全国水泳大会2冠達成！コロナ禍乗り越え新記録樹立

2020.12.15 10:30

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株式会社エスアンドエフ(所在地：神奈川県川崎市、代表取締役社長：小倉謙)は、当社が運営するサギヌマスイミングクラブ鷺沼(所在地：神奈川県川崎市)に所属する高橋陽向選手(中3)が、2020年9月に開催された第43回全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳競技大会並びに、中学校47都道府県通信水泳競技大会において100m平泳ぎで優勝、見事2冠を達成しましたことをお知らせいたします。

※高橋陽向選手の氏名に関しまして、機種依存文字に該当するため通常の「高」で代用しておりますが、はしご高が正式になります。

神奈川県長水路中学新タイ記録を樹立した高橋選手

■コロナを乗り越え、全国大会での2冠達成。

4月中旬より5月末日までの間、コロナウイルスの影響により在籍しているサギヌマスイミングクラブ鷺沼が閉館。満足に練習が出来ない日々が続いていましたが、6月1日よりクラブの営業が再開。本格的に練習を再開しました。予定されていた、全国中学校水泳競技大会並びに、第43回全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳競技大会は、コロナウイルスの対策のため通信大会として行われることになり、厳重な対策を講じながら徐々に県内のレースも再開され始めた2020年9月6日、全国JOCジュニアオリンピック夏季チャレンジ水泳競技会(1)に出場した高橋選手は、100M平泳ぎで1分06秒92の神奈川県短水路中学新記録を樹立。

『久しぶりのレースで不安はあったが、泳ぎの感覚は今までで一番良かった。』と高橋選手は話します。

続く同年9月20日、第43回全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳競技会神奈川県大会でも、100M平泳ぎで1分09秒51の神奈川県長水路中学新タイ記録を樹立しました。そして、同年12月に発表された第43回全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳競技大会15歳～16歳区分、並びに中学校47都道府県通信水泳競技大会において、100M平泳ぎで優勝！見事二冠を達成しました。

■コロナ禍でも選手のモチベーションを下げない新しい『教育』配信

中学生活最後の夏に満足に練習が出来ず、目指していた大会が中止。高橋選手はどのようにモチベーションを保ち、トレーニングに励んだのでしょうか。

担当コーチである小池忠昭コーチは次のように話します。「コロナウイルスにより閉館することになり、選手たちのために何かできることはないかと模索した結果、オンラインでのトレーニング法や栄養についての勉強会、動画配信による学びに時間を使おうと思いつきました。特に、選手が選手としてだけでなく、人としてどう成長していくかをメインに考え、考え方や取り組み方の知識を与えるということを意識しました。人としての成長は選手が結果を出すためにも必要不可欠。また社会へ貢献できる人を育てるという当クラブ方針も大切にしています。」

その言葉通り、小池忠昭コーチ発案の元、他の選手担当コーチと力を合わせ、休館に入るとともに配信をスタート。その内容は、『理解について』や『責任について』、『時間効率について』など、選手が練習に取り組む上で必要であり、また普段の学校生活や人生にも直結するような内容を選び配信。先輩の経験談を題材にし、選手たちが理解しやすいように工夫をこらし、約ひと月半配信を続けました。高橋選手は「この期間の学びがあったからこそ、選手として必要なことが分かり、全国中学中止の知らせを受けてもモチベーションが下がらずにいられました。また選手としての自覚も薄まることなく、水泳から気持ちが離れずに済みました。」と話します。

常に選手の近くで。コミュニケーションを大切にする小池コーチ

■水泳教育のイノベーションで全日本トップクラスの舞台を目指す

高橋選手は2020年10月に行われた第62回日本選手権(25M)水泳競技大会に出場し、50M平泳ぎで第7位に入賞しました。昨年に比べ、またコロナ禍における取組での成長について「日本選手権の決勝の舞台に立ち、初めて日本のトップ選手の取り組みを肌で感じることができました。今までは全国ジュニアでの優勝が目標であった自分の甘さが良くわかり、小池コーチから学んだ知識を実践し使うことで、昨年に比べて意識や取り組みも変わっています。」と日本の頂点に目を向け始めた高橋選手。コロナ禍による社会変化を敏に捉え、『教育』という観点でイノベーションを水泳指導に取り込む小池忠昭コーチと、二人三脚で夢に向かって進んでいます。