農業DX体験インターンシップ実施レポート~北海道北斗市のトマ...

農業DX体験インターンシップ実施レポート ~北海道北斗市のトマト農園をAI技術で支援~

函館に拠点を持つデジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:市川 聡、東証プライム市場、証券コード 3916、以下 DIT)は、株式会社AIハヤブサ(本社:北海道函館市、代表取締役:村松 洋明、以下 AIハヤブサ)協力のもと、実証実験を兼ねたAIを活用した農業DXを体験できるインターンシップを2024年9月2日~9月13日に北海道内の施設にて開催いたしました。


RPA開発中の学生


AI画像解析アプリ


インターンシップに参加している大学生および高専生たちは、天気予報サイトから気温などの情報を収集するロボット(RPA)の開発や、トマトの画像をAIに学習させて収穫に適したトマトとそうでないトマトを識別できるAI画像解析アプリの制作に取り組みました。



■北斗市のトマト農園でトマト栽培の効率化を実証実験

全国有数のトマト産地である北海道北斗市では、年間3,080トンの収穫量があり、道内で第4位を誇ります(※)。学生たちは2024年9月12日(木)、AI技術を活用したトマト栽培の効率化の可能性を検証するため、トマト農園を訪問しました。自分たちで開発したAI画像解析アプリを使用し、収穫適期を迎えたトマトと未熟なトマトを正確に判別することに成功しました。また、農園の方にアプリを説明し、意見を求める貴重な経験も得ました。


さらに、RPAで開発した天気情報収集ロボットを農園の方に紹介したところ、「ゲリラ豪雨のような突発的な天候変化への対応が必要ではないか」との意見をいただき、今後の課題も把握できました。「RPAを活用することで、正確な天気情報を事前に把握できれば、農作業の計画が立てやすく、被害を最小限に抑えられそうだ」と、農園の方から高い評価もいただきました。


本インターンシップでは、学生が開発者としてアプリのデモンストレーションを行い、顧客である農園の方からの質問に答えたり、ニーズを聞き取ったりする貴重な経験をしました。学生からは、「会社内で開発しているだけでは得られない、現場の農家さんから具体的な要望や悩みを直接聞くことができ、大変勉強になった」との感想が寄せられました。


(※)e-Stat(日本国政府統計)の農林水産関係市町村別統計(2023年1月24日)


AIアプリを農家さんに説明する学生


■成果報告会の様子

2024年9月13日(金)11時より、函館市産業支援センターのマルチメディアルームで成果報告会を開催しました。報告会には24名が参加し、DITやAIハヤブサのほか、函館市役所、北斗市役所、オープン株式会社、函館市産業支援センター職員、株式会社エクスプローラの皆様が見守る中、インターンシップに参加した学生たちが、期間中の成果を報告しました。


報告会に参加された方からは、「農家人口が減少している昨今、今回の取り組みが新規就農者支援につながることを期待している」とのコメントをいただきました。また、報告を行った学生からも、アプリ開発や農家訪問を通じて多くの気づきを得られたと実感できるインターンシップだったとの声がありました。


学生が成果報告する様子


■インターンシップ開催の背景と今後の展望

DITは、DX化を推進することで地域活性化を図るため、2024年2月に北斗市との連携協定を締結しました。この連携協定に基づく取り組みの一環として、北斗市の後援を得て、インターンシップを開催することとなりました。

近年、注目を集める人工知能(AI)技術を活用した開発は、学生の皆さんにも非常に人気のある分野です。そこで、学生の皆さんにAI技術を学ぶ場を提供し、農業現場でのAI技術の活用事例を知る機会を設けました。

今回の取り組みを皮切りに、DITおよびAIハヤブサは、地域との連携を深めつつ、AI技術を活用した新たな取り組みや北斗市のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた活動を進めてまいります。



■インターンシップの概要

期間 :2024年9月2日(月)~13日(金)

参加者:公立はこだて未来大学、函館工業高等専門学校、

    室蘭工業大学(前半5日間のみ)の学生計7名

後援 :北海道北斗市

内容 :・RPA(※1)を活用した気象情報収集システムの開発

    ・AI画像解析によるトマトの収穫判定AIシステム開発

    ・農業現場での実証実験と農家との交流

    ・成果発表会

特徴 :1. 顧客体験重視

    開発したAIモデルを実際の農場で実証し、

    農家からのフィードバックを収集。

    2. 多様な技術に触れる

    AIだけでなくRPAも活用し、幅広い技術を習得。(※2)

    3. 地域貢献

    農業×ITという新たな分野への興味関心を高め

    地域の課題解決に貢献できる人材を育成。


(※1)ロボティック・プロセス・オートメーション。パソコン上でのルーチンワークを自動実行する技術のこと。

(※2)本インターンシップのRPA開発では、オープン株式会社提供の業務自動化ツール「BizRobo! mini」を利用しました。



【会社概要】

社名   : デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社

上場市場 : 東証プライム(証券コード 3916)

本社所在地: 東京都中央区八丁堀 4-5-4 FORECAST 桜橋5階

代表者  : 代表取締役社長 市川 聡

設立   : 2002年1月4日

資本金  : 4億5千3百万円(2024年6月末時点)

売上高  : 198億8千万円(2024年6月期)

URL    : https://www.ditgroup.jp/

事業内容 : ソフトウェア開発事業


社名   : 株式会社AIハヤブサ

本社所在地: 北海道函館市桔梗町379番地13 函館工房内

代表者  : 代表取締役 村松 洋明

設立   : 2017年3月16日

資本金  : 1,000万円

URL    : https://aihayabusa.co.jp/

事業内容 : 人工知能(AI)技術を活用した各種ソフトウェア

       及び設備等の開発・販売

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