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Seaside Consulting(R)が「次世代太陽電池」の活用に向けて 陸上養殖施設等へ取り付け検証を開始

企業動向
2025年3月4日 10:00
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陸上養殖×エネルギーを掲げ、社会課題解決型事業を展開する株式会社Seaside Consulting(R)(本社:千葉県鋸南町、代表取締役:平野 雄晟、平野 彩、以下:当社)は、カルコパイライト太陽電池(CIS太陽電池)、ペロブスカイト太陽電池などの次世代太陽電池の陸上養殖への活用に向け、当社の陸上養殖施設などへ取り付け、検証を行います。この検証は、日本版SBIR制度(*)各検証項目のFS(Feasibility Study)の位置付けとして実施するものです。



【カルコパイライト太陽電池(CIS太陽電池)】

様々な鉱物の中で、黄銅鉱(カルコパイライト)の一種は、髪の毛の100分の1ほどの薄い膜でも十分に太陽光を吸収でき、これを材料に用いることで軽量・フレキシブルな薄膜太陽電池を製造できます。カルコパイライトは黄銅鉱が持つ結晶構造の名称です。(株式会社PXP 最高技術責任者 杉本 広紀氏)

https://nenergy.jp/interview/2024/240820/240820-7.pdf



【ペロブスカイト太陽電池】

酸化物、金属、炭素系材料などの電極層、ペロブスカイト結晶の層などを塗布して印刷方式で製造することができる太陽電池で、現在、一般的に使用されている結晶シリコン太陽電池よりも軽量で厚みを約100分の1にできるほか、折り曲げて多様な場所に設置することも可能なため、次世代の太陽電池として普及が期待されています。現在、世界で使用されている太陽電池の大部分を占めるシリコン結晶は、原料となるケイ砂から溶解、精製などの工程を経て製造されるため、大量のエネルギーを必要とします。一方、ペロブスカイト太陽電池は基盤となるフィルムに、発電層や電子輸送層を塗布することで太陽電池としての基本構造を作り込むことが可能であり、製造コストの低減が期待できます。また、ペロブスカイト太陽電池の発電効率はここ数年で急速に改善され、シリコン太陽電池と同等の20%を超える水準に達しており、次世代太陽電池の本命として実用化競争が始まっています。

https://www.atpress.ne.jp/news/264761


カルコパイライト太陽電池(左)とペロブスカイト太陽電池(右)

カルコパイライト太陽電池(左)とペロブスカイト太陽電池(右)


■次世代太陽電池の可能性

2021年10月に閣議決定された「エネルギー基本計画」において、2030年度の電源構成として再生可能エネルギーの導入目標を36~38%とし、そのうち太陽光発電は14~16%とされています。

最新の情報によると、2025年2月18日に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、太陽光発電の電源比率が23~29%程度に変更されています。この新しい目標は、当初の14~16%よりも大幅に引き上げられており、太陽光発電のさらなる成長と重要性が強調されています。


このような政策の方針を踏まえ、国内陸上養殖を推進する当社は電力消費量の大きい陸上養殖と太陽光発電を合わせ推進することにより、陸上養殖事業をより一層魅力的な産業にすべく取り組みます。



■今後について

次世代太陽電池の量産化に併せ、展開を予定しています。

陸上養殖コンサルティング事業と同様に、導入希望先に対応します。



(*)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する2024年度SBIR推進プログラム(連結型)。

本事業は、科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律の規定により定められた、指定補助金等の交付等に関する指針に基づき、多様化する社会課題の解決に貢献する研究開発型スタートアップ等の研究開発の促進及び成果の円滑な社会実装を目的として、内閣府が司令塔となって、省庁横断的に実施する「日本版SBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度」の一翼を担うものです。

今回、当社が採択されたのは、関係府省庁等で実施する指定補助金等事業へ接続する「連結型」であり、設定された研究開発課題に対して、解決に資する技術シーズを有しているスタートアップ等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のための概念実証(POC:Proof of Concept)・実現可能性調査(FS:Feasibility Study)です。事業期間は、2025年3月31日までであり、定額助成費として1テーマあたり1,500万円以内です。

当社が開発した技術は、低運用コストで養殖用の水槽内の水温を管理するシステム。熱工学を応用し、寒い地域でも暖かい水を好む魚介類の養殖ができるように水温を管理。この技術で当社は現在、特許を出願しています。水槽を置く建物にも太陽光発電を標準装備する仕様で電力の消費量を抑えながら、材料に間伐材を使うなど、自然環境に負荷をかけない配慮を施します。

今回の採択に向けて当社は、「ペロブスカイト太陽電池」を手掛ける「冨士色素」(本社・兵庫県川西市)、などと共同で(NEDO)に提案しました。

資源エネルギー庁のホームページによると、ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコンを使った太陽電池に対し、国内で調達しやすいヨウ素が原料。材料をフィルムなどに塗ったり印刷したりでき、折り曲げも可能。低コスト化が見込め、シリコンの太陽電池よりも軽くていろいろな場所に設置できるため、次世代型の太陽電池として期待されています。

フェーズ1での研究では、鋸南町にある当社の養殖施設にて太陽電池の発電実験を行います。コストのさらなる低減化など養殖技術への効果を確認し、フェーズ2への採択を目指します。将来的には、養殖する魚種を、現在のエビだけでなく、ウナギやフグ、冷たい海を好むウニなどにも広げたいと考えています。


当社は「日本は水産物の半分を輸入に頼っている。自分たちが食べるものは自分たちで調達することを改めて考直し行動すれば、地域内におカネが留まる。陸上養殖は成長が必然の新しい産業。必ず社会に普及させたい」と願い、事業に取り組んでいます。



■株式会社Seaside Consulting(R)について

当社は、耕作放棄地のエビ陸上養殖を国内で初めて実現した企業として、社会課題解決型事業を展開しています。過去にはホテル三日月との協業により、国内初のホテル業界におけるエビ養殖の実績もあります。さらに徳島県那賀町からの委託を受け、遊休中の小学校を活用したクルマエビ養殖の実証テストを行っています。

また、2021年には千葉県鋸南町に耕作放棄地を活用した陸上養殖施設を設置し、13回のTV取材を受けるなど注目を集めました。さらに、2023年12月には、陸上養殖設備の収穫装置(特願2023-209022(2023年12月12日))に関する特許も出願しています。


商号    : 株式会社Seaside Consulting(R)

代表者   : 代表取締役 平野 雄晟、平野 彩

所在地   : 〒299-2115 千葉県安房郡鋸南町下佐久間2720

設立    : 2017年3月3日

事業内容  : ・千葉県鋸南町でのエビの養殖

        ・陸上養殖のコンサルティング

公式サイト : https://tsuku2.jp/seasidebianca

X(旧Twitter): https://x.com/YuseiVegan

Instagram  : https://www.instagram.com/seaside_consulting/

YouTube   : https://www.youtube.com/@seasideconsulting7101



■本件に関する一般向けお問い合わせ先

当社では、廃校利活用や陸上養殖に関するご質問や、コンサルティングの依頼を随時受け付けております。

また、木造グリーンハウス、太陽光発電システムなど、当社とコラボレーション(オープンイノベーション)を希望される事業者も受け付けております。

興味のある自治体や企業の皆様は、下記フォームよりお問い合わせください。


株式会社Seaside Consulting(R)

担当者: 平野 彩

MAIL : seasidemarket@seaside.green

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