芝浦工業大学が大学院修士課程進学者への奨学金に女子枠を新設 修士課程の奨学金制度全体を一新し、給付対象者も大幅に拡大
芝浦工業大学(東京都港区/学長 山田 純)は、昨年9月に2022年度学部入学者から100人を超える成績優秀な女子入学者へ、入学金相当(28万円)を奨学金として給付する施策を発表しました。今回はさらに「理工系女子技術者・研究者育成促進」を目指し、2023年度大学院進学者から学科推薦による成績優秀な女子学生へ、修士課程の2年間で合計60万(年間30万)円を奨学金として給付します。また、併せて大学院修士課程に関わる奨学金制度全体を一新し、給付対象者を大幅に拡大します。
日本の工学系分野における大学院の女子学生比率は14.6%(*)であり、世界と比較して低水準です。また、学部卒業者の大学院進学率も11.3%(*)と、こちらも主要国と比較して非常に低い状況です。本学は2027年の設立100周年に向け、女子学生比率30%(現在18.7%)、大学院進学率60%(現在37.9%)を目標として掲げており、今回の奨学金制度拡充によって女子学生の理工系進学を支援し、大学院進学率全体の底上げを目指します。(*:文部科学省学校基本調査 令和2年度)
【ポイント】
●2023年度から大学院へ進学する成績優秀な女子学生(16人)に60万円給付
●大学院の奨学金制度自体も一新し、給付対象者を大幅に拡大
■「女子枠」奨学金により、女子学生の比率増加と大学院進学を後押し
芝浦工業大学は理工系女性育成貢献のためにさまざまな施策を行っており、2014年に13.8%であった学部生女子学生比率は現在18.7%に向上。女子学生の大学院進学率も2021年に3割を超えました。
さらに、2022年度からは100人超の成績優秀な学部女子入学者へ入学金相当(28万円)を給付する奨学金制度も開始。そして2023年度に、女子学生の大学院進学を後押しするため、大学院修士課程の奨学金制度において学科成績女子1位の女子学生(合計16人)へ、最大60万を給付する「女子枠」を設置。これまで以上に理工系女性の育成に尽力します。
■「分かりやすい」「利用しやすい」「対象者が多い」奨学金制度へ
これまで複数の制度が運営され、学生や保護者にとって複雑で分かりにくかった大学院修士課程の奨学金制度を2023年度から2種類に集約します。新制度となる「修士課程進学奨励給付奨学金(学科推薦の成績上位者対象/女子枠も含む)」では、奨学金の支給対象範囲を拡大し、学科成績上位者に対して修士課程の2年間で合計120万(年間60万)円給付、60万(年間30万)円給付の他、学科成績上位50%まで20万(年間10万)円を給付します。また、継続制度となる「グローバル理工系人材育成大学院給付奨学金(TOEIC(R)L&Rのスコアを550点以上が対象)」では、採用枠を100人追加し、対象者の拡充を図ります。
■博士課程の奨学金にも「女子枠」の追加を検討中
現在、大学院博士(後期)課程における給付奨学金に関して女性枠の追加検討を進めています。内容が確定次第、芝浦工業大学Webサイト等でお知らせします。
【SIT DIALOGUE】学長との対談
vol.2「スプツニ子!さんに聞く」女性がつくる、未来とテクノロジー
▲テクノロジー分野のジェンダーギャップや芝浦工業大学の女子学生比率向上について語る
■芝浦工業大学とは
工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科
https://www.shibaura-it.ac.jp/
日本屈指の海外学生派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学です。東京都とさいたま市に3つのキャンパス(芝浦、豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9千人の学生と約300人の専任教員が所属。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。
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