池袋駅東口の「Gビル南池袋01」を環境配慮型大規模改修　～池袋のまちに100年寄り添う施設「norf(ノーフ)」へ～

2024.12.18 13:00

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日本都市ファンド投資法人は、所有する池袋駅東口前の商業施設「Gビル南池袋01」の大規模改修を実施し、新たに施設愛称名「norf(ノーフ)」として竣工しました。本プロジェクトは2024年12月に完了し、環境負荷の低減および地域への影響を考慮した設計を採用しています。

Gビル南池袋01　改修後の外観

■建物耐用年数調査とホールライフカーボン調査を実施してリニューアルを計画

築50年を超える本施設では、建替え・新築も含めた選択肢を検証しました。調査の結果、躯体状態は良好であり、リニューアルを行うことで経済的耐用年数がさらに約60年延長できることが分かりました。さらに建替え時とリニューアル時のホールライフカーボン(CO2排出量)を比較し、リニューアル時のCO2排出量が建替え時を下回る※1ことから、建物の長寿命化を目指すリニューアル工事を選択しました。

※1 ホールライフカーボンの比較に関しては以下の「日本都市ファンド投資法人による『Gビル南池袋01』に関するインパクト投資に対する第三者意見」をご参照ください。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89530/6b5164c5/d0d2/49aa/8628/b47fb9869eb0/20240912101002585s.pdf

■外壁ファサードの約40％にリサイクル建材を採用

本施設では、環境負荷の低減の一環としてリサイクル建材を積極的に活用して改装を実施しています。外壁の改修工事に際して、表面および裏面ファサードの全体のうち約40％以上にリサイクル建材を使用しました。

リサイクル骨材を使用した左官材

東京都から排出される瓦・ガラス廃材／東京都の瓦廃材とガラス廃材をアップサイクル

■公園のような自然と四季を感じる心地よい空間づくり

本施設は、周辺エリアの特徴である区立公園との親和性をポイントに、地域とまちに長く愛される施設としてのリニューアルを目指しました。既存施設のレトロな外観は活かしつつ、4つの要素を軸に、まちや施設に訪れる方が心地よく過ごせる公園のような空間づくりを意識した改装を行いました。

豊島区の花・ツツジを活用した植生／東西通路を新設・整備

■池袋のまちに開かれた施設へ

本施設は、にぎやかな池袋駅前と、豊島区立南池袋公園を中心とした再開発を契機に居住者の増加傾向にあるエリアの中間に位置しています。1階エントランスロビー内に、駅前と公園をブリッジとしてつなぐ東西通り抜け動線を新設しました。多様な文化に彩られた個性ある界隈をつなぎ、東西回遊性を高めることで、池袋のにぎわいづくりに貢献します。

また、建物の外観は時間帯によって変化し、訪問者を温かく迎えるライトアップを開始します。

時間の移ろいに併せて変化する外壁ライトアップ