政界を去る松井一郎のラストメッセージ 4/28発売『政治家の喧嘩力』は初の単著
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023年4月28日に『政治家の喧嘩力』(松井一郎著・税込1,760円)を発売します。本書は、4月6日に任期満了で大阪市長を退任し、政界からも引退する日本維新の会の松井一郎前代表による初の単著です。自民党と訣別し、橋下徹氏らと地域政党「大阪維新の会」を立ち上げた改革の仕掛け人が、攻め続けた20年間を振り返ります。「怒り」を原動力とした活動から、既得権益を守ろうとする勢力や反対派への対抗戦略までを本人が明かす、政治家・松井一郎の「闘いの全記録」です。
任期内に約束を果たすための「喧嘩上等」
「できない理由を並べ立てて、必要な改革を拒む勢力はどこにでもいる。だから、政治家には『喧嘩力』が求められるのだ」。本書でこのように述べている著者は、もともと税金の使途に怒りを覚え、予算の使い方を正したくて政治の道に進みます。この怒りが、20年間の政治家人生を支えるモチベーションでした。
反対派の意見にも耳を傾け、良いところを取り入れるのは当然であるものの、4年という限られた任期を考えると「みんな仲良く、喧嘩せず」では何も決められません。ただ政治家を続けているだけの「いい人」より、約束を果たせる「乱暴者」になろうという覚悟を貫くための「喧嘩上等」です。
反対派の意見にも耳を傾け、良いところを取り入れるのは当然であるものの、4年という限られた任期を考えると「みんな仲良く、喧嘩せず」では何も決められません。ただ政治家を続けているだけの「いい人」より、約束を果たせる「乱暴者」になろうという覚悟を貫くための「喧嘩上等」です。
思えば2003年に大阪府議会議員になって以降、私は常に何かと「喧嘩」していた。政治家としての原動力は「怒り」だった。傍目には、怒りに駆られ、自己満足のために争っていると見えたかもしれない。べつに否定するつもりはない。ただ、私の求める自己満足は利己主義ではなかった。大義のない喧嘩をしたことは一度もない、と断言できる。もちろん「喧嘩」である以上、勝つこともあれば負けることもある。私にとって、「大阪都構想」は政治家としての最後の大勝負だった。結果的には負けたが、「負け方」には満足している。それどころか、私の政治家人生の中で最も納得できる喧嘩だった、といってもよい。
(第1章 「怒り」こそ政治家としての原動力 より)
橋下徹、吉村洋文、安倍晋三、菅義偉らとのエピソード満載
喧嘩上等ゆえに敵が多いけれど、著者には味方も少なくありません。「大阪都構想」「大阪・関西万博の誘致」「IR誘致」など、挑戦してきた政策を回顧しながら、ともに戦い、ときに叱咤された畏友、盟友との貴重なエピソードも披露します。
【本文より抜粋】
◎私と橋下さんには、大阪維新の会結成以前から共通点があった。どちらも既得権と「喧嘩」していたことである。簡単にいえば、橋下さんは役所の既得権と闘い、私は議会の既得権と闘っていた。
◎政治家たるもの、たとえば国会の前で行われているデモに参加する人々、目の前の陳情団の向こうに、目には見えない多数の静かな国民がいることを決して忘れてはいけない。(中略)弁が立つ点ばかりがクローズアップされがちだが、つねにサイレント・マジョリティのほうを向いて政治をしていたのが橋下さんの本質だった、といえよう。
◎吉村さんはよく「上手くいくための一番の方法は、成功した人を真似ることです」といっていた。最近の彼の演説は、橋下さんとよく似ている。
◎私は菅さんに「自民党で安倍さんに総裁の目がないなら、安倍さんが日本維新の会の代表に、菅さんが幹事長になってください。それで、総選挙で勝負をかけましょう」と持ちかけた。菅さんは「本気でいってるの?」と、さすがに驚いていたが、私も橋下さんも本気だった。
