佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』と斧田小夜『ギーク...

佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』と 斧田小夜『ギークに銃はいらない』が6月20日全国発売!!

2021年にオルタナティブ文芸の出版社として出版活動を開始した株式会社破滅派が、『シン・サークルクラッシャー麻紀』と『ギークに銃はいらない』の新刊2冊を2022年6月20日に全国で発売します。“不謹慎小説界のプリンス”佐川恭一の最新長編と“破滅派のル=グウィン”と呼ばれる実力派 斧田小夜のSF短編集の強力ラインナップです。現在、予約受付中です。


佐川恭一&斧田小夜の新刊


## 佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』

クラッシャられるべきか、クラッシャられないべきか、それが問題だ

――あのサークルクラッシャーが帰ってきた!――

上製本256ページ 定価2,200円(税込)


「小説すばる」などの商業誌で活躍する一方、破滅派からリリースした電子書籍「サークルクラッシャー麻紀」で1,500DLを達成するなど、インディーズ界からメジャーシーンまで駆け抜けた佐川恭一の最新長編です。タイトルからも分かる通り、短編「サークルクラッシャー麻紀」をマッシュアップした長編作品。佐々木敦が選ぶ今年の10冊(東京新聞・2019年)にランクインした『受賞第一作』の要素も多分に取り入れ、アンドレ・ジィド『贋金つかい』を思わせる「文学的構造」と下品スレスレ外角低め文体が織りなす佐川ワールドの新境地がここに誕生しました。



### 推薦コメント

“童貞は全員読んでください。童貞からのお願いです。”

―― Amazon レビュワー


“予言する。佐川恭一は日本文学史に残る大作家になる。必ず。”

―― 樋口恭介(SF作家)


“面白かった、かつ、ちょっといや~な気持ちになった。”

―― ベル(文学YouTuber)


シン・サークルクラッシャー麻紀


## 斧田小夜『ギークに銃はいらない』

“破滅派のル=グウィン”と呼ばれるほどの実力派にして、シリコンバレーなど海外でプログラマーとして働いた経験をもつ現役のソフトウェアエンジニアによるSF短編集

上製本304ページ 定価2,420円(税込)


第3回ゲンロンSF新人賞優秀賞受賞作ほか、全四篇を収録。



### 収録作

「ギークに銃はいらない」

銃なんかなくたって、俺たちは世界を殺せる。だろ?ディランはきまってそんなふうに言った。腐ったハンバーガーみたいな青春だけど、僕たちには一つだけ救いがある。ここ、北カリフォルニアで、ギークは神だからだ―――― ナードに位置付けられた少年たちのホワイトハッカー小説。


「眠れぬ夜のバックファイア」

家族と元恋人をめぐるトラウマから眠ることのできなくなったヨウは入眠装置In:Dreamを使って安眠を求める。スタートアップ事情を活写したリアルテック×解毒SF。


「春を負う」/「冬を牽く」

ル=グウィン『闇の左手』を思わせる、厳しい冬が支配する《ヌビヤク》の高山地帯を舞台に、季節を運ぶ《交易びと》と祭祀長《チェギ・ルト》になることを運命づけられた少年の交流を描くスペキュレイティブ・フィクション連作。



### 推薦コメント

世界というのはいつだって理不尽で、生きるということはいつだって不如意なものだ。それはもう、そういうものなのだからしかたない。

斧田小夜の書くSFは、閉じられた世界の中で苦しさを噛みしめながら生きる人間を、いつも静かに見つめている。

閉じた世界の中にもときおり光が射すことがある。その光には世界を変えるほどの力はないかもしれないけれど、そのかすかな光の美しさを、斧田小夜は決して見逃さないのだ。

――pha(ブロガー・作家・元「日本一有名なニート」・「ギークハウスプロジェクト」発起人)


日本SF第七世代の牽引者となることを望みたい。

――大森望(翻訳家・SFアンソロジスト)※河出文庫『NOVA 2021年夏号』より


主人公のからだが血をしぼりだすようにしてまったくあらたな解決法を発見する。これはSF的なロジック、サスペンスの解決、作品の主題を同時に満足させることを目指し、じつに見事に達成した作品です。

――飛浩隆(作家)※第3回ゲンロンSF新人賞選評より


ギークに銃はいらない


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