いよいよ梅雨の季節 水拭きだけの食卓・キッチンは菌だらけ! 衛生微生物研究センターが“キッチンの台ふきん”に関する実態調査を発表
~ 食中毒予防には「アルコール除菌拭き」が有効 ~
菌やカビについて調査研究している衛生微生物研究センター(所在地:東京都葛飾区、所長:李 憲俊)は、2012年春、生活者の多くが菌の増殖やニオイを気にしている食卓やキッチンの台ふきんについて、雑菌の繁殖状態や菌の拭き取りに関する実態調査を行いましたので、その結果を発表いたします。
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図1:調査した台ふきんの雑菌数
【節電の今夏は、カビや食中毒原因菌が活動しやすい環境に】
梅雨の季節になると食中毒予防の話題が多くなりますが、今年も節電が求められており、家庭内のエアコンの設定温度を上げたり冷蔵庫内の設定温度を弱めたりと、室温・湿度が高くなりがちです。
こうして高温多湿になった家庭内は食中毒原因菌にとって活動しやすい環境になり、食中毒患者がさらに増える可能性もあります。
【調査結果 詳細】
1、全ての家庭の台ふきんから雑菌を検出 ― 食卓汚染の原因“台ふきん”
今回、一般家庭13件の台ふきんを回収し、付着している雑菌の数を測定しました。その結果、全ての台ふきんから大量の雑菌を検出しました。約8割の台ふきんが1,000万個/10cm2 以上の雑菌で汚染されており(図1)、最も汚染されていた台ふきんは、なんと2.8億個/cm2 もの雑菌が付着していました。
図1:調査した台ふきんの雑菌数
http://www.atpress.ne.jp/releases/27674/a_1.JPG
2、食卓の9割は、水拭き後も雑菌まみれ!? ― 菌を食卓に押し広げる台ふきん
今回調べたこれらの台ふきんで食卓を普段通りに水拭きし、その直後の食卓表面上の菌数を調べたところ、水拭き後も約9割の食卓が雑菌まみれでした。
しかも、約7割の水拭き後の食卓からは、水拭き前を上回る雑菌を検出しました(図2)。キレイにするためのはずの水拭きだけでは菌を除去して清潔にできないばかりか、食卓に台ふきんで増殖した菌を押し広げてしまいます。
食卓を拭いた台ふきんで「調理台」や「シンク周辺」を拭くことも多いため、調理台とシンク周辺も同じ台ふきんで水拭きし、拭いた前後の雑菌数を調査しました。
調理台は調理器具や野菜などを直に置くこともあるため、特に清潔に保ちたい場所の1つです。しかし今回の調査で、半数の家庭の調理台が水拭き前から100万個以上の雑菌で汚染されていることが分かりました。さらに、10家庭のうち9割(9件)の家庭は、水拭き後も雑菌が減少せず大量の雑菌で汚染されたままでした(図3)。そのうち、3件の水拭き後の調理台からは、水拭き前を上回る雑菌を検出しました。
雑菌の好む水分が豊富にあるシンク周辺は、キッチンの中でも特に雑菌が繁殖しやすく注意が必要な場所といえます。10家庭のうち7割(7件)の家庭は、水拭き後も雑菌が減少せず大量の雑菌で汚染されたままでした(図4)。そのうち4件の水拭き後のシンク周辺からは水拭き前を上回る雑菌を検出しました。
図2、3、4:水拭き前後の様々な表面との雑菌数比較
http://www.atpress.ne.jp/releases/27674/b_2.JPG
3、水拭きではなくアルコールで拭かないと、食卓は除菌できない!
また昨年、食卓上が食中毒菌で汚染された状況で、水でしぼった台ふきんと、市販のアルコール除菌剤(*)をしみ込ませた台ふきんで菌の除去実験をしたところ、アルコール除菌拭きでは、ほぼ0の状態まで菌を除去することができましたが、水拭きでは食卓上の菌を除去することはできませんでした。
家庭の台ふきんには様々な菌が繁殖していることが多く、水拭きでかえって菌を広げたり、増やしてしまうことがあります。一方アルコールは、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌のような食中毒菌に対して短時間で殺菌力を発揮します。ただし、アルコールには殺菌の持続性がありませんので、アルコール除菌拭きは毎日の習慣として行うことが大変効果的と言えます。
(*)使用製品:カビキラー 除菌@キッチン アルコール除菌
画像: http://www.atpress.ne.jp/releases/27674/c_3.jpg
■【関連URL】
衛生微生物研究センター
http://kabi.co.jp/
カビキラー 除菌@キッチン アルコール除菌
http://kabikiller.johnson.co.jp/products/kk10.html
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