福山大学、北海道大学と清掃空間と清掃用品の組み合わせによる 気持ちの変化を検証 第2弾 机や椅子の脚まわりのスキマも簡単に清掃できると 気分がポジティブになることを実証
ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、清掃空間に対して清掃用品の適合性が、気分に及ぼす影響について、福山大学、北海道大学と共同で検証し、日本認知心理学会 第18回大会にて発表しました。(2021年3月3-4日、WEB開催)昨年の第84回大会日本心理学会にて発表した内容に加え追加実験を行いましたので、新たに分かった検証結果についてご報告します。
【検証のまとめ】
◆フローリング清掃を行うことで気分が変動する。
◆その気分変動は清掃環境と清掃用品との適合性で変化する。机や椅子の脚まわり等のスキマを簡単に清掃できた場合には気分がポジティブになる。
◆スキマ清掃の簡単さは、フロアワイパー使用時のストレス・負担の感じ方にも影響する。机や椅子の脚まわり等のスキマを簡単に清掃できると、フロアワイパー使用時のストレスフリー感、快適さ、楽しさ、驚き等が高く評価される。
■検証の背景
前回の検証では、家具が密集した狭いスキマの多い環境で実験を行い、スキマに入りやすいフロアワイパーで清掃を行うと、清掃後のポジティブ気分が増大することがわかりました。一方で、一般的な幅で厚みのあるフロアワイパーで清掃を行うと、ネガティブ気分が増大してしまうことがわかりました。
今回の検証では、新たに机や椅子の脚まわりのスキマがある清掃環境で実験を行い、このようなスキマにおいても、清掃用品の小回りがきいて簡単に清掃ができることで、使用者のストレスや負担が減るのではないか、またストレスなく清掃ができることで、清掃後の気分も高まるのではないかと考え、福山大学心理学科と北海道大学文学研究院と共同で検証しました。
前回の実験についてのニュースリリースURL: http://www.unicharm.co.jp/company/news/2020/1214580_13534.html
■検証の概要
比較対象:幅が狭くてスキマに入りやすいフロアワイパーと
一般的な幅のフロアワイパーを用いたフローリング清掃課題
検証人数:18歳以上の男女合計38名
検証期間:2020年1月~2020年10月
検証方法:机や椅子の脚まわりを含むスキマがある一般的なダイニングを
模した環境において、スキマに入りやすいフロアワイパーと、
一般的な幅のフロアワイパーを使用して清掃をしてもらい、
分の変化やフロアワイパーの使用感について比較検証を行いました。
■検証の結果
スキマに入りやすいフロアワイパーを使用した場合には、清掃後にポジティブな気分が高くなりました。一方で一般的な幅のあるフロアワイパーを使用した場合には、清掃前後で気分の変化はみられませんでした。使用感の評価では、「平面の拭きやすさ」「ゴミの取りやすさ」を除き、一般的な幅のあるフロアワイパーに比べて、スキマに入りやすいフロアワイパーを使用した場合の方が高く評価されました。具体的には、「ストレスを感じない」「驚きがある」「快適だった」「楽しかった」「また使用したい」「テーブルや椅子の足まわりを拭きやすい」「スキマを拭きやすい」「使いやすい」項目で高く評価されました。
■検証の考察
今回、清掃環境にわずかでもスキマ(机や椅子の脚まわり等)があれば、スキマ清掃に適したフロアワイパーでの清掃後にポジティブ気分が増すことがわかりました。またそれだけでなく、フロアワイパーの使用感の評価も高くなることが明らかになりました。清掃後の気分は清掃環境において簡単に清掃できるかどうかに依存し、簡単に清掃できた場合は、気分がポジティブになりました。
■当社コメント
当社では、今後も清掃用品について清掃機能を高めるだけでなく、消費者の意識や価値観、生活環境の変化に寄り沿いながら、清掃時のストレスや負担を少しでも減らせるよう、また楽しさ、驚きなどの使用感も高めていけるような商品の開発や提案を行ってまいります。
■福山大学心理学科 宮崎 由樹先生のコメント
前回、家具が密集したスキマの多い清掃環境で、スキマ清掃に適したフロアワイパーで清掃することは気分転換に良いことを示しました。今回追加で行った検証で、少しでもスキマがあるような清掃環境においても、スキマ清掃に適したフロアワイパーで清掃すると清掃後に気分が明るくなることが示されました。また、この清掃環境において、スキマ清掃に適した「スキマに入りやすいフロアワイパー」とスキマ清掃が困難な「一般的な幅のあるフロアワイパー」の使用感を比較しましたが、「スキマに入りやすいフロアワイパー」を使用することは快適で楽しいこと、清掃後にまた使用したくなること等も示されています。これは、前回の検証でも示されていたことです。つまり、前回と今回の検証結果を合わせて考えると、清掃環境におけるスキマの量やスキマの大小に関係なく、スキマ清掃に適したフロアワイパーの方が使用感が良いことがわかりました。こういった利用者の感性をくすぐる良質な製品を使用することで、私たちの清掃の時間が楽しいものになることを願っています。
■共同研究メンバー
福山大学 心理学科 宮崎 由樹氏
北海道大学 文学研究院 河原 純一郎氏
ユニ・チャーム株式会社 眞鍋 優佳
ユニ・チャーム株式会社 須田 朋和
ユニ・チャーム株式会社 釼持 泰彦
■ウェーブ ブランドサイト
http://www.unicharm.co.jp/wave/index.html
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :グループ合計16,207名(2018年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-573-001
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