に応じ、Equinix, Inc.より入手可能です)。エクイニクスは、このニュースリリースに含まれる将来の見通しに関する情報を更新するいかなる義務も負いません。
プレスリリース添付資料
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