◎私が大阪都構想について「任期満了までに住民投票ができなかったら、政治家を辞めます」というと、菅さんは突然テーブルを叩いて激怒した。「政府は大阪に協力してきましたよね。万博はどうするんですか? 日本のため、大阪のために一緒にやってきましたよね。それならもう知りませんよ」と声を荒らげた。一瞬でその場の空気が凍りついた。(中略)菅さんの怒りは、「そう簡単に諦めるな」という叱咤激励だったと思う。
【本文より抜粋】
◎私と橋下さんには、大阪維新の会結成以前から共通点があった。どちらも既得権と「喧嘩」していたことである。簡単にいえば、橋下さんは役所の既得権と闘い、私は議会の既得権と闘っていた。
◎政治家たるもの、たとえば国会の前で行われているデモに参加する人々、目の前の陳情団の向こうに、目には見えない多数の静かな国民がいることを決して忘れてはいけない。(中略)弁が立つ点ばかりがクローズアップされがちだが、つねにサイレント・マジョリティのほうを向いて政治をしていたのが橋下さんの本質だった、といえよう。
◎吉村さんはよく「上手くいくための一番の方法は、成功した人を真似ることです」といっていた。最近の彼の演説は、橋下さんとよく似ている。
◎私は菅さんに「自民党で安倍さんに総裁の目がないなら、安倍さんが日本維新の会の代表に、菅さんが幹事長になってください。それで、総選挙で勝負をかけましょう」と持ちかけた。菅さんは「本気でいってるの?」と、さすがに驚いていたが、私も橋下さんも本気だった。
◎私が大阪都構想について「任期満了までに住民投票ができなかったら、政治家を辞めます」というと、菅さんは突然テーブルを叩いて激怒した。「政府は大阪に協力してきましたよね。万博はどうするんですか? 日本のため、大阪のために一緒にやってきましたよね。それならもう知りませんよ」と声を荒らげた。一瞬でその場の空気が凍りついた。(中略)菅さんの怒りは、「そう簡単に諦めるな」という叱咤激励だったと思う。
『政治家の喧嘩力』について
目次より抜粋
・府知事選で自民党に造反して対立候補を応援
・大阪府庁舎建て替え案を撤回させる
・1票差で始まった「身を切る改革」
・なぜ最初の住民投票で大阪都構想は否決されたのか
・「菅ちゃん、ちょっとまとめてよ」
・敵は内にも外にも――万博誘致は喧嘩の連続
・菅義偉選対副委員長との出会い
・第一次と第二次の安倍晋三総理は別人だった
・世の中すべてを敵に回してもやり切る橋下徹の覚悟
・怒りをなくした政治家は去れ
・若者よ、政界にもっと波風を立てよう!
・大阪府庁舎建て替え案を撤回させる
・1票差で始まった「身を切る改革」
・なぜ最初の住民投票で大阪都構想は否決されたのか
・「菅ちゃん、ちょっとまとめてよ」
・敵は内にも外にも――万博誘致は喧嘩の連続
・菅義偉選対副委員長との出会い
・第一次と第二次の安倍晋三総理は別人だった
・世の中すべてを敵に回してもやり切る橋下徹の覚悟
・怒りをなくした政治家は去れ
・若者よ、政界にもっと波風を立てよう!
著者プロフィール
松井一郎(まつい・いちろう)
1964年、大阪府八尾市生まれ。福岡工業大学卒業後、(株)きんでん勤務。2003年に大阪府議会議員、11年に大阪府知事、19年より大阪市長を務める。大阪維新の会代表、日本維新の会代表ほかを歴任し、23年4月に政治家を引退。
1964年、大阪府八尾市生まれ。福岡工業大学卒業後、(株)きんでん勤務。2003年に大阪府議会議員、11年に大阪府知事、19年より大阪市長を務める。大阪維新の会代表、日本維新の会代表ほかを歴任し、23年4月に政治家を引退。
書誌情報
タイトル:政治家の喧嘩力
著者:松井一郎
判型:四六判並製(224ページ)
税込価格:1,760円
発売日:2023年4月28日
ISBN:978-4-569-85447-2
発行:株式会社PHP研究所
著者:松井一郎
判型:四六判並製(224ページ)
税込価格:1,760円
発売日:2023年4月28日
ISBN:978-4-569-85447-2
発行:株式会社PHP研究所
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