WEF技術開発株式会社、活性酸素水処理装置「W-Gaia」で 水産加工工場排水を低コスト処理することに成功
高コスト、高難度、高汚濁度の水産加工工場排水を低コスト処理
WEF技術開発株式会社は、自社製品の活性酸素水処理装置「W-Gaia」を用いることで、高コスト・高難度・高汚濁度の水産加工工場排水を低コスト処理することに成功しました。
日本では、缶・ビン詰製品、ねり製品、乾・くん製品や塩蔵製品など多種多様の水産加工品が製造されています。加工排水は懸濁物質が多く、血液を含んでおり、脂が多い原料を使う工場では、排水に多くの油脂分が含まれます。また、すり身工場から排出されるCOD及びBODは数千ppm、時には数万ppmに達することもあります。
水産加工業界で大きな課題の一つになっている排水を、このほど活性酸素で処理してみたところ、すべての項目で今までと一桁違う処理結果となりました。
■活性酸素水処理装置「W-Gaia」発売
当社の活性酸素研究開発は水中の難分解性有機物を分解処理することを目的としてスタートしました。しかし、研究のなかで、空気中酸素から生成した活性酸素(スーパーオキシド)では、水中に投入してもそれほどヒドロキシラジカルが発生しないことが分かりました。有機物を分解するためには、活性酸素の中でも最も酸化能力が高いヒドロキシラジカルを多量に生成させる必要があります。
水中でのヒドロキシラジカル生成に時間がかかり、活性酸素水処理装置「W-Gaia」を発売したのは、開発から8年余りたった昨春となりました。
■持ち込まれた水産加工工場排水
「W-Gaia」を発売してわかったのは、各業界で難分解・高濃度排水が発生しており、自社排水処理設備で処理できないため産業廃棄物として処理されているという事実で、生産工場からこれらの排水が試験用として次々と持ち込まれており、その中に水産加工工場排水がありました。
写真のように、真っ黒な原水は活性酸素処理を始めて5時間あたりから発泡が活発になり、24時間後まで発泡を続けていました。
処理施設の設計数値自体がすでに基準を大きくオーバーしていて、現在の処理技術では処理不可能と言っていることになります。その後いろいろな技術を試した結果がその他の分析数値ですが、全く改善できず、更に数年で水槽壁面・装置の劣化が進み、数千万円の修理費が発生しているようです(活性酸素処理水後のpHは8.0で、これだと腐食劣化は進みません)。この設備を管理している水処理企業担当者には、「驚異的な濃度削減」とのお言葉をいただきました。
なお、当社の分析以外は、大きな排水処理場での処理後の数値です。これに対して、活性酸素処理は電源100Vの活性酸素発生装置とファインバブル発生装置の組合せだけで、処理が可能になります。
■活性酸素発生装置の利用方法
■「Inter Aqua2024」に出展
東京ビッグサイトで2024年1月31日から2月2日まで開催される、持続可能な企業活動を支える水ビジネスの展示会「Inter Aqua2024」の「しが水環境ビジネス推進フォーラム」ブース(7DD-24)に出展します。
今回は、2月1日 13:30~ ステージC(東7ホール)にて、「工場排水の全量リサイクル利用を目指す」の表題で、「W-Gaia」のプレゼンをいたします。
■会社概要
商号 : WEF技術開発株式会社
代表者 : 代表取締役 青山 章
所在地 : 滋賀県大津市堂1-19-15
設立 : 2016年7月
事業内容: 水処理、廃棄物リサイクル、Mg関連技術開発、販売
URL : https://aoyama-wefit.com
https://mgworld.aoyama-wefit.com/ (Mgワールド)
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