明治学院大学が情報科学融合領域センターを発足 2024年7月26日にキックオフシンポジウムと 記念レセプションを開催
明治学院大学は、情報科学分野と人文・社会科学系分野が有機的に連携し先端的・先駆的な共同研究を発信することを目的として、「情報科学融合領域センター」(センター長:亀田 達也)を新たに設置しました。センターの発足を記念して、下記のシンポジウムおよびレセプションを開催します。
センターのマニフェスト、シンポジウム・レセプションについてはこちらをご覧ください。
1. キックオフシンポジウム「文理はどう共創できるか? シナジーのあり方・作り方を考える」
■開催日時:2024年7月26日(金)14:45~17:30
■会場 :明治学院大学 白金キャンパス
パレットゾーン白金2階 アートホール
■プログラム
・開会挨拶:今尾 真(明治学院大学学長)
・情報科学融合領域センター紹介:亀田 達也(情報科学融合領域センター長)
・講演(各30分)
講演1 :「文理の融合とはどういうことか?」
講演者 :長谷川 眞理子
日本芸術文化振興会理事長。進化生物学、人間行動進化学、
自然人類学を専門とする。
講演概要:昨今、「文理融合」や「総合知」の重要性が叫ばれている。
それはどういうことなのだろう?人々が文系と理系に分断され、
あまりにもそれら集団ごとの違いが大きくなり過ぎ、
ものごとがうまく進まないまでになってしまった、だから文理を
融合させて総合知を作ろう、ということなのだろう。
では、なぜ文理がここまで分断されてしまったのか、その経緯は何か。
そして、それをやめるには何が必要なのか、どんな思考の転換や
社会構造の転換が必要なのかを探る必要があろう。
本講演では、私のこれまでの経験から、これらの問題について
考えてみたい。
講演2 :「AI研究における文理融合とは?」
講演者 :栗原 聡
慶應義塾大学理工学部教授、共生知能創発社会研究センター長、
JST(科学技術振興機構)さきがけ「社会変革基盤」領域統括。
人工知能、社会シミュレーション、計算社会科学を専門とする。
講演概要:AIの研究そして社会実装において、AIを作るにも利用するにも
その対象となるのが人です。AIという学問は
人を理解する学問であるとも言えるのです。生成AIの登場で
良くも悪くも世界が活気付いておりますが、生成AIは人の活動が
生み出したデータにより出来ているのです。
そのようなAIがこれからさらに進化していく今後において、
AI自体をどのように進化させるのか、そして、その際の倫理的側面に
留意するためにも、文理融合に基づくAI研究開発が
さらにとても重要になります。その理由について考察したいと思います。
講演3 :「科学技術ELSI/RRIと文理融合」
講演者 :唐沢 かおり
東京大学大学院人文社会系研究科教授。JST社会技術研究開発センター
「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への
包括的実践研究開発プログラム」総括。社会心理学、
社会的認知を専門とする。
講演概要:科学技術の進展により我々は大きな恩恵を受けると同時に、
様々な課題(倫理的・法制度的社会的課題:ELSI)への対応も求められる。
ELSIを明らかにし、責任ある研究とイノベーション(RRI)を
推進するためには、関与する科学技術分野のみならず、
人と社会についての知見を蓄積してきた人文系・社会科学系の
学問も協働し、よりよい未来につながる選択へとつなげる必要がある。
ELSI/RRIの本質が人と社会に関する根源的な価値の探求に
関わることを踏まえ、文理融合の重要性について考察したい。
・コーヒーブレーク(約10分)
・Roundtable Discussion(45分)
・閉会挨拶:湯沢 英彦(明治学院大学副学長)
■参加申し込み:下記URLからお申込みください。
https://qau1.au1.qualtrics.com/jfe/form/SV_9MIEt6YcjZviZkq
■参加費 :無料
■定員 :120名
2. 記念レセプション(懇親会)
■開催日時 :2024年7月26日(金)17:45~20:00
■会場 :明治学院大学 白金キャンパス パレットゾーン白金2階
インナー広場「さん・サン」
■参加申し込み:下記URLからお申込みください。
https://qau1.au1.qualtrics.com/jfe/form/SV_9MIEt6YcjZviZkq
■参加費 :無料
■定員 :80名
3. キックオフシンポジウム、レセプションの内容に関するお問い合わせ
情報科学融合領域センター事務局
□■明治学院大学について■□
創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるJ.C.ヘボン博士。明治学院の淵源となる「ヘボン塾」が横浜に開かれた1863年を創設年としています。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2024年に本学初の理系学部「情報数理学部」を開設し、既存の学部・組織との有機的な連携、産学官連携を行うため「情報科学融合領域センター」も併せて開設しました。
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