Elastic、Optimyzeを買収 インフラからアプリ、そして、サービスまで一貫した提供へ

システム全体を通じて、摩擦のない、継続的なプロファイリングを提供。死角の排除と、MTTD、およびMTTRの短縮を支援 クラウドネイティブな環境上と依存関係について可視化を確立、パフォーマンスオーバーヘッドを低水準に抑制 Elasticのビジョン「一元化されたプラットフォーム上でデータ監視と保護の2つの機能を提供」を推進

カリフォルニア州マウンテンビュー -2021年10月14日 - ElasticsearchおよびElastic Stackを展開するElastic(NYSE:Elastic、以下「Elastic」)は本日、Optimyzeの買収について正式合意に至ったことを発表しました。Optimyzeは「always on(常時稼働)」を志向し、インフラストラクチャ、アプリケーション、およびサービスの継続的なプロファイリングプラットフォームを提供しています。統合されているがために、実用的な可観測性を実現、ユーザーが複雑な分散環境下でも根本原因をより迅速に検出できるようにするものです。

 

大規模分散システム領域に深い専門性を持つOptimyzeが開発したProdfilerは、ITエコシステム全体に、よりシンプルな手法でインサイトを提供し、死角を排除するものです。OptimyzeはeBPFテクノロジーを活用し、Optimyzeは、パフォーマンスオーバーヘッドを低水準に保ちながら、システム全体の継続的なプロファイリングを提供するといった革新的な技術を提供します。

 

先日発表したCmdとbuild.securityの買収に続いてOptimyzeがElasticに加わることにより、Elastic Search Platformという一元的なプラットフォームに、データ監視と保護という2つの機能搭載が実現、Elasticのビジョンがさらに発展します。Elasticは、今後OptimyzeとCmdさらに、build.securityが開発したOpen Policy Agent(OPA)機能をElastic Agentに統合する予定です。これらの統合により、シンプルなデプロイプロセス、そして、オブザーバビリティとセキュリティを担保した一元的なデータ収集アプローチが可能になるよう目指します。

 

Optimyzeがスムーズな継続的プロファイリングを提供するのに対し、Elastic Search Platformはメトリックやログ、トレースを使ったプロファイリングデータの相関付けと、コンテクスト化を実施する分析機能、および機械学習機能を提供します。オブザーバビリティの3つの柱(メトリック、ログ、トレース)に、新たにアクション可能なインサイトを提供する継続的プロファイリングを加えて一元化する機能は、サービス品質とパフォーマンスの向上、およびMTTD(平均検知時間)・MTTR(平均復旧時間)の短縮を目指す取り組みに大きく貢献します。

 

この買収取引の金銭的条件は非公開です。本件の詳細は、ブログ記事でもご覧いただくことができます。

 

今回の発表に寄せて

Optimyze  CEO兼共同創業者のトマス・ダリエン氏は次のコメントを発表しました。「Elasticへの合流は非常にエキサイティングです。Prodfilerを使うとインストルメンテーションやコード変更を一切行うことなく、システム、アプリ、サービスを横断して継続的プロファイリングを実行でき、パフォーマンスオーバーヘッドがほとんどありません。それ自体が驚くべきゲームチェンジャーです。そのデータをさらに、メトリック、トレース、ログ、その他の運用データと簡単に組み合わせて相関付けすることが可能になれば、バリューは指数的に高まります。これからElasticのチームの一員として、そのビジョンを実現する取り組みに参加できることを楽しみにしています」。

 

Elastic  CEO兼創業者のシャイ・バノンは次の声明を発表しました。「Elasticはイノベーティブなチームへの投資を通じて、クラウドネイティブなオブザーバビリティ機能の抜本的な強化に継続的に取り組んでいます。オープンテクノロジーであるeBPFに基づいて開発された独自の機能性は、まさにイノベーティブです。大規模分散システム領域に深い専門性を持つOptimyzeは従来のプロファイリングテクニックの限界を克服し、システム全体で動作する、システムとコードの継続的プロファイリングを提供しています。この技術は開発者の生産性を高め、イノベーションを加速させ、リッチな顧客エクスペリエンスの実現を後押しするものです。ElasticはOptimyzeのチームを迎え、「一元的でアクション可能なオブザーバビリティ」というビジョンの実現に向けて共に歩んでいけることを非常に嬉しく思います」。

 

時期および承認

本買収取引は慣習的な成立条件を満たした後、Elastic会計年度の第二四半期に成立する見込みです。

 

Optimyzeについて

Optimyzeは、「ソフトウェア効率性が大きな報いを生み出す」という理念に基づいて創業されました。ムーアの法則の進行速度が低下し、SaaSとクラウドへのシフトが巻き起こるにつれ、演算処理効率は売上総利益と強く相関するようになりました。CO2とエネルギー効率に対する意識が高まる状況下で、Optimyzeは“より良いサービスをより安価に、効率的に提供する企業を支援する”ことを目標としています。最先端のテクノロジーを活用するOptimyzeのソフトウェアは、数千ものマシン群において「どのコード行がどの程度CPUを消費しているか」を明らかにする実力を備え、比類ない可視性を確立します。詳しくは、https://optimyze.cloud をご覧ください

 

Elasticについて

Elasticは、無料かつオープンな継承資産を礎に設立された検索会社です。Elasticのプロダクトとソリューションはだれでもすぐ、ストレスフリーに使いはじめることができます。Elasticはあらゆる環境にデプロイできるテクノロジースタックをベースに、エンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの3つのソリューションを提供しています。ドキュメント検索からインフラ監視、脅威ハンティングまで、リアルタイムで、大規模なデータ活用を実現します。Elastic StackはCisco、eBay、Goldman Sachs、Microsoft、The Mayo Clinic、NASA、The New York Times、Wikipedia、Verizonを含む世界中の企業や組織で採用され、ミッションクリティカルなシステムを支えています。Elasticは、地球上のあらゆる場所で社員が働く「分散型企業」として2012年に設立され、ESTCのシンボルでNYSEに株式を公開しています。詳しくは、elastic.co/jpをご覧ください。

 

将来の見通しに関する記述

本プレスリリースは将来の見通しに関する記述があり、これには将来的な特徴と機能に関する記述が含まれますが、それに限定されるものではありません。  本ドキュメントに記述されているあらゆる機能並びに性能のリリースおよびタイミングは、Elasticの単独裁量に委ねられます。現時点で提供されていないあらゆる機能並びに性能は、すみやかに或いは一切行われない可能性があります。

 


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