GfK Japan調べ:電気自動車・燃料電池自動車に関する消費者調査

 GfK Japan (東京:中野区) は、全国のドライバー約16,000名に対し、電気自動車 (EV) と燃料電池自動車(FCV)への認知や購入状況に関するインターネット調査を実施し、その結果について発表した。※


【概要】

  ・電気自動車 (EV)、燃料電池自動車 (FCV) の名前を聞いたことがあるドライバーはそれぞれ93%、79%

  ・電気自動車、燃料電池自動車に対するイメージとして最も多かったのはいずれも「価格が高い」

  ・60代以上では6割が「音が静か」「環境にやさしい」イメージがあると回答


【電気自動車、燃料電池自動車に対する認知】

 電気自動車 (EV) と燃料電池自動車 (FCV) に対するドライバーの認知について調査した結果、電気自動車を「どのようなものか理解している」割合は58%と半数を超え、燃料電池自動車では40%となった (図1)。詳細は把握していないものの名前は聞いたことがある、というドライバーを含めると、それぞれ93%、79%と、広く認知されていることが明らかになった。

 電気自動車 (EV) と燃料電池自動車 (FCV) のどちらか一方でも名前を認知しているドライバーに対して、電気自動車、燃料電池自動車のイメージについて聞いたところ、「価格が高い」が最も高く、いずれも68%となった。また、電気自動車については「充電に手間がかかる」、燃料電池自動車については「水素の補給に手間がかかる」と回答した割合が半数近くあり、車両本体の価格面に加えて、ガソリン車と比較して充電や充てんの手間を懸念しているドライバーは少なくないとみられる。ただし、「音が静か」「環境にやさしい」といったポジティブなイメージの回答も多くみられた。特に60代以上のドライバーでは6割以上と割合が高く、これらの自動車のメリットを深く理解していることがうかがえた。


【電気自動車、燃料電池自動車の購入検討状況】

 電気自動車もしくは燃料電池自動車の名前を認知しているドライバーのうち、過去に購入を検討したことがある割合は12%、そのうち実際に購入したのは3%にとどまった。購入に至らなかった理由をみると、「車両価格が高いから」が最も高く68%となった。次いで「航続距離が短いから」が45%となり、一回の充電で走れる距離に対して不安を感じているドライバーが一定数いると考えられる。また「充電できる・水素を充てんできる場所が少ないから」という回答も34%にのぼり、充電場所の拡充も課題となっていることがうかがえる。

 ドライバー全体に対して、電気自動車の充電時間がどのくらいであれば使ってみたいと思うかを聞いたところ、「1回30分以下」 (充電が空の状態から満タンになるまでの時間) の割合が 67%を占めたことから、急速充電に対するニーズは非常に高いといえる (図2)。充電の手間軽減や時間の削減は、電気自動車や燃料電池自動車の普及における鍵といえそうだ。



※. 「電気自動車・燃料電池自動車に関する調査」概要

  ■調査期間:2018年10月8日~10月21日 (計14日間)

  ■調査対象:自動車保有者 15,991名 (ノンウェイト集計)

  ■調査方法:インターネット調査

  ■回答者属性:性、年代、居住都道府県、世帯年収、婚姻状況、住居形態

  ■車関連情報:保有車情報 (車種、ボディタイプ、エンジンタイプ)、運転距離、車を選ぶ際に重要なこと

  ■調査内容:電気自動車・燃料電池自動車に対する認知・車種別認知・乗ってみたい車種・理解度・イメージ、電気自動車・燃料電池自動車の購入検討・検討車種・他自動車との比較、電気自動車・燃料電池自動車の購入有無・購入理由・非購入理由、レンタカー・カーシェアでの電気自動車・燃料電池自動車の利用意向、電気自動車・燃料電池自動車に対する充電時間・航続距離に対する希望、環境問題・デジタル機器への関心




本プレスリリースのURL:
http://www.gfk.com/jp/insights/press-release/1922automotiveev/

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GfK Japan
URL: http://www.gfk.com/jp/

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