BLUETTI、5/10~12開催「オフィス防災EXPO」に出展  企業のBCP(事業継続計画)対策の提案を強化

ポータブル電源を展開するBLUETTI(ブルーティ)が、企業のBCP(事業継続計画)対策の提案に本腰を入れている。2023年5月10~12日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催している「オフィス防災EXPO」(主催:RX Japan)に出展し、2000Whを超える大容量ポータブル電源を中心に多数の製品を展示。自社開発による安全性や品質の高さを訴求し、初日から活発な商談につなげている。


BLUETTI「第18回 オフィス防災EXPO【春】」へ出展


来場者でにぎわうオフィス防災EXPOの一角に構えたブルーティのブース。真っ先に目に飛び込んでくるのは、出力3000Wを実現する電源部の「AC300」と、それに接続したバッテリー部の「B300」だ。

AC300とB300は電源部とバッテリー部が分かれているため、組み合わせて使う必要があるが、B300は3072Whの容量を備える上、最大4台接続できる拡張性を持つ。災害などで停電した際に、パソコン(PC)やスマートフォン、ルーターなどの機器を動かす必要があるオフィスには2000Wh以上の容量が必要とされており、担当者は「3000~4000Whの容量があれば、10人規模の事務所で業務時間程度は機器を動かせる」と説明する。


BLUETTI AC300&B300、AC60&B80


キャスターが付き、可搬性に優れた「EP500」も来場者の関心を呼んでいる製品の一つだ。EP500は5100Whと大容量バッテリーを搭載する分、約76キログラムと重い。ただ、それをカバーするためにキャスターを付け、移動しやすくしているのが特徴だ。簡単に移動できるため、オフィスなどでの使い勝手も良い。これらの製品は「BCP対策を検討している中小企業から関心が高い」と担当者は手ごたえを語る。


BLUETTI EP500


ブルーティのポータブル電源は、バッテリー以外は全て自社開発していることが強みになっている。ユーザーの声を開発部門に反映しやすい上、安全性と信頼性、品質の高さにもつなげている。同時に、グッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン性に対する評価も高い。オフィスや家庭、アウトドアなどさまざまなシーンに合うデザイン性を備えた製品がラインアップされている。


信頼性の高さを示す事例としては、東京都の防災用にポータブル電源500台を納入した実績を持つ。また、IP65の防水・防塵性能を持つポータブル電源「AC60」はユーザーからの声を反映した製品で、建築現場や漁業など防水対策も求められる業種・業態からの引き合いが強まっている。


BLUETTI 防水・防塵モデル


日本のポータブル電源市場は拡大期にある。コロナ禍で増えたアウトドアシーンでの利用に加え、年々高まる防災用としても需要は増えている。ブルーティも差別化を図った新製品を投入するなどで売り上げが毎年順調に拡大しており、多数のメーカーがしのぎを削る日本でも高いシェアを誇る。


昨年12月には、JR神田駅から徒歩5分ほどの立地に事務所を兼ねたショールームを開設し、日本展開を本格化している。これまではEC(電子商取引)を軸にした一般ユーザー向けの販売が中心だったが、今後はオフィスや医療機関など法人向けの営業を強化しているところだ。


同時に、ポータブル電源を手掛けるきっかけとなったOEM(相手先ブランドによる製造)で、アイリスオーヤマをはじめ、複数の国内企業との契約を勝ち取っている。こうした事業展開を可能にしているのも、自社開発による高品質が支えており、今後はさらなるOEM事業の拡大も狙っている。神奈川県相模原市には同社製品を修理するメンテナンス部門も設置しており、日本市場の攻略に向けた本気度をうかがわせる。


ブルーティは、日本での売り上げを3年以内に100億円に増やす目標を掲げている。これを達成するために、一般ユーザー向けの販売に加え、法人事業を軌道に乗せることで、日本市場で存在感を高める考えだ。



■BLUETTI(ブルーティ)について

2009年にスタートしたパワーオークグループのブランドで、10数年の経験、300人以上の研究開発チーム、2,000人体制の自社工場を有し、世界70以上の国と地域で製品をご愛顧いただいています。


社名のBlueは“青い地球、青い空、エコ”、続くTはTomorrow(未来)、もう1つのTはTechnology(技術)、最後のIはInnovation(革新)を意味します。


公式サイト: https://www.bluetti.jp/

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